不登校は平成25年度から増加傾向つづく。コミュニケーションや学習支援で保護者ができること

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不登校は平成25年度から増加傾向つづく。コミュニケーションや学習支援で保護者ができること

不登校になる子供が増えています。この記事を読んでいるあなたは、不登校の子をもつ親御さんかもしれません。不登校には原因があり、親御さんがしっかり向き合って対策しないと、お子さんは苦しみ続けます。どんな対応が求められるのかを考察していきましょう。

子どもの不登校は平成25年度から増加傾向が続いている

子どもの不登校は平成25年度から増加傾向が続いている

“令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について”という文科省が出した資料があります。その資料によると、不登校の小学生は全国で53,350人(6,395,842人中)・中学生は127,922人(3,248,093人中)いるとの結果がでました。
当調査は毎年行われます。平成30年度と比べると小学生で+19%(昨年度は44,841人)・中学生で+6.9%(昨年度は119,687人)と、増加傾向が平成25年度から続いています。全児童数に対する不登校児童数の割合も、小学生で+0.13%(0.7%→0.83%)・中学生で+0.29%(3.65%→3.94%)と上がりました。記載のある平成3年度から全児童数が減り続けているのを考慮すると、不登校の深刻さが伺えます。

不登校になった子どもへ保護者ができる対応

不登校になった子どもへ保護者ができる対応

不登校の生徒が増え続けている現状をみると、お子さんが不登校になった事実に親御さんは悲観的になりすぎずに済むかもしれません。お子さんを責めるのではなく、冷静になって以下のような対応を心がけましょう。

■まずは子どもの話を聞く
お子さんの話を聞くことからまずは始めてください。不登校の原因は、友人関係・勉強・家庭環境・障害などさまざまで、人によって異なります。そのため怠惰なだけだと叱り付けては逆効果であり、むしろお子さんが苦しむだけの可能性があるのです。
話を聞く際のコツは、お子さんが自ら話すのを待つことです。急かしたり詰めたりしないでください。不登校になったお子さんはすでに苦しんでいます。味方であるはずの親御さんから否定的な態度を取られると、家にすら居場所がなくなってしまうのです。ゆっくりと時間をかけつつ、「つらかったでしょう」と感情に寄り添うように話をしてみましょう。「なにかしてほしい?」とお子さんの要望を聞いてみるのもいいかもしれません。

■周囲に相談する
家庭だけで悩みを抱えず、周りに相談しましょう。とくに家庭環境に問題がある場合、学校や公共機関などが間に入ってくれた方が解決に近づく可能性があります。まずは学校に相談してみてください。担任の先生はもちろん、担任との関係性に問題がある場合などはスクールカウンセラーや教頭先生・部活動の顧問などでもいいでしょう。
ほかには市区町村が設けている教育相談室や不登校相談窓口を頼る手があります。専門家による心理療法やカウンセリングが受けられたり、専門の機関を紹介してもらえたりするでしょう。また専門家からレクチャーしてもらい、普段の接し方から変えていくとよいかもしれません。親子の間に溝ができてしまっている家庭はとくに、関係修復から始めて、一緒に不登校のハードルを下げていきましょう。

■再登校までの階段を下げる
いきなり教室に戻そうとするのではなく、まずは家の外にでるところから練習させましょう。子どもが好きなラーメンを食べに行くなど、最初は簡単なことからで大丈夫です。外に出られるようになったら、次は行ける条件を相談しましょう。朝から行くのが難しければ、最初は午後から登校でも大丈夫です。また、学校に行くのが難しければ、適応指導教室から始めてもいいでしょう。このように、階段を下げることで、徐々に教室に戻れるようになってきます。

不登校の子どもの学習はどうしたらいい?

不登校の子どもの学習はどうしたらいい?

不登校が続くと、学習の遅れが気になる親御さんもいるはずです。もしお子さんが「学校に行けなくても勉強はしたい」と言うなら、学校以外の学習ツールを利用してカバーするのはいかがでしょうか。
たとえば中学校で不登校になったとしても、高卒認定を受けられればほかの人と同じタイミングで大学にだって入れます。親御さんは視野や価値観を広げて、お子さんをカバーしてあげてください。
また不登校なお子さんに、学校以外の学習ツールの利用を検討しているかもしれません。それぞれの特徴を簡単にまとめました。参考にしてみてください。

■家庭教師
家庭教師なら、自宅から出なくて済むため不登校のお子さんも利用しやすいかもしれません。大手なら講師の数が豊富で、お子さんと相性のいい講師にも巡り合いやすいでしょう。また小さいお子さんならシッター代わりに利用する手もあります。家に上げるのを考慮して、講師とお子さんの相性だけでなく、当人や会社が信頼に値するかも親御さんが考慮しながら選ぶと良いでしょう。

■オンライン/通信
自宅から出ずに済ませたいならオンライン学習・通信学習もあります。映像を見たり自分で問題を解いたりするだけなら、自分の好きなタイミングで時間をかけて勉強できます。また講師が専用で稼働しない場合は価格が低いのもメリットになるでしょう。
ただ、選ぶときは価格だけに固執するのではなく、お子さんが1人でも続けられるかをしっかり考えましょう。安くても、1人では勉強できなかったり、映像をみて分かったつもりで終わって学力が上がらなかったりすれば意味がありません。

■個別指導塾
学校の友人関係が原因で不登校になったお子さんであれば、通塾は問題なくできるかもしれません。なかでも自分のペースで、講師とマンツーマンで勉強ができる個別指導塾はいかがでしょうか。家庭教師のように相性のいい講師から指導が受けられ、通塾するのでお子さんが外出するきっかけにもなります。家庭教師と同様に、講師との相性をお子さんが、会社としての信頼度を親御さんがチェックすると良いでしょう。また無理なく通えるように、交通の便なども考慮して決めてください。

■フリースクール
NPOや個人が経営しているフリースクールに通う選択もできるでしょう。入学資格をとくに設けていないケースがほとんどで、不登校や引きこもりなどで学校生活につまずいた生徒が集まります。なかには地域の学校と連携していて、フリースクールへの登校が学校の出席にカウントされる場合もあります。学習面よりは、精神面のフォローがメインの施設がほとんどといえるかもしれません。なかには自宅訪問をしていたり学習サポートに力を入れていたりするフリースクールもあるため、お子さんの状況に応じて選ぶと良いでしょう。

お子さんと向き合ってルール決めや学習ツール選びをしよう

お子さんと向き合ってルール決めや学習ツール選びをしよう

お子さんが不登校になってしまった親御さんに向けて、コミュニケーション方法や学習ツールの紹介をしました。教科書的な内容が中心でしたが、最終的にはお子さんと親御さんが向き合って家庭でルール決めやツール選びをするようにしてください。不登校になった時点で、お子さんは苦しみ自信を失っているはずです。親御さんは冷静になってお子さんと向き合うところから始めてみましょう。

子育てアドバイザー/道山ケイ

監修:子育てアドバイザー/道山ケイ

親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。 HP:https://tyugaku.net/

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