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小学生の頃に読書習慣を!読書が子どもたちに与える影響
秋は、食欲の秋、スポーツの秋、そして、読書の秋です。子どもたちは、普段からよく読書をしていますか?さまざまな力がメキメキと目に見えて伸びる小学生の時期、読書をしなければ非常に“もったいない”といえます。
今回は、読書が子どもたちに与える影響について見ていきましょう。
感性を磨き上げる読書は、メディアリテラシーの訓練にも最適
読書をするとき、人は文字を目で追い、頭であれこれ想像しながら本に集中します。小学生の子どもの場合、ひとりで動ける行動範囲は限られてきますが、本を読むことで、国内外はもとより、宇宙にだって行けます。「場所」のみならず、「時間」も自由自在に飛んで行けるのが読書の醍醐味。古代から、中世、近代、未来に至るまで、知らない時代を縦横無尽に感じ取れます。疑似体験できる読書は、子どもたちの感性を磨き上げてくれるものなのです。
また、そもそも「読書」とは、自発的な行動です。自らの意思で「本を読んでいく」ことが読書であり、これが重要なポイント。この主体性は、高度情報化社会となった現在だからこそ、より求められています。>
それは、日々さらされる大量の情報を活用しているように思われがちですが、多くの人は受動的で情報に振り回されているのが実情だからです。「メディアリテラシー」(情報を読み解く能力)」を身に付けるためには、あくまで主体的に、自身が情報を取捨選択していくことが必要。その訓練に、読書は最適なのです。
身近に本を感じられる環境作りが読書習慣を作る要
さらに、小学生の頃から読書を続けていれば、語彙(い)や表現を知らず知らずのうちに身に付けることができます。私は現在、主として大学入試対策の小論文指導に携わっていますが、語彙力が高く表現力の豊かな生徒は、必ずと言っていいほど小学生の頃から読書体験が多いのです。これは聞き取りアンケートからも判明しています。
続けて「なぜ、読書体験が豊富なのか?」を問うと、「親が本をよく読んでいた」「幼少期から絵本から読んでくれていた」という答えが返ってきました。他にも「出会った先生がとても読書好きで、本を勧めて下さったり、一緒に読んだり、意見交換をしてくれた」「図書館に通うようになってから、読書の幅が広がった」「学校の図書館や、地域の図書館を上手く利用した」といった回答も。
つまり、身近に本を感じられる環境作りが読書習慣を作る要になるのです。
「読むこと」は「理解すること」の第一歩
小学生の頃から読書習慣が身に付いていれば、自ずと読むことがスムーズになります。「読むこと」は「理解すること」の第一歩であり、読み続けることで内容を理解する速度も上がります。そうなると勉強も楽しくなるはずです。また、学習面のみならず、読むことへの自発性が、何事に対しても受け身の姿勢で終わらないというメリットも生み出してくれることでしょう。
読書の秋、親子で興味のある本を探し、一緒に本を読むことを習慣付けてみませんか?
監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師
関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。