子どものやる気はこんな一言で変わる。親が気をつけたいNG発言

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子どものやる気はこんな一言で変わる。親が気をつけたいNG発言

小中高教育 2018.06.22

自分の子どものやり方にヤキモキして、つい口を出してしまうこともあるでしょう。しかし、子どもの気持ちは大人以上に繊細で、言葉の使い方次第ではかえって子どものやる気を削いでしまいます。今回は、親が子どもと話すときに避けるべき発言をまとめます。

①急かす:「早く宿題しなさい!!」「いつまで遊んでるの!?」

①急かす:「早く宿題しなさい!!」「いつまで遊んでるの!?」

子どもを急かしてしまいたくなることがあるでしょう。気持ちはわかりますが、宿題や勉強などをしなくてはならないことを子どももわかっており、急かされるとかえってやる気がなくなってしまいます。

こんな時はグッとこらえて、「今日はどうだった?」とその日の出来事をまずは聞いてみてください。一日の行動についての話をするきっかけを作ってから、「じゃあこの後どうしようか?」と、子どもが主導権を握れる形で宿題や勉強の予定を一緒に立てていき、自主的に取り組めるような形に誘導しましょう。親が味方になってくれることが子どもにとって一番心強いもの。「子どもと一緒に考えて取り組む」ことを意識しましょう

②比べる:「○○ちゃんはちゃんと勉強しているってよ!!」
「○○ちゃんはもっと上手にできたのに…」

他のご家族の話を聞く、あるいは兄弟や姉妹と比べて焦ってしまう時もあるでしょう。しかし、焦りをそのままぶつけてしまうと子どもも不安な気持ちになってしまいます。また、子どもはアイデンティティを確立している途中であり、他人と比較されることを嫌がります。そんな時は、不安な気持ちの反対側にある「子どもにこうなってほしい」というポジティブな気持ちを思い出してください。その上で、子どものパーソナリティを尊重して寄り添いながら、子どもと将来の話をしましょう
子どもと一緒に将来の話へと思いをふくらませる中で、例えば「科学者になりたい」と言われたら「そうなんだ!じゃあ、理科の勉強で博物館に行ってみよう!」と、将来の理想像を実現するために親も協力していくスタンスを示しながら、子どものやる気を促しましょう。この際「理科の勉強をしないと科学者にはなれないよ」というようなネガティブな方向ではなく「理科の勉強を頑張れば科学者になれる!!」というポジティブな誘導を心がけてください。

③つめる・落胆する:「どうしてこんなにテストの点が悪いの!?」
「どうしてできないの!?」

③つめる・落胆する:「どうしてこんなにテストの点が悪いの!?」「どうしてできないの!?」

勉強やスポーツに取り組ませて成果が上がらないとき。期待が大きいからこそ、うまくいかないときは子ども以上に親も困惑してしまうこともあるでしょう。しかし、子どもだってうまく出来ないときには落ち込んでいます。それなのに頭ごなしに怒られてしまったり、親がガッカリしている様子を見たら、ますますネガティブになってしまいます。

こんな時は「うまく出来なかった理由」を子どもと一緒に考えましょう。たまたま体調が悪かった・その課題が普段よりもとびきり難しかった・たまたまケアレスミスしてしまったなど理由は様々でしょう。いずれにしろ子どもと一緒に考えて「じゃあ次はこうしよう!!」とポジティブな姿勢で打開策を見出しましょう。逆に子どもがなにかを上手くできたときは、その成果をしっかりと認めてあげてください。

自主性を尊重しながら子どもの味方として接する姿勢が大事

自主性を尊重しながら子どもの味方として接する姿勢が大事

一足先に人生を歩んできたという自負が親にはあるため、よかれと思ってつい何かを子どもに強要してしまいがち。しかし、親子のコミュニケーションで一番気をつけてほしいのは、「子どもも立派な一人の人間であり、子どもなりの考え方やペースを持っている」ことです。自主性を尊重されることでやる気を出せるように、親は子どもの味方として接するという姿勢を大事にしてください。

Umehana Relations(ウメハナリレーションズ)代表/松原美里

監修:Umehana Relations(ウメハナリレーションズ)代表/松原美里

保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で、子どもにとって大切な存在である親のサポートの必要性を感じ、退職。コーチング(米国認コーアクティブコーチ資格)・心理学・NLPを学び、2007年よりUmehanaRelationsを設立する。保育の視点を子育て支援に生かすAllAbout「育児の基礎知識」ガイドのほか、コーチングを生かした講師として子育て支援講座、監修等を行う。三幸学園千葉校にて、保育原論・児童心理学を担当。

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