イベントが多い冬。子どもを勉強に集中させる親の声かけ

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イベントが多い冬。子どもを勉強に集中させる親の声かけ

これからの季節は、クリスマスや大晦日、お正月と、子どもたちにとって楽しいイベントが目白押し。そんな時期は、どうしても勉強が疎かになりがちであるため、親としてはちょっと心配になってしまうかもしれません。とはいえ、「勉強しなさい!」と頭ごなしに何度も叱っても、子どもの脳を素通りしていくだけです。

そこで今回は、子どもを勉強に集中させるために、どのような声かけをすれば良いのかをご紹介します。

朝に勉強する時間を作る!

朝に勉強する時間を作る!

まず、勉強に集中させるポイントは「楽しいイベントの前に勉強する時間を作ること」です。また、時間帯も重要。効果的に勉強できる時間、それは「朝」です。人間の脳は午後になると集中力が徐々に薄れ始め、夜に向かって眠るモードに移っていきます。特に早朝は周囲がまだ静かですし、脳の疲れが取れたばかりで集中力は高い状態に。朝に勉強をすれば、子どもは「勉強をした」という「充実感」を持てます。また、やるべき勉強を終えたことで、その後のイベント自体を心おきなく楽しむこともできるでしょう。

なお、「子どもが勉強をしない」「親の話を聞き入れない」といったとき、「お前はバカだ!」「言うことを聞かない子なんていらない!」など、人格を否定したり、切り捨てたりするようなことは言わないように注意しましょう。これらは、大人でも言われたら嫌な言葉ですよね。

「朝に勉強しよう」の声かけは、「おやつタイム」が狙い目!

「朝に勉強しよう」の声かけは、「おやつタイム」が狙い目!

朝、勉強させるためには、子どもとの事前の話し合いが必要です。一方的に「朝に勉強しなさい」と言っても、子どもは受け入れがたいでしょうし、強制されたようで嫌がる子どももいるかもしれません。

話し合いをするなら「おやつタイム」が狙い目です。「一緒におやつを食べよう」と声をかけ、リラックスした雰囲気の中で話をするとスムーズにいきます。おやつを食べながらおしゃべりをして、その流れで勉強の話をしましょう。具体的な声かけは、以下のようなイメージです。

「冬休みは楽しいことが多いから、なかなか勉強するのが難しいと思うのよね。でも、勉強も遊びも両方できると気持ちが良いよね。勉強をするには朝が一番やりやすいんだって。あなたも朝の時間に勉強してみない?朝、勉強したら、その後は好きなことを思いっきりできるよ!」

ポイントは「勉強の後には楽しいことが待っている」ということを伝えることです。そして、朝に勉強することを子どもが承知したら時間帯を決めます。初めの頃は、勉強を始める少し前の時間にアラームをセットしておき、親も一緒に起きて勉強をすると良いでしょう。何日かして慣れてきたら、子どもだけで勉強できるように促していってください。

もし、朝の時間に勉強することを子どもがどうしても賛成しないときには、親の提案を引っ込めて「じゃあ、どの時間帯に勉強したい?」と聞いて子どもに決めさせます。あとは同じように、最初は親が付きあってあげると良いでしょう。「一人で勉強できる」と言う子には、無理に付き合う必要はありません。

勉強する時間帯は強制にならないように。
引き下がる気持ちも大切

「おやつタイム」のようなリラックスした雰囲気の中で子どもに声かけすることで話し合いはうまくいきます。また、勉強する時間帯は強制にならないようにし、子どもが嫌がるときには引き下がる気持ちも大切です。

合意点を見つけつつ、新しい勉強時間帯に子どもが慣れるまでは親がかかわることで、より勉強に集中できるようになるでしょう。

安藤はま子/心理カウンセラー

監修:安藤はま子/心理カウンセラー

子育て中に心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。企業での新人研修、中学校での相談、民間会社での心理カウンセリング、公的機関での女性相談などを行い、2005年にカウンセリングルームミスタヴィスを開業。その後、世界の仕組みについての理論を学ぶ。2012年、サラカオル株式会社を設立。心理学と自己啓発理論、潜在意識などを取り入れたカウンセリングやセミナーを行っている。親子関係が改善し、人生の流れが良くなるカウンセリングと評判。著書に「親との問題~女性の心が楽になる生き方」(ギャラクシー出版)がある。

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