必要最低限でOK!? 塾の冬期講習を選ぶとき・うけるときのポイント

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必要最低限でOK!? 塾の冬期講習を選ぶとき・うけるときのポイント

高校生豆知識 2019.12.25

冬はイベント満載です。クリスマスやお正月など周りが盛り上がっているなか、受験生のあなたは机に着いて勉強するのがツラい時期かもしれません。そんなあなたにとって塾での「冬期講習」は緊張感を保ち、勉強に集中できる機会・環境といえるでしょう。

しかし、受験生の冬休みでは本番の試験に慣れるためにも過去問演習の方が大事との考え方もできます。いい面だけでなく、費用も時間もかかる冬期講習を有意義にするにはどのように選んでどのように受ければいいのでしょうか。まとめて紹介していきます。

12〜1月の冬期講習で最後の追い込み

12〜1月の冬期講習で最後の追い込み

受験生にとって12月以降は、実践演習を繰り返して合格点を出せる力を完成までもってくる時期です。12月から1月にかけて行われる冬期講習は最後の追い込みとしての緊張感もあり、実力アップを図るのに絶好の機会といえます。

塾によって違いはありますが、12月下旬を前期、1月上旬を後期としてテーマを分けている塾や、“正月特訓”を冬期講習とは別で設けている塾もあります。内容や費用も塾によって異なるなかで、冬期講習の受講で無駄が発生ないようにしていきましょう。

選ぶときはタイプと目的を意識!

選ぶときはタイプと目的を意識!

冬期講習は、自分の目標を達成するために必要最低限な講座だけを受講すれば大丈夫です。1分1秒が大切な時期であり、目的に合わせてテーマを絞っていくのが無駄を省く第一歩といえます。問題演習を自分でやってわからないとこだけ質問するのが効率的ですが、どうしても受けたほうがいいと考えられる講座だけを受けるようにしましょう。

冬期講座は、目的別とタイプ別で下のように大きく分類できます。あなたにとって今やるべき対策はどれなのか、何のために冬期講習を利用するのか、大切な受験直前期の時間を使ってでも受ける意味があるのか……しっかり考えてから受ける講座を選んでみてください。

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【目的別】
・センター試験の頻出問題や出題傾向を掴む
・私立大学/国公立大学の出題形式や傾向を掴む
・苦手科目克服のために集中対策をする

【タイプ別】
・知識を最終確認しながら基礎の底上げをする講義形式
・本番の時間に合わせて予想問題を解き、実践力を高めるテストゼミ形式
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また冬の直前に受けた模試やテストの結果をもとに選ぶのも有効です。自分では分かっていないけど得点がとれていないポイントが分かるかもしれません。さらに、塾の先生と面談しながら受ける講座を決めていくのも良いでしょう。

さらに学年別や目的別でパッケージ化されたカリキュラムではあなたの目的に合わない可能性もあります。大事な時期に意味の薄い講座を受けるほど、もったいない行動はありません。あなたの状況を客観的に分析してくれる先生から個別にカリキュラムを提案してもらい、かつ今の自分に何が足りないのかを教えてもらえば冬期講習を有効に活用できるでしょう。

冬期講習の受講と併行して問題演習を

冬期講習の受講と併行して問題演習を

受験生の冬休みは自分でやる過去問演習をメインにして、冬期講習をサブとして取り組むぐらいがちょうどいいかもしれません。過去問演習はみんなやっています。だからこそ、問題集から自力では理解できていない出題形式の特徴や傾向を先生から学ぶのが冬期講習を受ける最大のメリットといってもいいでしょう。

また新しい参考書を買い足したりせず、冬期講習のテキストと今まで使ってきた参考書や模試を使って復習に専念してください。とくに復習での自己採点は前にやったとき以上に厳しく、どんなパターンで間違えているのかを明確にし、次は間違えないようにしなければなりません。

冬期講習の最後にテストを実施している塾もありますが、志望校の模擬テストなら本番の練習として受けたほうが良いでしょう。しかし、一般的なテストを今さら受けても逆に焦りを感じてしまうだけなので、受ける必要性は小さいかもしれません。

さらに、緊張感の続く時期だからこそ、疲れをためない努力も怠ってはいけません。大事な時期に無理に勉強して風邪を引いてしまい、勉強できなくなってしまっては本末転倒です。睡眠時間を削って夜中に勉強するのはやめて、本番と同じ朝型の生活リズムを身につけていきましょう。

高1・2生や推薦入試合格者などにも冬期講習は役立つ

高1・2生や推薦入試合格者などにも冬期講習は役立つ

受験生向けに冬期講習についてまとめてきましたが、高校1〜2年生で冬期講習の利用を検討している人もいるでしょう。2年生は、少しでも早くから受験勉強を開始すればライバルと差をつけられます。また1年生も2学期までの復習と3学期の予習や苦手科目の克服が望めるだけでなく、上の先輩たちの様子を通して受験の雰囲気を感じられるのは来年あなたの番になったときに財産になるかもしれません。

ほかにも推薦合格などで一般入試を受けない人もいるでしょう。大学に入ってから高校の基礎勉強が必要になります。商業・工業などの専門学科から大学に進学する人は5科目の勉強に不安を抱えているかもしれません。塾の先生と相談しながら今のあなたにとって必要な冬期講習は何なのかを考えて、受講してみてください。

冬期講習

東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海

監修:東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海

東大勉強計画研究サークル、通称「東大BKK」のBKKとは「勉強,計画,研究」の頭文字を意味します。「自分では勉強計画を立てられない受験生の力になりたい」という気持ちのもと、受験生のみなさんが勉強計画を立てるご支援をしています。現役東大生の「受験期の勉強計画ノート」を集めてサイトで公開し、また書き込んでそのまま使えるオリジナルテンプレートを開発して広くみなさんに向けて公開しています。