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親御さんが知っておきたい「部活動」をがんばるお子さんサポートの心得
部活動を毎日がんばっているお子さんを応援したい。そう思ってサポートを務められている親御さんも多いでしょう。部活動はお子さんの成長を考えると貴重な経験をつめる時間ですから、サポートの仕方には慎重にならなければいけません。部活動をがんばるお子さんに対して保護者であるみなさんが取るべきスタンスや行動について解説していきます。
お子さんをサポートする「応援」が基本スタンス
部活動をがんばるお子さんに対して、みなさんは「応援」するスタンスが良いでしょう。スポーツにしろ、文化系にしろ、部活動に全力で打ち込む過程で、子どもは自分のスキルを成長させる喜びと達成感を学びます。苦難を自分なりに工夫して乗り越える時間と捉えて、がんばるお子さんのサポーターとしてみなさんは見守ってあげましょう。
お子さんが「自力」でがんばりぬくことが大事です。自分たちだけの力で成長経験を積み重ねれば、「自分でがんばればできるんだ」という自己肯定感が身につきます。ひとまずお子さんに任せて何かあればフォローできる関係性をみなさんは大事にしてください。
親がやってしまいがちな過干渉はNG
フォローとは思いつつ、親御さんがお子さんの部活動に干渉しすぎてしまうのはよくありません。お子さんから求められてもいないのにアレコレ助言してしまっていませんか? 部活動ではお子さんが自力でがんばることに意味があります。たとえ「こうすればいいのに」とみなさんが思っても、指摘したい気持ちをこらえて、一歩引いたところからさりげなく支えてあげましょう。困って意見がほしいときは「どうしたら良いかな?」とお子さんの方から相談を持ちかけてきます。「お母さんはこう思うよ」「私ならこうする」とあくまで参考意見を教えるだけで、強制しない語り口がポイントです。
同様に、顧問の先生のやり方や学校の方針への容易な口出しも控えましょう。顧問の先生や学校にも部活動の運営方針があります。先生や学校の方針を尊重せずにみなさんが口を出してしまうのは過干渉です。ともすればがんばっているお子さんの迷惑になってしまうかもしれません。ただし、お子さんの心を傷つける言動を顧問の先生がしているのを発見した場合は、すぐに教頭(副校長)に相談してください。体罰やイジメなどの問題につながる前に、改善してもらわなければなりません。
お弁当作りや声かけでお子さんをサポートしよう
部活動をがんばっているお子さんのためにみなさんができることといえば、まずは「お弁当作り」が挙げられます。お子さんの好きなおかずを詰め込んでも良し、手間暇かけて味と見栄えにこだわるも良し、スポーツをしているお子さんには疲労回復や身体の成長を意識した「アスリートフード」のお弁当も良いでしょう。お弁当にかけた愛情はお子さんに伝わりますから、みなさんのがんばりどころです。
またアドバイスの仕方について簡単に書きましたが、メンタル面のサポートでもみなさんは活躍できます。自主性を尊重しての過干渉だけでなく、お子さんのがんばりを「ふーん」と軽視することも良くありません。お子さんはみなさんにがんばりを認めてもらいたいもの。「がんばってるね」「良いじゃない」と、認めてあげる姿勢を見せるようにしましょう。親からの承認は、お子さんのさらなるステップアップへのきっかけにもなります。
お子さんのSOSサインは見逃さないようにしよう
自力でがんばろうとするからこそ不安や葛藤、心身への負担を自分だけで処理しようとお子さんが苦しんでしまうかもしれません。お子さんのキャパシティを超えた負荷がかかっていないかを親御さんが見守ってあげましょう。
お子さんの様子を「観る」ことで、ふとした瞬間に出したSOSサインを発見できます。いつもは喜んで部活に行くのに少し消極的になっていたり、部活動の話をたくさん話していたのにいつの間にかサッパリ話さなくなったりしていませんか? いつもと違う様子を感じたら、さりげなく「最近はどう?」と話題を振ってあげてみてください。
監修:子育てアドバイザー/道山ケイ
親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。 HP:https://tyugaku.net/