脱“3 日坊主”年始の誓いを継続するセルフコントロール術

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脱“3 日坊主”年始の誓いを継続するセルフコントロール術

中学生豆知識 2016.12.01

脱“3 日坊主”を図るには、第一に「自分を責めないこと」です。そのために「脳の仕組み」についてお話ししましょう。

私たち人間の脳には、大きく分けて二つの特性があるといわれています。ひとつは「勉強を毎日続けると、成績を上げることができる」「夜11時前に寝ると、気持ち良く起きることができる」といったように正しく物事を考え、理想的な行動を判断する特性。もうひとつは「面倒だから明日にしよう」「どうせやっても無理だ」といったネガティブな反応から衝動的な行動を導いてしまう特性です。

後者の特性は、誰にとっても厄介なものですので、「自分は意志が弱い」「自分には継続する力が無い」などと自己否定をしないでください。どんなに優秀な人も、ネガティブな反応に任せて行動してしまっているところが必ずあります。「自分を責めないこと」が、脱“3 日坊主”のためには重要です。

自分の意思で行動を起こすための4つのステップ

自分の意思で行動を起こすための4つのステップ

また、私たちの脳は「このままでいたい」と現状を維持するプログラムが備わっているともいわれています。それは、新しいことには“危険”が伴うため、いわば防御反応が働いてしまうようです。こういったことを理解したうえで、自分の意思で脳をコントロールし、行動を起こすことが「セルフコントロール術」。その方法は以下の通りです。

1.誓いに対して「やりたくないな」「今日は休みたいな」と思ったときには、口に出して言ってください。例えば、「やりたくない『と思った』」と言うのです。ネガティブな感情や考えに「~と思った」を付けて口に出して言いましょう。
2.「やりたくない」などと思った自分を否定したり、ダメ出ししたりしてはいけません。頭に浮かんだ否定や批判、不安といった気持ちを無くそうとすればするほど気になりますし、心と身体への影響も大きくなってしまうといわれています。
3.「人間なんだからやりたくないと思うこともあるさ」と、ネガティブな感情や考えを許してあげましょう。許してあげることによって、批判にまみれることなく、現実をありのままに見ることができるようになります。
4.湧いてきた感情や思考を客観的に見ることができたら、行動を考えましょう。例えば「5問だけ解こう」「10分だけ勉強したら止めよう」というものでも構いません。人間の脳は、行動を開始するまでは抵抗して自分を止めようとしますが、いざ動き出すとやる気が出てくる傾向にあります。

子どもを怒ったり責めたりするのはNG

子どもを怒ったり責めたりするのはNG

最後に、保護者の皆さんへ。子どもに対して、やっていないことを怒ったり責めたりすると、自尊心が傷つき、より良くない方向へ向かってしまうといわれています。

「今はそういう気分なのね」と、子どもの状況を受け止めてあげれば、いずれ子どもたちは自ら行動を起こすようになるでしょう。

森美智代/プロコーチ

監修:森美智代/プロコーチ

食品会社での研究開発を経て、派遣会社のコーディネーターとして働くかたわら、心理カウンセラープロ養成講座・医療カウンセリング講座を受講。岸英光氏のコーチング講座受講、トレーニングを積む。現在、本来の能力を最大限に発揮させる「ゾーン・コーチング」プログラムを提供し、スポーツ、ビジネス、芸術といった、あらゆる分野においてパフォーマンスと集中力の向上に貢献している。スポーツの分野では、バレーボールやゴルフ、フェンシング、野球などでの実績が豊富で、選手からの信頼も厚い。

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