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連休が多い秋。子どもたちの「休みボケ」を治すには?
長い夏休みが終わり、新学期に入りました。秋は連休が多いため、夏休みの延長で生活リズムが戻りづらい子どもも多いようです。「休みボケ」を早く治し、子どもたちが集中して勉強できるようにしてあげたいものですね。
今回は、子どもたちの「休みボケ」を治すための方法をご紹介します。
「休みボケ」に陥りやすい子どもの3つのタイプ
「休みボケ」のとき、身体や脳が“ダラ~っ”と伸びています。これは、ゆったりとした、枠にはまらない自由な生活を続けた結果です。「のんびりしていい」「楽にしていい」と考えていると、脳から身体を緩める指令が出ます。すると、身体はリラックス状態に。その状態に慣れてしまうと、今度は枠にはまった生活に戻すのが難しくなります。人間は楽な方には素早く移れるのですが、苦痛を伴う方へは脳や身体が抵抗します。そのため「休みボケ」から抜けることができなくなるのです。
なお、「休みボケ」に陥りやすい子どもには以下のような傾向があります。
1.普段から生活リズムがきちんとできていない
2.平日と休みとのメリハリがない
3.登校中、いつも過度に緊張し続けている
「1.普段から生活リズムがきちんとできていない」や「2.平日と休みとのメリハリがない」のタイプの子どもは、基本的な生活習慣が築かれていないため、ちょっと休みが長くなったりするだけで、楽な方に流されてしまいがちです。
また、「3.登校中、いつも過度に緊張し続けている」タイプの子どもは、休みになった途端、強い緊張が一気に取れることで極度の緩みの状態となり、「休みボケ」に陥ってしまいます。
子どもの「休みボケ」を治す効果的な4つのアクション
朝や勉強する前に身体を動かす
筋肉に緊張を与えることで、のんびりした気分が退散していきます。散歩や筋肉運動、背伸び運動など、親子一緒に取り組めるものを取り入れてください。
朝や勉強する前にテンポの速い音楽を流す
例えば、クラッシックの『剣の舞』のような楽曲を流してください。テンポの速い音楽を聴きながら身体を動かすのも良いでしょう。
腹式呼吸を数分間行う
「休みボケ」のときには自律神経が乱れています。深い呼吸は乱れを整えてくれるため、「休みボケ」を治すのに効果的です。また、過度に緊張するタイプの子どもには適度なリラックス効果も期待でます。
朝早く起き、夜は早く寝る
できれば朝は部屋を明るくして、夜は暗くしましょう。体内時計の狂いが調整されていきます。
親の「休みボケ」が治れば、子どもの「休みボケ」は治る
ちなみに、子どもの「休みボケ」を治す近道は、先に親が「休みボケ」を治すことです。親と子どもの状態は相似関係にあるため、親の「休みボケ」が治れば、子どもの「休みボケ」は治ります。
学習習慣を作るには、規則正しい生活習慣があることが大前提です。休みが多く、生活が不規則になりがちな季節ですが、子どもたちの「休みボケ」を防いであげましょう。そのためにも、親が率先して行動に移していくことが大切です。
監修:安藤はま子/心理カウンセラー
子育て中に心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。企業での新人研修、中学校での相談、民間会社での心理カウンセリング、公的機関での女性相談などを行い、2005年にカウンセリングルームミスタヴィスを開業。その後、世界の仕組みについての理論を学ぶ。2012年、サラカオル株式会社を設立。心理学と自己啓発理論、潜在意識などを取り入れたカウンセリングやセミナーを行っている。親子関係が改善し、人生の流れが良くなるカウンセリングと評判。著書に「親との問題~女性の心が楽になる生き方」(ギャラクシー出版)がある。