高校生ならデビットカードで!増税で注目される「キャッシュレス・ポイント還元」とは?

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高校生ならデビットカードで!増税で注目される「キャッシュレス・ポイント還元」とは?

高校生豆知識 2019.12.25

元号も令和になって、新しい時代がスタートした2019年。ほかにも「キャッシュレス元年」と呼ばれているのをご存知でしょうか? 日本人は現金が大好きと皮肉る意見を見た・聞いた経験のある人もいるかもしれませんが、今までどおり現金を使っていると損をしてしまう可能性があるのです。「ポイント還元」を受けられるか否かが大きなポイントになってくるのですが、どのようなキャンペーンなのかを詳しくまとめてみましょう。

ポイント還元は消費増税の悪影響をやわらげてキャッシュレス決済を広めるため

ポイント還元は消費増税の悪影響をやわらげてキャッシュレス決済を広めるため

2019年10月から消費税が8%から10%に引き上げられました。増税によってモノやサービスの値段があがると、みなさんは買い物をしなくなると考えられています。モノが売れないと景気が悪くなって、不況になってしまうのですが、景気悪化を防止するのがポイント還元が実施されている理由のひとつです。

また、国の方針としてキャッシュレス決済を広めたがっているのもあります。国際的にみて日本はキャッシュレス後進国です。現金強盗などの発生率が低かったりカード会社の手数料が高いのが原因だったりしますが、2020年に東京五輪が開催されるにあたって海外の人でも支払いがしやすいようにキャッシュレス決済を広めたいと国は考えているのです。

ほかにも、お金の流れが電子化されると脱税や脱法行為の防止になったり、現金を管理するコストが減って他のところに労働力を分配できたりとメリットを推す声もあります。経済産業省が約2800億円の予算を組んでポイント還元を実施する裏には、このような効果・影響をキャッシュレス決済に期待しているからなのです。

中小規模のお店は5%、チェーン店は2%。ポイント還元のルールを知ろう

中小規模のお店は5%、チェーン店は2%。ポイント還元のルールを知ろう

買い物した金額の5%か2%がポイントとして還元されるルールです。中小規模のお店は5%、コンビニエンスストアやガソリンスタンド・大手企業のチェーン店などが2%の還元を行なっている場合が多いです。コンビニエンスストアはオーナー店と直営店の違いが生じている場合もあるので注意しましょう。

ポイント還元が利用できるのは、申請をおこなって国の審査をパスしたお店だけです。利用できるお店にはポスターやシールが張り出されるルールがあり、ネットショップも対象に含まれます。2019年10月の開始時点で対象として認められたのは国内約50万のお店です。対象のお店を検索できるアプリができたり、経済産業省の公式ページから調べるサービスもスタートしました。

また還元の対象でない品目もあります。特別な減税措置がとられている住宅や車、売却益を狙った転売が横行しそうな金券や切手などが対象外です。2020年6月末までの9ヶ月間しか利用できないのも注意しておきましょう。

勉強に集中するために作業現金以外で支払いをすればいい……だけではない場合も

現金以外で支払いをすればいい……だけではない場合も

還元を受ける方法は、現金以外の方法で支払いをすればいいのです。与信審査が必要なので高校生には使えませんがクレジットカードを利用する方法があるでしょう。ほかにも電子マネーやプレペイドカード、QRコードやバーコードを介したスマホ決済もあります。

決済方法によって還元されたポイントのパーセンテージや受け取り方が異なるだけでなく、事前の申請がないと還元が受けられない決済方法もなかにはあります。交通系のICカード決済をする場合は注意が必要です。

交通系ICカードやデビットカードなら高校生でもポイント還元を利用可能

交通系ICカードやデビットカードなら高校生でもポイント還元を利用可能

高校生がポイント還元を利用する場合、持っているならば電車やバスに乗る用の交通系ICカードを利用するのが手軽かもしれません。現金でチャージして使えるので使いすぎも防げます。

銀行口座をもっている人は「デビットカード」を使ってみるのもいいでしょう。デビットカードは銀行口座から買い物などの料金が即座に引き落とされる仕組みです。与信審査もなく、預けているお金以上の出費が発生する心配もありません。なので、手持ちの銀行口座にリンクしたデビットカードを作って使ってみるのも手段の1つです。

またスマホ決済がしたい場合は、銀行口座と連携させてプリペイドすれば利用できる決済方法もあります。これからポイント還元を行う店舗も益々増えていき、キャッシュレス化が進むでしょう。使いすぎに注意するのは大事ですが、ポイント還元が受けられるうちにキャッシュレス決済にチャレンジしてみてください。

税理士法人イデアコンサルティング/代表 伊東大介

監修:税理士法人イデアコンサルティング/代表 伊東大介

東京都の恵比寿と高田馬場に拠点を構える税理士事務所。ベンチャー企業や若手の起業家を中心に、幅広い業界の顧客を抱える。税務・会計といった基本的な経理業務から、コストカットやマーケティングにコンサルティングまで、経活動の総合的なサポートを多岐に行っている。
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