個別指導塾スタンダードのお役立ち情報
一流アスリートが実践する「目標設定」と「行動計画」の作り方
受験勉強に励む受験生は、当然のことながら「大学受験に合格したい」と心から願っています。しかし、ただやみくもに勉強を続けていても、その悲願が現実のものになるとは限りません。また、「勉強をやらないといけない」と頭ではわかってはいるものの、やる気が起きないときもあるでしょう。
「大学受験合格」という大きな目標を達成するには、「目標設定」と「行動計画」を作ることが重要です。
今回は、一流のアスリートが実践する目標設定と行動計画の作り方をご紹介します。
一流のアスリートが実践する
「GROWモデル」で受験勉強を優位に
G : Goal(目標設定)
R : Reality(現状認識)
O : Options(選択肢)
W : What, When, Will(行動計画)
1.Goal(目標設定)
まずは、目指すべきゴールがはっきりしなければ、進みようがありませんよね。目標は、結果を手に入れたことが明確にわかるように設定しましょう。例えば「××年×月に〇〇大学に合格する」といったものを目標に据えます。
2.Reality(現状認識)
「Goal」で設定した目標に対し、今の自分の学力を適切に認識しましょう。どれくらい偏差値が足りないのか、それぞれの科目の理解度など、現状を認識し、課題を正しくつかめば、的確な対策を検討しやすくなります。
3.Options(選択肢)
「Reality」において、目標に対する現状を認識すれば、課題を解決するための選択肢(対策)を検討しましょう。ポイントは、できるだけ数多くの「選択肢(対策)」を出すこと。先入観を取っ払って考えてみれば、新しい勉強法も見つかるかもしれません。多くの選択肢(対策)の中から、それぞれのメリットとデメリットを考え、機能するものを選択します。
4.What, When, Will(行動計画)
「Options」で今後の「選択肢(対策)」を決めたら、行動計画を立てましょう。「何を(What)」「いつまでに(When)」行うのか、スケジュールを細かく切って計画を決めてください。そして、行動計画が完成した際は、「どのような意思で(Will)」行うのか、意思をコミット(表明)しましょう。意思を口に出して言うことで、行動に移していくためのパワーがみなぎってきます。
大学受験に合格することで得られる価値は何?
なお、目標を設定し、行動計画を実行していくにあたって、とても大切なことがあります。
それは、「目標を達成することで得られる価値や、その先に創り出したいもの」を見ておくことです。
「大学に合格する」という目標だけを追いかけていると、受験勉強が苦しくなったとき、「別に大学だけが人生じゃないし」と、どうでもいいことのように感じてしまい、投げ出しそうになってしまうかもしれません。
得られる価値やその先に創り出したいものに目を向け、将来のビジョンが描けていると、「今、目の前にある苦しみや辛さ」を乗り越えることができます。
アスリートにコーチがいるように、受験生にも親の力が必要
大学受験合格のためには、目標設定と行動計画を作り、それをしっかりと実践していくことですが、アスリートにコーチがいるように、受験生にも親の力が欠かせません。
ただし、コーチの役割を担う親が子どもに対し、あれこれ命令や叱咤するのは逆効果です。やる気が見えなかったり、勉強が進んでいないように感じたりすれば、その現状に本人が自ら気づけるように、子どもの話を聴いてあげるようにしてください。
我が子の本来の能力を最大限発揮できるように親がサポートできれば、「大学受験合格」という目標を達成しやすくなるでしょう。
監修:森美智代/プロコーチ
食品会社での研究開発を経て、派遣会社のコーディネーターとして働くかたわら、心理カウンセラープロ養成講座・医療カウンセリング講座を受講。岸英光氏のコーチング講座受講、トレーニングを積む。現在、本来の能力を最大限に発揮させる「ゾーン・コーチング」プログラムを提供し、スポーツ、ビジネス、芸術といった、あらゆる分野においてパフォーマンスと集中力の向上に貢献している。スポーツの分野では、バレーボールやゴルフ、フェンシング、野球などでの実績が豊富で、選手からの信頼も厚い。