定期テストとの違いは範囲の広さだけではない!「学年末テスト」の重要性や対策のコツを解説

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定期テストとの違いは範囲の広さだけではない!「学年末テスト」の重要性や対策のコツを解説

中学生高校生 2021.05.06

1年間は長い。1学期の最初に習った内容が「学年末テスト」で出題されたとき、その1年の長さをあなたは痛感するかもしれません。小学校と比べると、中学校の勉強は難易度が上がり、ドンドン新しいことを学びます。復習せずに1年間過ごすと、学年末テストで手も足も出ないはずです。1年の最後に行われる学年末テストに向けて、今日から対策を始めましょう。

学年末テストと定期テストの違い

学年末テストと定期テストの違い

学年末テストとは、名前の通り“学年の終わり”に行われるテストです。1年の総復習の意味合いが大きく、定期テストと比較して、範囲が広くなります。そのため出る問題や単元が絞りにくく、日頃から勉強しているか否かで差がつく試験といえるでしょう。

ただ、3学期に習った内容が多めにはなります。一般的には、1・2学期30~40%、3学期60~70%が範囲になるとも言われています。2学期制の場合は、後期(2学期)の中間テスト以降にあたる11〜2月の内容がメインになります(前期・1学期30〜40%/後期・2学期60〜70%が目安)。範囲が広い学年末の方が平均点が下がるため問題を優しくする場合が学校・先生によってはあるかもしれません。ただ、あまりそれを期待せずに、中間テストや期末テストと同じ要領、もしくはそれ以上に対策するのが望ましいです。

というのも学年末テストの結果は、通知表や内申点などの成績に直結するからです。総復習であるため、学年末テストの結果から1年間のあなたの学習成果を先生も測ります。関心・意欲・態度などの授業中の振る舞いや提出物の具合ももちろん加味されるでしょう。ただ、テストの点数が大きく影響するのもしっかり頭に入れて学年末テストの対策を行ってください。

余裕をもってコツコツやるのが学年末テスト対策のコツ

余裕をもってコツコツやるのが学年末テスト対策のコツ

学年末テストで結果を出すためには、日頃から勉強する癖をつけておくのが一番です。授業で分からない問題があれば、先生に質問する習慣をつけられると良いでしょう。ほかにも注意点を具体的にまとめてみました。下の4つを意識するところから始めてみてください。

■授業前後での予習・復習
まずは予習からです。教科書を音読したり、問題を1度解いたりしておきましょう。授業で初めて見るよりも、一度見ていただけで理解度が違ってきます。
そして帰ったら復習です。授業の復習になるように先生が宿題を設定してくださっているかもしれません。出された宿題にまず取り組んでください。そこから分からずに気になる問題などがあれば自分のペースで時間をかけて解決するようにしましょう。

■授業への取り組み方
授業態度が成績に関わるのを冒頭で紹介しましたが、授業中は集中して先生の話をしっかり聞いてください。板書の書き写しに気を取られて、話半分で授業を聞く場面が多いかもしれません。そんなときでも予習をしていれば、余裕をもって授業に参加できるでしょう。
また復習に当てる帰宅後の時間もかぎられています。さらに3学期になれば、1・2学期分の復習にも時間を割かなければなりません。3学期の授業中はなおさら集中して疑問を残さないように努め、帰宅後の時間をなるべく1・2学期分の復習に当てられると良いでしょう。

■授業中に使用したプリントの整理
学年末テストや定期テストに、授業中に使用したプリントやワークの問題がそのまま出ることも珍しくありません。ワークはともかく、プリントの整理が苦手な人は日頃から丁寧にファイリングする習慣をつけましょう。きれいに整理できていれば、もう一度解き直そうとしたときにすぐに取り出せます。時間を1分1秒でも節約して、復習する時間を捻出してください。

■定期テスト
プリントだけでなく、定期テストの用紙も整理しましょう。定期テストにはその期の重要なポイントが詰まっています。過去の定期テストの内容をあらためて見直すだけでも、その期において自分が理解できていたところ・できていなかったところの確認につながります。
また教科書やワークにはないオリジナル問題が定期テストで出されているはずです。学年末テストも学校の同じ先生が作る可能性は十分にあるので、問題作成の傾向を掴むためにも定期テストの解き直しは役立つでしょう。
定期テストを解き直すときは、記述問題と一問一答のどちらが多いかを分析してみてください。記述問題が多い場合は、出題割合が多い3学期(後期)に習った範囲のみでいいので、教科書の音読などをしておくと良いでしょう。一問一答が多い場合は、ワークの基本問題だけでいいので、一問一答の問題を広く浅く解きなおして対策してください。

3年生なら受験用参考書でも学年末テスト対策が可能

3年生なら受験用参考書でも学年末テスト対策が可能

3年生の場合は、3年間の総復習になるため範囲が広くなるでしょう。1・2年生の範囲は、過去の定期テストやプリントなどを見直すのはもちろん、高校受験向けの参考書などでカバーできます。直前に一夜漬けでなんとかなるテストではないため、日頃からコツコツと対策を進めていくのを意識してください。

子育てアドバイザー/道山ケイ

監修:子育てアドバイザー/道山ケイ

親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。 HP:https://tyugaku.net/