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北海道の高校受験、どういう仕組み?人気高校や教育制度を解説

北海道の高校受験、どういう仕組み?人気高校や教育制度を解説 北海道の高校受験、どういう仕組み?人気高校や教育制度を解説

勉強や部活に日々励んでいる中学生の皆さんの中には、高校進学について悩んでいる方も多いと思います。北海道の高校入試を乗り越える上で、大前提としてどんな入試制度があるのかを理解しておきましょう。内申点は中学1年生の成績から関わってくるので、早いうちからの準備が欠かせません。今回は入試制度の内容や、北海道内の人気の高校をいくつかご紹介します。(2019年2月現在)

そもそもの北海道の道立高校における方針とは?

日本の魅力的な都道府県調査で、北海道は10年連続1位に選ばれています。しかし、北海道では経済の低迷や過疎地域の問題も深刻になっています。北海道教育委員会では、道民一人ひとりが地域に誇りを持てるような北海道にするための高校教育として、地域産業である農業・水産業教育も合わせて、創造性・人間性豊かな道民を育てることを目的としています。参照)http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/akd/hc/sisin.pdf

北海道の高校受験の概要・仕組み

北海道の高校の入試制度について、公立・私立に分けて見ていきましょう。

北海道の公立高校受験の概要・仕組み

原則として1高校につき1学科の受験が可能になります。例外として、複数学科のある農業・工業・商業・水産系の学科を第一志望とした場合には、同じ高校の同じ系列の学科に限って第二志望学科を志望することができます。また、同じ高校の中に普通科と専門学科(理数・体育・外国語)がある場合は、どちらかを第二志望として選択することができます。
原則として普通科のみ、自分の住む学区内でしか志望校を希望することができません。他の学科では学区外の受験も可能です。道内には19学区が定められています。住んでいる学区外の高校を受験する場合は、道立高校か市立高校かどうか、自分の住む学区によって学区外受験の受け入れ率が変わってくるので志望校が学区外の場合はこの点をチェックしておきましょう。

一般入学試験

国、数、英、社、理の5教科の学力検査が行われます。この点に中学3年間の内申点※が加算されて合否が決まります。(面接、実技、作文のテストがある学校もあります。)
学校、学科によっては特定の科目の点数を倍にする傾斜配点や国、英、数の科目で、学校独自の「学校裁量問題」が実施されることがあるので、配点や出題科目については学校ごとに必ず確認してみてください。

推薦入学試験

推薦入学試験については、平成30年度は普通科の約5割の高校で、専門学科・総合学科では道内全ての高校で実施されています。試験内容は面接、内申書、推薦書に加えて、学校、学科によっては自己アピール文や英語の聞き取りテスト、英語による問答など別の試験が課されることがあります。万が一推薦入学試験に落ちてしまっても、その後の一般入学試験に再出願することができます。
※内申点のつけ方について
内申点は中学3年間の成績が対象になっており、9教科の5段階評価を行い中学1年、2年の分は2倍に、中学3年の分は3倍にしてそれらの合計の点数が内申点になります。

北海道の公立高校受験の概要・仕組み 一般入学試験

私立高校の一般入学試験は基本的に2月中頃から終わりにかけて行われます。A日程、B日程と分かれているため、別日程であれば2校受験することができます。公立高校の入試と違い、学区外の高校でも受験することができますが、高校によっては学区内の生徒を優遇することもあります。試験科目は学校、学科によって大きく変わります。国、数、英、社、理の中から指定された科目に加えて面接や、作文、実技、英語のリスニングテストなどが課される場合もあります。

推薦入学試験

基本的に入学試験は一般入学試験に先駆けて、1月から2月にかけて実施されます。試験科目や出願書類は学校、学科によって様々です。面接だけが課される場合や、コースによっては推薦入試の他に一般試験も受ける必要がある場合もあります。志望校別に試験科目、出願書類をチェックしておきましょう。

北海道の公立高校数、私立高校数

北海道の全日制の高校は公立高校が229校、私立高校が56校あります。公立高校の学校が多いことがわかりますね。

北海道の高校教育に関する新しいニュース

公立高校数の多い北海道ですが、国からの予算割り振りの関係や、専門科目の教員数に上限が定められていることもあり、普通科の小規模な高校が多くなっています。進学する学校に設置してある学科が普通科か職業に関するものであるかは、高校に進学後の進路選択にも大きく影響してきます。
生徒数の多い都市部の学校では、卒業後の就職に役立つ多様な学科が設置された高校も多いですが、その他の地域においては、1学年2学級以下になる学校も大半となり、専門科目の教師を配置できないため、普通科のみの設置になり、地域によって設置学科の充実に差が出てしまうことが問題となっています。

北海道の道立高校教育の特徴など

北海道の普通科の高校には、「普通科フィールド制」が導入されています。フィールド制の高校では、1年生では共通科目のみを学びますが、2年生からは専門科目を含む自分の興味がある科目のフィールド(科目群)を選択します。フィールド制では他の普通科より専門的な知識を学ぶ機会が増えるので、将来の仕事選択にも可能性が広がります。
参照)http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/akd/HokkaidoAtarasiikoukou030.htm

北海道の中学校第三学年時の全国学力・学習状況調査から見る、北海道の教育レベルとは

日本では義務教育を均等化させるために各都道府県の教育指導を改善する目的で、毎年全国の中学3年生を対象に全国学力・学習状況調査が実施されています。 平成30年に実施された調査で、北海道の平均正答率は、全国とほぼ変わらない結果になりました。平成19年からのデータを見ると、全ての教科において全国の正答率を下回っていた結果が、年々改善傾向にあります。こちらの調査データから作成されている授業改善ポイントはとても丁寧でレベルが高く、授業内容が良くなった結果、北海道の学力レベルが上がり、現在は全国平均的になっていると言えます。
参照)http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gky/gks/H30_point.pdf

北海道の高校教育に関する支援事例

北海道には、経済的に高校へ行くことが困難な生徒に向けて、北海道高等学校奨学会から、奨学金や入学金を利息なしで借りることができます。奨学会へは、中学校を通して書類手続きを行い、奨学生の採用候補者になれば中学校を通してお知らせが来ます。
参照)http://www.do-shougaku.or.jp/concept.html

北海道で人気(話題)の県立(公立)高校・私立高校紹介

北海道で人気(話題)の県立(公立)高校・私立高校紹介 北海道で人気(話題)の県立(公立)高校・私立高校紹介
道立(公立)高校 札幌北高等学校

札幌北高等学校は札幌市内の公立高校です。北海道内1、2位を争う偏差値で毎年、国公立大学への進学率が高い進学校です。授業にグループディスカッションやグループワークなどを取り入れており、受け身な授業だけではなく生徒一人ひとりの学びを重視しています。進学校ながら、全国大会に出場する部活動もあり、文化祭が充実しているなど学校行事にも力を入れています。

札幌国際情報高等学校

札幌国際情報高等学校は札幌市北区内の公立高校です。創立30年に満たない新しい高校で、名前の通り、国際化や情報科の社会の中で活躍できるような教育が行われています。普通科に加えて、理数工学科、グローバルビジネス科、国際文化科があります。英語でのスピーチコンテストや日韓高校生交流(派遣)事業に参加する生徒もいるなど、高校生のうちから世界に目を向けた教育の機会が与えられていることがわかります。

砂川高等学校

砂川高等学校は、砂川市に位置する一学年約150人、普通科のみの高校です。単位制という形を取りつつ、異年次混合授業を含めた選択科目の充実を図っている点が、通常の普通科公立高校と異なっています。卒業後に就職する人が毎年約50人おり、高校内で就職活動時の面接指導をする場もあるので、就職希望の人にもピッタリです。

池田高等学校

池田高等学校は、中川郡に位置する公立高校で卒業生では、プロスケーターの長島圭一郎さんがいます。総合学科という1学科のみですが、2年次には文系・理系の選択、また専門科目も自分の進路希望に合わせて学習することが出来ます。クラブ活動は、スケート部以外にも、その他の運動部・文化部も全国大会に出るような部活があるので、おすすめです。

私立高校 函館ラ・サール高等学校

函館ラ・サール高等学校は函館市内の中高一貫の男子校です。こちらも道内有数の進学校で、有名大学に進学する生徒も多いです。北海道以外の県から進学する生徒も多く、生徒の7割近くが寮で生活しています。高校から入学した生徒も、中学から進んだ生徒と差が生まれないように授業が行われ、2年時からは内部生と高校から入学した生徒のミックスしたクラスが編成されます。

札幌光星高等学校

札幌光星高等学校は札幌市内の中高一貫の共学校です。カトリック教育修道会「マリア会」を母体としており、キリスト教の授業も行われます。難関大学合格を目指すステラコース、特進コース、文理コースに分かれており、一人ひとりの成績や進路、部活動の取り組みなどに合わせて3つのコースを用意しています。

北星学園大学附属高等学校

北星学園大学の附属校で、一学年250人程度、毎年3人に1人が内部進学をするプロテスタント・キリスト教主義の私立高校です。創立は1887年と古いですが、施設環境は比較的新しく、自習室や、クラブ活動用のトレーニングルームなども充実しています。特別進学コース・進学コースの2コースの教育課程があり、大学への進学率も内部進学含め、約65%と高いのが特徴です。

北海道科学大学高等学校

北海道科学大学の附属高校で、一学年の定員は、普通科300名・工学科80名計380名の共学高校です。附属高校ということで推薦枠があり、北海道科学大学の定員の10%程度となっています。また系列大学に進学する人は過去3年間で254人にも及びます。系列大学は、4年生大学の他にも、短大もあるので、幅広い進路選択が可能です。

北海道の道立高校の受験倍率について

北海道は高校数が多いこともあり、倍率の低い公立高校も多くありますが、平成30年は全日制の外国語科高校が1.31倍、理数科の高校が1.23倍になりました。住んでいる場所で限定される普通科の高校は例年1.0倍で横ばいになりますが、毎年専門学科の倍率が高い傾向があります。普通科や職業学科にも倍率の高い高校もありますが、定員に満たない高校も多くあります。自分の将来やりたいことをじっくり考えて、志望校を決めてみてください。
参照)http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/H30houkoku_03gaiyou.pdf