お金の価値観は家庭で養う!! 「おこづかい」の役割とあげ方のポイント

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お金の価値観は家庭で養う!! 「おこづかい」の役割とあげ方のポイント

小中高教育 2018.09.20

子育てをしていく上でいつか考えなければいけないことのひとつに「おこづかい」のあげ方があります。毎月いくら…といった月額制にしたり、お手伝いをしたらいくら…というようなお駄賃制にしたり。あるいは子どもが欲しがったときに渡すというご家庭もあるかもしれません。でも一体どれが正解なのでしょうか!? 今回は、そんな「おこづかい」の役割とあげ方のポイントについて考えていきましょう。

「おこづかい」の役割とは!?

「おこづかい」の役割とは!?

「お金の大切さと正しい使い方」を学ばせるという大事な役割がおこづかいにはあります。こういった学びは学校の授業ではなかなか得られないのが現実です。大人は、どのくらい働けばいくらのお金を得られるかを経験値として知っているため、お金の大切さを実感していることでしょう。お金を計画的に使うこともできます。

一方で、子どもにとってお金は「欲しいものを買うためのもの」程度の認識しか持っていないと考えられます。”どうやったらお金を手に入れられるのか”・”お金はどれだけ大切なものなのか”・”どのようにお金を使えばいいのか”といった金銭感覚は、家庭で親が教えることで養っておきたいものなのです。

やってはいけないあげ方

やってはいけないあげ方

子どもにおこづかいをあげる上で「ルールを作らないままあげてしまう」ことは避けたいです。子どもの時に身に付けた金銭感覚をもとに大人になってから生活をしていくため、大した制約もなく子どもの意のままにおこづかいをあげてしまうとお金の価値に無頓着な大人になってしまうでしょう。子どものうちから適切な金銭感覚を身に付けさせるためにも、おこづかいのあげ方は工夫する必要があります。

とはいえ、例えば初めて子どもにおこづかいをあげる際どのようなルールを設定すればいいのでしょうか。そこで、抑えておきたいポイントをまとめてみましょう。

ポイント①:月額制で計画性と忍耐力を養う
まずは「月額制」をオススメします。現在は多くの企業のお給料は月額制で支払われています。おこづかいを月額制にすることにより将来的に必要になってくる計画性を養うことにつながります。たとえ子どもがおこづかいをすぐに使いきってしまっても、すぐに追加で与えては計画性が育たずに月額制の意味がありません。子どもの計画性と忍耐力を養うためにも、「毎月いくら」というルールは親であるみなさんも守りましょう。

また「お手伝いをしたらおこづかいをあげる」というルールを用いているご家庭もあるでしょう。しかし、これではおこづかい目当てでのみ子どもがお手伝いをするようになってしまうかもしれません。大人にとってのボーナスのような感覚で、数か月に1回ほどの特別ルールとするのがちょうど良い頻度でしょう。

ポイント②:金額は高すぎず安すぎず
初めておこづかいをあげる時に頭を悩ませるのが「金額」です。東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所による共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」によると、おこづかいの平均金額(月額)は小学1~3年生で549円、小学4~6年生で913円となっています。小学生の場合には学年×200円とすればおよそ平均に近く、子どもも親も覚えやすくて良いでしょう。

他にも年齢×100円という計算方法もあります。ただ、単に年齢が上がればおこづかいも上げてもらえる、という年功序列のような考え方を子どもに持たせてしまうのはあまり良くありません。おこづかいを増やすだけではなく、その分家事の分担も増やすなどして家族の一員としての役割を担うことでおこづかいが増えていくという感覚を身に付けさせると良いでしょう。

ポイント③:小学校高学年にもなると子どもにも知恵がついてきます。例えば「文房具を買いたいからおこづかいが欲しい!」という要求をしてくるようになります。しかし、こういった都度支給は必需品とそうでない物との線引きが意外と難しく、「以前はくれたのに今回はくれないの?」といった具合に子どもに交渉の余地を与えてしまいます。そのため、文房具などの必需品は子どもから希望があれば親が判断して購入する「現物支給」にしてしまいましょう。そういった工夫で、都度支給は避けて先述の月額制を貫き通いてください。

ケジメをつけて子どもと接する

ケジメをつけて子どもと接する

ポイントをいくつかご紹介しましたが、これら以外にも子どもがある程度成長してきたら「おこづかい帳」をつけさせるのも金銭管理を養う良いツールになります。子どもの将来を思えば、子どものうちから正しいお金の価値観を身に付けさせるのも親の務めです。そのためにも、しっかりとおこづかいのルールを作り、お金に関して節度を持ちながら子どもと接することが大事です。

税理士法人 イデアコンサルティング代表 伊東大介

監修:税理士法人 イデアコンサルティング代表 伊東大介

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