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ゾーンに入って勉強しよう!アスリートが実践する集中力の高め方
受験勉強中、なんだかやる気が起きない、そういうときもあるでしょう。しかし、だらだらと机に向かっていては効率も悪く、時間がもったいないですよね。集中して勉強するのと、注意散漫な状態で勉強するのとでは、成果が大きく異なるのは多くの人が気付いていることでしょう。
究極の集中状態で最大限の能力を発揮し、ハイパフォーマンスが生まれることをスポーツ界では「ゾーン」といいますが、実はスポーツに限らず、勉強においても誰もがゾーンに入ることができます。例えば、「1時間でいつもの倍の量の問題をスラスラと解けていた」「気が付けば2時間も没頭して勉強していた」といった経験はありませんか?それが「ゾーン」なのです。
「ゾーン」に入るためには、日ごろから集中力を高めるトレーニングをしていくことが大切。そうすれば、緊張がピークに達する受験当日にも、自分の能力を十分に発揮することができるでしょう。
今回は、アスリートが実践する「集中力を高める方法」をご紹介します。
リラックスすれば、集中状態をつくれる!
人は「わからなかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」などと考えてしまうと、注意散漫になります。「今、必要でないこと」にとらわれ、緊張状態に。緊張は、筋肉を硬くさせます。そして、呼吸は浅く速くなり、酸素の供給が悪くなって脳の機能を低下させます。
緊張を解くには、リラックスすることです。リラックスすれば、とらわれた状態から解放され、集中状態をつくることができます。その方法はさまざまですが、どこでも簡単にできるのが「呼吸法」です。
心と身体をリラックスさせる呼吸法「ナーディ・シュッディ」
「ナーディ・シュッディ」は、副交感神経を活性化させる呼吸法です。心を静めてフラットな状態にし、集中力や意識の覚醒度、創造性を高めることができます。「緊張しやすい」「落ち着きがない」「つまらないミスをしがち」といった場合にも有効です。
【手順】
椅子にゆったりと座り、背筋を伸ばします。
右手で「ナーシカ・ムドラー」(人指し指と中指を折り、他の指は伸ばしたまま)をつくります。
右手の親指で右鼻を押さえてふさぎ、左鼻から息を吸いお腹を膨らませます。
吸う息と吐く息の変わり目(止息状態)を意識します。(1~2秒)
左鼻を右手の薬指と小指で押さえ閉じ、右手の親指を離した右鼻から息をゆっくりと出してお腹をへこませます。
次の息を吸うまでの止息状態(1~2秒)を意識し、楽しむようにします。
ゆっくりと右鼻から息を吸いお腹を膨らませます。
息を吸った後の止息状態(1~2秒)を意識し、楽しむようにします。
右手の親指で右鼻を押さえて、右手の薬指と小指を離した左鼻から息をゆっくりと出してお腹をへこませます。
息を吐いた後の止息状態(1~2秒)を意識し、楽しむようにします。
「ゾーン」に入って勉強すれば
暗記力・記憶力が飛躍的にアップ!
勉強するとき、集中力を高めて「ゾーン」に入ることができれば、暗記力・記憶力が飛躍的にアップするはずです。また、受験当日の朝に呼吸法に取り組めば、不安や緊張に押しつぶされることなく、落ち着いて試験に臨むことができるでしょう。
リラックスすることで集中力を高め、効率良く勉強を続けていくことが、長い受験勉強を勝ち抜く秘訣と言えます。
監修:森美智代/プロコーチ
食品会社での研究開発を経て、派遣会社のコーディネーターとして働くかたわら、心理カウンセラープロ養成講座・医療カウンセリング講座を受講。岸英光氏のコーチング講座受講、トレーニングを積む。現在、本来の能力を最大限に発揮させる「ゾーン・コーチング」プログラムを提供し、スポーツ、ビジネス、芸術といった、あらゆる分野においてパフォーマンスと集中力の向上に貢献している。スポーツの分野では、バレーボールやゴルフ、フェンシング、野球などでの実績が豊富で、選手からの信頼も厚い。