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「ポケモン GO」は子どもに禁止すべき?付き合い方を考える
今、世界中で話題沸騰の「ポケモンGO」。ゲームの中でしか出会えなかったポケモンたちにスマホを通して現実世界で出会うことができて大人気ですが、予想通り、さまざまな問題を引き起こしています。
例えば、社会問題になりつつある「ながらスマホ」が劇的に増えたようです。それによって、私有地に足を踏み入れてトラブルになったり、自動車や自転車の事故につながったりと、ネガティブなニュースが尽きません。「ポケモンGO」には詳しくなくても、このようなニュースを見ない日はありませんから、我が子が「ポケモンGO」にハマってしまわないかどうか、危惧する方も少なくないでしょう。
ただ、だからといって、「ポケモンGO」を頭ごなしに否定して、子どもたちに強制的に禁止することが望ましいのでしょうか?「理解無き強制」には、親の目の届かないところで子どもが大きなトラブルを起こす危険性が伴います。
「ポケモンGO」のメリットは子どもたちにもプラスに働く
「ポケモンGO」による影響は、ネガティブなことばかりではありません。実はポジティブなニュースもあるのです。
● 外を歩く動機ができて、運動不足解消につながった
● 引きこもりがちだったが、外出を楽しめるようになった
● ペットの犬の散歩をきちんとするようになった
● これまで知らなかった場所に行って文化に触れることができた
これら「ポケモンGO」が生むメリットは、子どもたちにとってもプラスに働くことでしょう。例えば、これから出かける場所について事前に親子で調べれば、知識もコミュニケーションも深まります。
「ポケモンGO」のルールを親子で決めよう!
これは「ポケモンGO」に限ったことはではありませんが、どのような便利な道具も「使い方」や「ルール」をセットで考えなければ、他人に迷惑をかけたり、誰かを傷つけたりしてしまいます。
「曜日や時間を決める」「ポケモンGOをプレイするときは親も一緒に出かける」「スマホを注視するときは端に寄って立ち止まる」といったルールを親子で取り決めましょう。そして、大切なのは「なぜ、そういったルールを守る必要があるのか」ということを親が子どもにきちんと伝えることです。
時間をかけて理解させることが成長の糧となる
大人は、子どものアイテムに対して軽んじて簡単に否定してしまう傾向にありますが、それは注意しましょう。子どもたちはゲームやアニメ・漫画からもたくさんのことを学びます。否定的な声も多い「ポケモンGO」ですが、使い方次第でプラスにも働くため、強制的に禁止するのではなく、子どもを「ひとりの人間」として扱い、時間をかけて理解させることは成長の糧となるでしょう。
マイナスの反対側には、必ずプラスがあるものです。「ポケモンGO」を機に親子のコミュニケーションを深めてみてはいかがでしょうか。
監修:青柳雅也/心理カウンセラー
名古屋生まれの岐阜県海津市育ち。IT関連技術者として約18年間、そのうち管理職として6年間の経験を持ちながら、人生を自分の夢のために使う事を決意し、2010年、起業する。数々のカウンセリングの臨床経験があり、活動は、個人カウンセリングや企業のメンタルヘルスケア、専門学校や大学では心理学の講師、心理学講座「青い柳のココロカフェ」の開催、コラム執筆など多岐にわたる。全国ネット情報番組に出演経験あり。