中学生からでも間に合う!子どもの文章力をグンと伸ばす方法

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中学生からでも間に合う!子どもの文章力をグンと伸ばす方法

中学生教育 2016.07.04

中学生になると、小学生の頃と比べて文章を書く機会が増えてきます。高校受験においても、作文や小論文を必須とする学校が増加傾向にあるため、文章力は重要です。

そんな中、贔屓目に見ても文章が上手ではない我が子を見て「文章が上手かどうかは、所詮センスだから」などと諦めてはいませんか?何の対処もしなければ、諦めるしかありませんが、実は、文章力を向上させる道筋というものがあるのです。

言葉や表現を知らずして文章を書くことはできない

言葉や表現を知らずして文章を書くことはできない

文章力が低い子どもに共通して言えること。それは「読むことが嫌い。苦手」という意識を持っていることです。

そもそも「文章を書く」というのは、どのようなことなのでしょうか。忘れがちですが、そこには必ず「読み手」がいます。そう、読んでもらって初めて、自分自身が書いた文章の意味が伝わり、相互にコミュニケーションを取ることができるようになるわけです。

そのためには、読み手(自分ではない他者)に伝わる「言葉」や「表現」を知っておく必要があります。よって「さまざまな文章を読んで、言葉や表現をインプットしておくこと」が大前提。言葉や表現を知らずして文章を書くことはできません。

また、文章をうまく書けない子どもは「何をどのように書いていいのかがわからない」とも言います。これも「何について書くことを求められているのか」を把握する力が弱く、単に「書き方がわからないから書けない」というだけのことなのです。

子どもの文章力を伸ばす3つのポイント

子どもの文章力を伸ばす3つのポイント

では、どのようにサポートしてあげれば、子どもの文章力は向上するのでしょうか。それには次の3つのポイントを押さえておく必要があります。

1.良い文章をたくさん読ませてあげる

国語の教科書の文章はもとより、いわゆる古今東西の名文、名作がおすすめです。
小学生のうちに本を読む習慣を付けておいた方が良いのですが、「中学生になってからでは遅すぎる」ということは絶対にありません。むしろ、まだ思考方法が固まっていないからこそ、どんどん文章をインプットさせるべきです。親は自身の読書体験も話しつつ、子どもと一緒に楽しみながら本を選んでみてください。

2.何を書くべきなのか、求められている内容を理解させてあげる

例えば、遠足や体育祭などの感想文なら、そのときに起きた出来事を説明することが第一。
なぜなら、読み手の中には、そのときの状況を知らない人もいるからです。
その上で、出来事に対して自分自身はどのように感じたのか、そのときの感情や学んだこと、知り得たことなどを結論とすると、なお良いでしょう。

3.どのように書くのかを教えてあげる

入試の作文・小論文では、多くの場合、社会問題が問われます。これは「社会のことを知っているか。興味・関心はどこにあるのか。どうしていくと良いと考えているのか」が、文章によって表れるためで、学校側はその点に着目しているのです。
そのため、「物事の現状(What)、なぜそうなったのか(Why)、どうしていくと良いのか(How)」という書き方を癖づけさせてあげると良いでしょう。
この「What→Why→How」の順で書けば、十分に小論文になりえます。

「読む」と「考える」。
両面からサポートすれば文章力はアップする

このように、センスや才能だけで文章を書く能力が決まるわけではありません。

上記3つのポイントに留意しつつ、読むことと考えることの両面からサポートしてあげれば、中学生になってからでも子どもの文章力は確実にアップしていきます。今日からコツコツ始めてみませんか?

角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師

監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師

関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。

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