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簡単だけど奥が深い!「ひらがな」をきれいに書くための3つのコツ
「○○さんの字はきれいだけど、それに比べて僕の字は…」と、自分の字が汚いと感じたことはありませんか? 「きれいに書きたいとは思うけど、コツが分からないと…」と諦めているみなさん。まずは「ひらがな」をきれいに書くことから始めてみてはいかがでしょうか。今回はひらがなをきれいに書くためのコツを3つにしぼって紹介したいと思います。
(1)「書き順」が大事!
「漢字やひらがななどの日本語の文字には書き順があり、この書き順を守って文字を書くときれいに書けるようになっています。書き順を覚えるのは大変かもしれませんが、書き順のいくつかのルールを覚えることで、ひらがな一文字ずつの書き順も自然に身につきます。
●ルール1:上から下へ
縦方向に書く場合は上から下に下ろすように、いくつかの点画(文字のパーツのこと)が横に並ぶ場合には上から下の順で書きましょう。
●ルール2:左から右へ
横方向に書く場合は左から右に、複数の点画が横に並ぶ場合には左から右の順で書きましょう。
●ルール3:横から縦へ
縦と横の点画が十字に重なるときには、横を先に、縦を後に書きましょう。
これらのルールをしっかり頭に入れて、書き順を正しく覚えながら練習するようにしましょう。ちなみに、漢字の書き順も同じルールなので、覚えておくと漢字もきれいに書きやすくなります。
(2)正しい形で書こう!
ひらがなには「い」と「り」、「ぬ」と「め」、「ね」と「わ」など、似ている字がたくさんあります。これらの似ている字はもちろんのこと、ひらがなは正しい形で書くことを意識しましょう。
●「い」と「り」の書き分け
例えばひらがなの「い」は、2つの縦の点画の間を広く開けること、そして右側の点画はしっかり止めることを意識しましょう。対して「り」は2つの縦の点画の間は狭く、右側の点画はしっかりはらうようにします。このように「い」と「り」のそれぞれの形の特徴をよく意識して書き分けましょう。
●「ね」と「わ」の書き分け
「ね」と「わ」もとても似ているひらがなです。1つ目の書き分けのポイントは、2画目の右上に書き上げるところです。「ね」の場合は右上にややするどく上がってからまっすぐ下に下ろすように書き、「わ」の場合は丸く円を描くように書きます。
そして「ね」は最後にしっかりクルンと回して書き終え、「わ」はそのまま左下にはらうように書き終えます。特に「ね」の回る箇所はしっかり輪になるように書かないと、「わ」との違いが分かりづらくなるので注意です。
●「ぬ」と「め」の書き分け
「ぬ」と「わ」は2画目の書き終わりが回るか回らないかの違いしかありません。「ぬ」を書く時の最後の回る点画もしっかりと輪ができるように書いてください。
(3)「カーブ」を意識しよう!
ひらがなは漢字とは異なり、まっすぐ書くよりもカーブを使って書く字が多いという特徴があります。これは「あ」だったら「安」、「い」だったら「以」といった具合に、元々は漢字だったものを、書きやすいようにくずしてひらがなが作られたからです。
ひらがなを書くときには、字がまっすぐにならないようにカーブを意識して書くようにするときれいに見えます。ただし、カーブを意識しすぎてしまうと丸っこすぎて読みづらい字になってしまうので注意してください。
字をきれいに書く練習をするときに大事なこと
ひらがなを書く練習の時には、お手本をよく見て線の長さやカーブの曲がり具合などのポイントを意識しながらたくさん練習すること、そして心を込めて書くことが上手になる近道です。お手本と比べやすいマス目のついたひらがな練習帳を使うことや、お手本の上に薄い紙を載せて透かしながらなぞって書く練習も有効でしょう。
また、”手書き”に慣れていることも大切です。スマートフォンやパソコンを使う場面が増えたことで、大人でも字を書く機会が少なくなりました。だからこそ、例えば手書きのお手紙を送ったりすると気持ちも相手に伝わって印象が変わってきます。それは、書くことが少なくなっても、日本人は心の奥では手書きの文字を愛しているからでしょう。小学生のみなさんは字を書く練習なんて…と思うかもしれません。それでも丁寧に一生懸命書いた文章・文字は相手に気持ちを届けてきっとみなさんの役に立ちます。まずは楽しんみながら、書く練習を始めてみてください。
監修:成田 眞澄
小学校1年生より書道を始め、19歳にて師範資格を取得し、インターネットショップ「筆字屋」開店とともに、女流書道家成田眞舟として活動を開始。 2008年より書道教室眞和会を開校、主宰。 「心を伝える書道」をテーマに、初心者から経験者、通学が難しい社会人や遠方の生徒さんには通信教育学習を提供するなど、子供から大人まで幅広くニーズに合わせて書道の楽しさを広めている。