個別指導塾スタンダードのお役立ち情報
模試の結果に一喜一憂しないための心得
秋になれば、大学受験本番に向けて積極的に模試を活用することが増えてくるでしょう。第一志望への本気度が高ければ高いほど、模試の結果で判定される合格評価に一喜一憂してしまうのも無理はありませんが、あくまで途中経過です。その時点での合格評価にしか過ぎません。
一喜一憂せず、心をしっかりと保って勉強を続けることが大切です。
不安定な心の波は受験勉強に悪影響を及ぼす
人は何かに向かって前進するからには「願い」や「期待」というものが必ず心に存在します。そんな「願い」や「期待」があるからこそ、その通りにならなければネガティブな感情が湧き起こり、その通りになれば舞い上がってしまうのです。ただ、このような不安定な心の波は、受験勉強に悪影響を及ぼしかねません。
・落胆することで、やる気が失せる
ネガティブな感情に襲われると、人はやる気を失います。人間を疲労させるのは、肉体的なことよりも精神的なことなのです。
・ネガティブな感情が周囲に伝染する
人間の感情というのは、伝染していきます。ネガティブな感情に浸ったままでいると、それは伝染し、周囲にも迷惑をかけることになります。
・油断してモチベーションが下がる
模試の結果が良かったからといって安心しきってしまうと、モチベーションが下がってしまいます。「ストレスは人生のスパイス」ともいうくらいですから、一時的な結果に安心し過ぎるのは禁物です。
結果を建設的に受け止め、ベストを尽くすことを一番に考える
では、どのようにすれば平常心と適度な緊張感を保つことができるのでしょうか。そのためには、以下のことを意識するようにしてみてください。
・結果は「巡り合わせ」もあると理解する
これは模試に限ることではありませんが、結果というものは「巡り合わせ」といった要素も持ち合わせていることを理解しておきましょう。「たまたまヤマが当たった」「知っている問題が出題された」「風邪をひいていたためにコンディションが悪かった」など。そのように理解しておけば、一度の模試の結果が多少良くても悪くても、油断し過ぎることも落胆し過ぎることもありません。
・建設的に受け止める
どんな結果であっても、悪い意味で邪魔をするのは「感情」です。模試の結果が良かろうが悪かろうが、自分のできなかったところに目を向け、大学受験本番までに補強していくようにしましょう。
・ベストを尽くすことを一番に考える
成功や失敗、勝ち負けなどの結果だけに執着してしまうと、せっかくの体験を良い経験として積み上げることが難しくなってしまいます。一番に考えたいのは「ベストを尽くせたかどうか」。それが習慣となれば、どんな結果でも自分の糧となっていくことでしょう。
努力を重ねていけば、これからの人生にプラスになる
第一志望への本気度が高ければ、これからの時期の模試の結果に一喜一憂してしまいがちですが、上記のことを心がけ、なるべく平常心と適度な緊張感を保つようにしましょう。
そうして努力を重ねていけば、大学受験のみならず、これからの人生に間違いなくプラスになります。
監修:青柳雅也/心理カウンセラー
名古屋生まれの岐阜県海津市育ち。IT関連技術者として約18年間、そのうち管理職として6年間の経験を持ちながら、人生を自分の夢のために使う事を決意し、2010年、起業する。数々のカウンセリングの臨床経験があり、活動は、個人カウンセリングや企業のメンタルヘルスケア、専門学校や大学では心理学の講師、心理学講座「青い柳のココロカフェ」の開催、コラム執筆など多岐にわたる。全国ネット情報番組に出演経験あり。