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片付けできる子どもは学力アップ?片付けを習慣化させる秘訣
「勉強ができる子ども」「学校の成績が優秀な子ども」には、いくつか共通点が存在しますが、そのひとつに「自分で片付けができる」というものがあります。
今回は、片付けを習慣化させる秘訣として、親子で実践できる片付け術をご紹介します。
片付けが習慣になれば、
学力向上につながる3つの力が養われる
子どものうちから片付けが習慣になっていれば、学力向上につながる3つの力を養うことができます。
時間を上手に使う力
身の回りが片付いていると、モノを探す時間が無くなるのはもちろんのこと、モノを取り出すのもスムーズになり“時短”に。この結果、勉強や遊びに使える時間が増えるため、時間を上手に使えるようになります。
判断、決断する力
片付けをする際、何が必要で不必要なのかを判断しなければなりません。常に選択と決断の連続です。片付けをすることで、自然と判断力や決断力が身に付きます。そうなると、今自分がやらねばならないことに目が向けられるようになるので、物事の優先順位が明確に。勉強にも自主的に取り組むようになります。
モノを管理する力
散らかっている状態では、何を持っているのか、また、モノがどこにあるのかを把握することが困難に。反対に、片付いた部屋では、モノを管理しやすくなります。モノを管理する力が身に付くと、自分の持ち物をしっかりと把握できるため、「忘れ物が減る」というメリットも。
最初は親子で片付けよう!
ただし、親はアシスタント役に徹して
では、実際に片付けをして、勉強ができる環境を作りましょう。今回は勉強机を例にあげてみます。なお、子どもがひとりでできるようになるまでは親子で片付けてください。ただし、あくまで親はアシスタント役。親が口出しをしてしまうと、子どもは自分の決断に自信が持てないようになってしまうため、注意しましょう。
【勉強机の片付け手順】
1.整理
机の上に置いてあるモノや、引き出しの中に入っているモノをすべて一カ所に出しましょう。そこから必要なモノと不必要なモノに分けていきます。このときのポイントは、何をする場所なのかを明確にしておくこと。勉強机は、勉強する場所です。勉強するのに必要なモノだけを残し、おもちゃなどの遊び道具は別の場所へ移動するようにしましょう。
2.整頓
教科書、ノート、文具など、グループごとに分けていきます。このグループ分けも子どもにやらせてください。自分でグループ分けすることで、何がどれくらいあるのかを把握できるからです。
3.収納
よく使うモノから順に取り出しやすい場所に収納していきます。引き出し内に収納するこまごました文具類などは、バランバラにならないようにお菓子の空き箱や100均の仕切りケースなどを活用しましょう。散らかりを防ぐことができます。
1日10分の“片付け習慣”が、学力や成績の向上につながる
片付けの基本手順は、すべて整理→整頓→収納です。これは勉強机だけではなく、部屋の片付けでも同じこと。勉強机や部屋を常に片付けておけば、上記に記載した3つの力が養われ、勉強の効率がアップし、学力や成績の向上につながります。
子どもには1日10分でも机の上や身の回りを片付ける習慣をつけさせましょう。
監修:中西直美/片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。そして、10年以上の保育士経験から子どもと一緒の整理収納サービスを取り入れ、物を大切に扱う心の育成にも力を入れている。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。