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スマホと上手く付き合っていますか?賢く活用するための考え方
今、中学生の間で「スマホ依存」が社会問題化しています。
昼夜を問わずスマホばかりをいじっていると、さまざまな弊害が起きることが指摘されていますが、スマホと上手く付き合うには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
スマホ所有率は中学生でも50%超え。
依存や視力低下、寝不足のリスクも
内閣府が発表した「平成28年度青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、スマホ所有率は中学生でも50%を超え、小学生でも4人に1人は保有しているとのことです。高校生においては、限りなく100%に近いという数字に。使用に関しては、中学生では1日あたり2時間強とのことです。
携帯電話と比べて、スマホでは使える機能の幅が格段に広がりました。このことが、スマホの利用頻度や接触時間が増えている要因となっていることは間違いないでしょう。SNSはもとより、ゲームから音楽鑑賞、動画視聴まで、スマホでは実にさまざまなことを簡単に行えます。そんなスマホにいつでもどこからでもアクセスできる利便性が、依存への拍車をかけているのです。
また、無料アプリを使えば友だち同士で気軽に連絡を取り合えるため、「仲間はずれにされないように」との気持ちも相まって、スマホを手放せなくなるのでしょう。そうなれば、やはり勉強の時間が削られていきます。それだけではなく、ブルーライトの影響も受け、スマホの画面を見続けることで視力低下や寝不足のリスクが高まるのは否めません。
スマホを使って調べものの時間を短縮できれば、
応用により多くの時間を割ける
では、スマホは中学生にとって悪いものなのでしょうか?私は、一概にそうは言えないと思います。なぜなら、スマホを上手に活用し、そこから得た情報を日々の勉強や生活に活かしている学生も多くいるからです。
例えば、現在の中学生の保護者より上の世代であれば、何か調べものをするとき、いわゆる百科事典を使うのが一般的でした。大きく重たい本を広げ、それでも欲しい情報が見つからないことも……。しかし、今の時代、それこそスマホで“ググる”と、あっという間に、驚くほどの速さで欲しい情報がズラリと表示されます。スマホがあれば、移動時間であっても調べ学習ができるようになりました。調べものの時間を短縮できれば、その情報を応用することにより多くの時間を割くこともできるのです。
ただ、匿名性の高いネットの世界は玉石混交。そのため「これは本当に正しい情報だろうか?」と読み解き判断する“メディアリテラシー”という力は求められます。学生であれば、普段からスマホを活用しつつ、“メディアリテラシー”も養っていくことが必要でしょう。
もちろん、それではありません。さまざまなアプリケーションを活用し、過去の名作を読んだり、知らなかった海外の音楽を聴いたりすれば、教養として身に付きます。また、発音やヒアリングを鍛えるアプリは、語学学習にもぴったり。スマホは使いようによっては、中学生にとっても素晴らしいツールといえるのです。
“デジタルデトックス”するなどしてスマホを有効活用しよう!
スマホに功罪があるのは言うまでもありません。
中学生の場合、まずは何よりも依存しないことを心がけましょう。そのためには、使用時間を決めたり、スマホを一切触らない“デジタルデトックス”を定期的に行ったりすることが効果的です。
自らにルールを課し、メリハリをつけたうえでスマホを有効活用するようにしましょう。
監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師
関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。