志望校、決めた?失敗しない高校選び「4つのポイント」

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志望校、決めた?失敗しない高校選び「4つのポイント」

高校生その他 2016.10.05

高校受験を控えた中学3年生は、志望校決定の時期に突入しました。ただ、特に都市部などでは通学圏内にある学校の数が多いため、「どこを志望校にすれば良いかわからない」と困ることもあるでしょう。また、「行きたい学校があっても、成績が追いつかない」と悩みを抱える受験生も。

そこで今回は、高校選びにおいて外せないポイントをご紹介します。

こんなはずじゃなかった!後悔しても遅い高校選びの失敗例<

こんなはずじゃなかった!後悔しても遅い高校選びの失敗例

高校選びにおいてよくあるのが、昔から知っている学校の中から選ぶことです。近所の学校、親の母校、子どもの部活の先輩や知人が通っている学校、有名大学の付属校、特定の部活の強豪校などです。ただ、それらの学校は「知っているつもりになっているだけの学校」かもしれません。「なんとなく良いイメージがあるものの、現在の姿を実はよく知らない」という場合は要注意。入学すると、イメージのギャップに戸惑う危険があります。

例えば、数年前まではそれなりに支持されていた高校でも、その近隣の学校が大胆な改革を成功させ、そちらに入学者が移ってしまって人気にかげりが出ているケースもあります。また、大学付属校は、ほぼ100%の卒業生が併設・系列大学に進学している学校と、ほとんどが外部の大学に進学する「実質的な進学校」に分かれます。イメージだけでなく、現在の実態を公開データや見学によって確認しなければなりません。

高校は、常に大きく変化しています。公立の場合、校長が代われば指導方針も変わります。私立においては、教育方針は変わりませんが、社会動向や生徒・保護者のニーズに合わせて改革が行われています。共学化して名前を変えたり、近代的な校舎に建て替えたり、コースを新設してカリキュラムを刷新したりしているのです。新たな志望校候補となる高校を改めて広く調べる過程で、今まで知らなかった学校が第一志望になることもありえるでしょう。

志望校を決める前に。4つのチェックポイント

志望校を決める前に。4つのチェックポイント

では、具体的にどのように高校をチェックし、志望校として定めれば良いのでしょうか。ここでは4つのチェックポイントを挙げてみます。

1.校風は合いそうか?

高校選びで最も大切なのは、その学校の雰囲気(校風)に合いそうか、ということです。これは実際に学校に足を運んでみないことにはわかりません。第一、第二志望校はすでに見学に行っているかと思います。では、第三、第四志望の学校はどうでしょうか。進学する可能性が高くなくても、可能性がゼロでない限り、できるだけ早めに見学に行っておきたいものです。「なんとなく肌に合う、合わない」。そんな「なんとなく」という直感は軽視できません。

2.過去3年間の進学実績の推移はどうか?

高校卒業後の進路として大学を考えている場合、高校の進学実績は外せない検討項目です。直近の進学実績比較だけでなく、過去3年間の進学実績の推移も合わせて確認しましょう。上がり調子なのか下降気味なのか。過去3年間の進学実績を見ることで、単年の実績だけでは見えない、その学校の指導の効果が浮き彫りになります。

3.その高校の強みが子どものニーズに合うか?

私立はもちろん、公立も高校ごとに強みを持っています。音響効果に優れた大ホールや立派な天文台、近代的な図書館や複数のサイエンスラボといった先進的な施設があったり、習熟度別季節講習会や留学制度、国際バカロレアのプログラムがあったりと、ハード・ソフトの両面において学校ごとにさまざまな特徴があります。ただ、そのような学校のウリも、子どものニーズに合わなければ意味がありません。その高校の強みを我が子が生かせそうかどうかを検討してみてください。

4.受験プランにうまく組み込めそうか

志望校候補を幅広く調べたら、今度は候補を絞って現実的な受験プランの検討です。「挑戦校」「実力相応校」「すべり止めの学校」というように、受験校の学力レベルのバランスを考えながら、そして、各学校の受験日を踏まえて受験プランを組みます。志望する2校の受験日が重なっている場合、どちらを受験するかを決めておきましょう。

高校受験を成功させるには高校選びも重要

なお、学力的に今はまだ高望みだとしても、第一志望校をあきらめるのはまだ早いです。学力は入試直前まで伸びます。ただ、その一方で冷静に、すべり止めの学校も検討しておきましょう。

北村 宗/受験指導、塾の選び方と活用法の専門家

監修:北村 宗/受験指導、塾の選び方と活用法の専門家

学生時代からさまざまな形態の塾で講師経験を積む。大学卒業後、大手進学塾、予備校講師を務め、国内外の教え子は2,000人を超える。その指導法には定評があり、テレビや新聞、教育系雑誌などのメディアから度々取材を受ける。出版著書の多くが話題を呼んで重版となり、全国各地の学校からの依頼に応じて講演講師も務めている。

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