苦手克服!読書感想文をスラスラと書くための秘訣

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苦手克服!読書感想文をスラスラと書くための秘訣

小学生の夏休みの宿題の中で「特に読書感想文が嫌い」という子どもは少なくありません。

夏休みの終わりの時期まで読書感想文を放置してしまったことで、泣きべそをかきながら課題図書を慌てて斜め読みしたり、なんだかわからないままに課題図書の本文を引用だけして読書感想文を書き終えてしまったり……ということは「夏休みの宿題あるある」です。

今回は、苦手な読書感想文を克服し、上手にスラスラと書くための秘訣をご紹介しましょう。

読書感想文が苦手な子どもは
「何のために書くのか」を知らない

読書感想文が苦手な子どもは「何のために書くのか」を知らない

そもそも、なぜ、多くの子どもが読書感想文を書くことを苦手としているのでしょうか?

それは「何のために読書感想文を書くのか」を知らないからです。「嫌々やらされている」。そんな感覚を強く持つ子どもは、単にあらすじをパパッと挙げ、最後に「おもしろかったです」と終わるような、よくあるパターンの読書感想文しか書くことしかできません。

では、何のために読書感想文を書くのでしょうか?

読書感想文が求めているのは「選んだ本を読んで、それについて自分の意見を述べる」ということです。以下、具体的に順を追って、読書感想文の正しい取り組み方を挙げてみます。

課題図書に縛られなくてもOK!読書感想文の正しい取り組み方

課題図書に縛られなくてもOK!読書感想文の正しい取り組み方

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1.本の選び方に注意!

まずは本を読み、楽しむことが読書感想文の第一歩。そのため、いくら課題図書として推薦されていても、子ども自身に「興味や関心のない本」であれば、読む気が出なくて当然です。「これなら読んでみよう」と子どもが思える本を一緒に選んであげましょう。

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2.本の内容を把握する!

当たり前のことではありますが、読んだ本がどのような本だったのか、「読解」することが読書感想文を書く大前提です。本の内容はもちろん、作者の言いたかったことなど、本を読み終えた子どもに聞いてみてあげてください。

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3.本の内容を簡単にまとめる!

いよいよ読書感想文を書き始めますが、文章の冒頭では前述した読解も踏まえて、「誰かに本の内容を紹介する」気持ちで簡単にまとめましょう。例えば、「主人公の〇〇さんが■■するお話です」などです。どうしても冒頭が長くなり過ぎたり、表現が難しかったりする場合には、書店などで紹介されている文章などを参考にすると良いでしょう。

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4.本を読んで感じたことを素直にどんどん書く!

最も強く印象に残った場面や登場人物の人柄を内容別に段落に分け、感じたことを素直にどんどん書いていきましょう。ここがまさに読書感想文の肝となります。

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5.本から学んだことをどのように活かすのかを書く!

感想だけでも問題ありませんが、せっかく読解し、考察したわけですから、何かしらの学びがそこにあるはずです。だからこそ、明日からの自分に活かせることを文章化しましょう。前向きな捉え方こそ、良き読書感想文の結論となります。

読書感想文が嫌いになれば「学習の根本」を失う恐れも

この順番で「読み→考え→書く」ことで、しっかりと段落が構成された読書感想文になります。書き方がわからないままに何となく読書感想文に取り組むと、結局途中で嫌になり、「もう書けない」となりがちです。

特に小学生の子どもは、読書感想文の取り組み方を知らないというだけで、「本を読み、理解する」という行為自体が苦手になり、物事を考えることができなくなってしまいます。このことは、すべての科目にも通ずる「学習の根本」を失うことにもつながります。

夏休みのひととき、どうぞ親子一緒に本を楽しみながら選び、読み、感想を話し合ってみてください。親の適切なサポートがあれば、子どもたちは読書感想文に今まで以上に前向きに取り組むことができるでしょう。

角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師

監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師

関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。

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