「書いて覚える」は正しい?間違い?両方の意見や勉強法を解説!

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「書いて覚える」は正しい?間違い?両方の意見や勉強法を解説!

小中高豆知識 2021.05.06

“書いて覚える”のは正しいのか・間違っているのか?これは賛成派と反対派に分かれる難問です。視覚と触覚を使って効率的に覚えられるとの肯定的な意見があれば、時間がかかって疲れるだけとの反対意見もあって甲乙つけがたいのです。“書いて覚える”の賛否をまとめつつ、あなたにとってどちらがベストなのかを一緒に考えてみましょう。

「書いて覚える」は正しい派の意見と勉強法

「書いて覚える」は正しい派の意見と勉強法

味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚の5つの感覚を使って、私たちはものごとを感じとって理解しています。これらいわゆる「五感」のうち、勉強で使っているのは触覚・視覚・聴覚の3つでしょう。

“書いて覚える”は、触覚と視覚を使った暗記といえます。単に見るだけでなく、書いて触覚を使うことで暗記を効果的にしているのです。書けば、曖昧だった内容が整理されて論理的な解釈ができ、覚えやすさが上がります。無機質な教科書より、色分けなどをして自分でまとめ直したノートの方が頭に入ると感じている人もいるでしょう。

さらに暗記事項に繰り返し触れるのが暗記では重要です。何度も書く作業を繰り返すうちに、頭に情報がインプットされるだけでなく、手が覚えるのを経験できるでしょう。繰り返し書くときには、ただなんとなく書くのではなく、覚えようと意識するのが大事です。書く作業を単にこなして終わるだけではもったいないです。一画ずつ集中しながら書いてみましょう。書きながら声に出すと、聴覚も使えるのでより効率アップが狙えます。

「書いて覚える」は間違い派の意見と勉強法

「書いて覚える」は間違い派の意見と勉強法

一方の“書いて覚える”否定派の意見として、書いただけで覚えた気になってしまう可能性が指摘されています。「書く作業を単にこなして終わるだけではもったいない」と書いたとおり、書くことが目的になって無意識で終わっていると暗記につながらないのです。

ほかにも書く作業の非効率性が問題視されています。時間がかかる・手が疲れる・場所を選ぶなど非効率な点は挙げればキリがありません。目で読むだけ・声に出すなどの“書かない暗記”の方が、暗記事項に触れる回数を増やせる点ではアドバンテージがあるでしょう。

さらに流れを論理的に理解するためには、“人に教える”のも有効です。自分でわかっていない情報は他人にもうまく説明できません。情報の確認になるだけでなく、不足しているポイントを補うためにも“人に教える”を実践してみてください。

正しい・間違いは人や教科・目的によって異なる派

正しい・間違いは人や教科・目的によって異なる派

“書いて覚える”のが正解なのか間違いなのかは、人・教科・目的によって異なるとの中立的な見方もできるでしょう。文字を目で見て覚えるのがあなたは得意かもしれませんが、耳から聞いて音情報として覚える方が向いている人もいます。“書いて覚える”のがあなたに向いていれば取り入れればよく、労力のわりに頭に入らなければ他の方法を試せば良いだけなのです。

また全ての教科・単元でなく、書いて覚えるものを限定しても良いかもしれません。“手が覚える”と先ほど書きましたが、漢字や英単語などの手で書く機会が多い情報は“書いて覚える”が有効といえるでしょう。反対に世界史の人物名などカタカナで書くワードは、わざわざ書かなくても音で覚えた方が効率的です。そういった使い分けもぜひ検討してみましょう。

極端な意見かもしれませんが、テスト対策だけなら書かない方が良いとの意見もあります。たとえば受験がマーク式の場合は、漢字を書かないため事実関係が理解できていれば問題ありません。むしろ社会や理科などの暗記科目でなくとも、暗記していれば解ける問題が出されたり、文法や公式などを暗記していないと問題が解けなかったりと、国語・数学・英語でも暗記が重要なのは言うまでもないでしょう。そのために”暗記事項に繰り返し触れる”を優先した“書かない暗記”の方がテスト対策には有効との意見です。

あなたにあった暗記方法を探ろう

あなたにあった暗記方法を探ろう

頭に情報をインプットするためには、暗記事項に繰り返し触れるのが大事です。その方法論として“書いて覚える”のが正しいのか・間違っているのかを両者から考察しましたが、人・教科・目的によって異なるとの中立的な見方に納得された人も多かったかもしれません。

テスト対策だけで考えるなら書かずに読むだけで効率を上げるとの意見を紹介しましたが、正しい書き方や綴りを覚えている方が望ましいのは言うまでもありません。しかし迫りくるテストや受験を前に効率的に覚える方法をあなたは探しているのではないでしょうか。“書いて覚える”のはもちろん、五感をなるべく多く使って最もあなたが暗記しやすい方法論を探してみてください。

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