数学は朝!暗記は夜!時間を工夫すれば勉強はもっと効率的になる

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数学は朝!暗記は夜!時間を工夫すれば勉強はもっと効率的になる

小中高豆知識 2021.01.19

中学生は忙しい。朝早くから学校に通って夕方は部活。そのあと塾に行っていたらあとは帰って寝るだけ。あなたも、そんな一人ではないでしょうか。ただそんな中でも時間を確保して効率的に勉強していかないと、テストや受験で良い結果は望めません。勉強の“時間”をどのように確保して使えばいいのかを考察しましょう。

朝の起床後3時間は勉強に最適な時間!

朝の起床後3時間は勉強に最適な時間!

朝起きてからの約3時間は勉強するのにうってつけな時間帯といわれています。睡眠によって前日の記憶が整理されて脳がフレッシュな状態であり、朝食前の空腹で記憶力の向上が期待できるからです。また登校前は時間が限られます。限られた時間の中で終わらせようとの焦り(タイムプレッシャー)が集中力に繋がり、勉強が捗るのです。
朝の勉強は、英語の音読や簡単な計算問題から始めましょう。寝ぼけた脳をまず起こすのです。頭が働くようになったら、思考力や想像力が必要な科目・単元に取り組みましょう。国語の文章問題や、数学・理科などがおすすめです。またずっと空腹のままでは日中の活動に支障がでるため、登校前に朝食をとるのを忘れないでください。

夜、寝る前は暗記をするのに最適

夜、寝る前は暗記をするのに最適

帰宅後の勉強について気になる人もいるでしょう。夕方から夜以降は、まず身体が疲れています。脳が疲れていると集中力が散漫になって悪いように思うかもしれません。しかし、いろいろな考えやアイデアが頭に浮かぶため、かえって創造力が掻き立てられる人がいるのです。夕方以降に頭が冴える人は夜型の可能性が高いです。夜型の人は、夜に数学や理科などの科目をしても良いでしょう。
対して、朝の方が頭が冴える人は、夜は効率が下がるため、短調な作業をする時間にしてみてください。とくに寝ている間は、情報や記憶が脳内で整理・蓄積される時間です。寝る直前に勉強した内容は頭に残りやすいといわれています。夜寝る前は、社会などの暗記科目や英単語や漢字の暗記を行う時間にしましょう。

1日の勉強スケジュールの立て方

1日の勉強スケジュールの立て方

勉強する際には、スケジュールを立てて進み具合を確認するようにしてください。完了したタスクを一つずつ消して小さな成功体験を詰めれば勉強が楽しくなります。またスケジュールどおりに最後までできれば自信にもつながるはずです。1ヶ月間分つくって、毎週末に振り返ってみると進捗確認はしやすいかもしれません。
スケジュール作りは、現状を把握するところから始まります。苦手な科目・単元を克服できれば成績アップにつながるため、苦手な部分をノートなどに書き出して、それを克服できるように考えてみましょう。スケジュールは細かく具体的なほど良いです。どの時間に何の科目・単元をするか、またその時間で具体的に何をするかを細かく決めるようにしてください。
1日に勉強できる時間帯は、朝の登校前の1時間や帰宅後の2時間程度かと思います。3つずつ苦手な分野を小分けにして、1分野1時間でパズルのように並べてみるとスケジュールは作りやすいでしょう。勉強の合間に食事や休憩の時間も入れてメリハリをつけるのが勉強を集中して継続するコツです。
なかにはスケジュールを作った経験がない人もいるでしょう。そんな人のためにスケジュールの例を下にまとめてみました。1日3分野ずつ、1分野1時間を意識してあなたも考えてみましょう。

-----<平日のスケジュール例>-----
■ 6時:起床→数学_教科書にある例題を解いてウォーミングアップ
■ 6時30分:数学_例題を解いた箇所のワーク演習
■ 7時30分:朝食→登校
〜[学校]〜
■ 19時:帰宅→夕食・入浴・休憩
■ 21時:社会_教科書音読
■ 21時30分:社会_音読した箇所のワーク演習を日本語に訳す
■ 21時55分:5分休憩
■ 22時:英語_教科書の文章を音読
■ 22時30分:英語_音読で出てきた単語暗記
■ 23時:就寝

勉強時間に関する疑問

勉強時間に関する疑問

ほかにも勉強時間に関する疑問を挙げてみました。とくにスケジュールを作るときに参考にしてみてください。

Q:何時間勉強すればいい?
A:勉強はできるならできるだけやった方が成績アップなど結果につながるでしょう。2015年にベネッセ教育総合研究所が行った調査では、中学生の平均学習時間が90分と発表されました。そのため上位の学校への進学を考えているのであれば、平均以上の勉強時間をまず確保してみるのが近道になるはずです。

Q:勉強時間の配分の仕方は?
A:1分野1時間で考えるとスケジュールが組みやすいと紹介しましたが、もっと細かく切って勉強25分+休憩5分の30分単位で考えてもいいでしょう。「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる考え方で、“まだできる”と感じる段階で強制的にでも休憩するのです。そうすれば、作業に飽きがこず、休憩後もスムーズに再開できます。1時間で考えるよりもタスクを細かくできるので、小さな成功体験を積みやすい点もメリットでしょう。

Q:睡眠時間は削っても大丈夫?
A:最低でも1日7時間は寝るようにしましょう。睡眠時間を削ると、日中の体力が回復せず、集中力の低下を招いて逆効果です。もし日中に眠くなったら、午後3時までに20分以内の昼寝をとってみましょう。長すぎたり、遅い時間にとったりすると夜の睡眠に影響がでます。そのため机に伏せた体制で寝るなど寝過ぎない工夫を試みましょう。

早くからスタートすることも時間の工夫のひとつ

早くからスタートすることも時間の工夫のひとつ

ほかにも勉強時間に関する疑問を挙げてみました。とくにスケジュールを作るときに参考にしてみてください。

勉強の“時間”について考察しましたが、1日24時間はみんな同じです。勉強時間を確保するためには、睡眠時間を削るのではなく、早くから始めるのを優先してください。

テストに照準を合わすのであれば、直前になって睡眠時間を削って勉強するのではなく、テスト週間の前から対策を始めるのです。スケジュールを立てて、いつテストがあるのか・課題の提出がいつなのかを把握できていれば睡眠時間を削らなくても済むでしょう。まずはスケジュール作りから始めてみてください。

子育てアドバイザー/道山ケイ

監修:子育てアドバイザー/道山ケイ

親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。 HP:https://tyugaku.net/