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臨床心理士が教える!!中学生にオススメするスランプ脱出術&防止方法
何をやってもうまくいかない時は誰にだってあります。しかし、部活動の試合前やテストの日に調子がでないのは困りものです。そこで今回は、「調子の出ない状態=スランプ」に陥らないようにするにはどうしたらよいか、脱出するにはどうすればよいかについてご紹介します。
「スランプ」とはどのような状態?
「スランプ」とは、心や身体の調子が一時的に不調になっていることです。自分ではいつも通りにやっているのに、調子がでない・やる気になれないというときは誰にでもあるでしょう。それが「スランプ」です。
スランプから抜け出す方法は?
スランプに陥ってしまったときに抜け出す方法を順番に説明します。
① ふりかえりをする
スランプに陥ってしまったときに、まずしてみてほしいのが自分のふりかえりです。スランプに陥るきっかけが、ありませんでしたか?例えば下のように、自分の調子が落ちてしまった理由を考えてみましょう。
●テスト勉強をがんばったのに成果がでなかった
●部活動の練習をがんばったのに試合で負けてしまった
●勉強しようと思っているのに親が口出しするからやる気がなくなった
② ①に対して、どうすればいいと思うか考えてみる。
スランプに陥ったきっかけがわかったら、そこから何か変えられることがないか考えてみましょう。例えば下に書いたようなことは変えられるのではないでしょうか。
●テスト勉強でうまくいかなかったのはどこか考えて、次回から変更する。勉強を始めるのが遅すぎたと思ったら次回は早めにスタートしなければならないでしょう。それが自分でわかって、次回そう変更できたら、今度はスランプを避けることができるはずです。
●部活動の練習をしても成果が出ないとしたら、練習方法を考え直してみるとよいかもしれません。先輩や上手な人に聞いてみるのはいかがでしょう?具体的に何か変えて行動できると、スランプを抜け出すことができます。
●親の口出しがうるさくてやる気がなくなること、よくあることでしょう。一度、親に話してみたらどうでしょうか?「自分のペースでやっているから、見守って」と言ってみましょう。
③ 周りの人に相談してみよう
自分の生活をふり返ってみても「きっかけ」が思いつかない場合は、周りの人に相談してみましょう。相談するメリットは例えば下の三つがあります。
●話を聴いてもらうと心が軽くなる
●人に話すことで自分でも発見がある
●なにかよいアドバイスをもらえる
心理士がオススメするスランプ防止方法
スランプは調子の波だから、良い時と悪い時があるのは仕方がありません。しかし、できれば調子を整えて過ごしたいのは間違いないでしょう。そのために、普段から心がけるとよいことを2つご紹介します。
①リフレッシュする
あなたは、「これをすると自分が元気になる」方法がありますか?例えば下に挙げたようなことをしてみるのはどうでしょうか?なんでもよいので、自分の好きなことで、やると元気が出ることをいくつか「持って」おきましょう。
●おしゃべりする
●スポーツをする
●ペットと遊ぶ
●おいしいものを食べる
●音楽を聴く
●漫画を読む、など
ただし、ゲームやYouTubeなどの電子機器を使うものには注意が必要です。リフレッシュ効果もありますが、実は心身を疲れさせてしまったり興奮させて眠れなくなってしまったりする面もあります。そのため、時間は1時間くらいまでが望ましいです。
②リラックスする
リラックスというのは、緊張をほぐしたり、のんびりくつろいでいる状態をいいます。こちらも、いくつか自分だけのリラックス方法を「持って」おくのがよいです。
●ゆっくりお風呂に入る
●ストレッチする
●(夜)空を眺める
●あたたかい飲み物を飲む、など
「スローペースでも努力を続けること」が大事
調子の波は必ず戻ってきます。そのときに、コツコツ続けてきた人はより高い成果を出すことができるでしょう。そして、コツコツ頑張ることができた自分に自信を持つことができるはずです。中学校生活にはチャレンジすることがたくさんあります。どうぞ、スランプに負けないで楽しい中学校生活を送ってください。
監修:吉田美智子
カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」代表・臨床心理士 2000年 テンプル大学大学院 経営学修了 2007年 東洋英和女学院大学大学院 人間科学研究科臨床心理領域 修了 現在は、東京都と埼玉県でスクールカウンセラーをしながら、「はこにわサロン東京」で子どもと大人のカウンセリングに従事。子育て、不登校、発達障害やHSCの子育ての相談に定評がある。