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危険な4シチュエーション別!! いざという時に役立つ「護身術」
塾や部活動の帰りなど、高校生になると夜遅くに出歩く機会も多いのではないでしょうか。不審者・変質者と遭遇しないように気を付けることはもちろん大事ですが、いざという時に自分の身を守る術を身につけておくことも有効です。そこで今回は、危険から身を守るための「護身術」についてご紹介していきます。
楽しいイベントが多いシーズンはキケンも多くなる!
夏から秋にかけてのこの時期はお祭りや花火大会・シルバーウィークなど人々が外出する機会が増えるために、不審者や変質者が発生しやすくなるとされています。それに伴って子どもたちだけで遊びに出かけることも多くなり、犯罪に巻き込まれるリスクが高まってしまうと言えるでしょう。
危険から身を守るためには、例えば昼間であっても人通りの少ない道は一人で歩かないようにする・夜遅くに子どもたちだけで行動しないようにするなど、不審者や変質者に遭遇しやすい状況に身を置かない事が第一です。
不審者や変質者の気配を感じたらまずは逃げる!
危険を察知した際には交通量の多い道や灯りの点いている家など、人の気配がする方向へ逃げてください。不審者や変質者に追いつかれそうな場合には、荷物を持っていると邪魔になり、カバンなどでの抵抗はあまり効果が期待できないため、荷物は一旦手放してしまいましょう。
また、不審者や変質者は人に感づかれることを嫌います。そのため、大声を出すか防犯ブザーなどで周囲に異変を知らせましょう。
戦闘術「クラヴ・マガ」の護身術をご紹介
万が一不審者や変質者に襲われてしまった場合には全力で抵抗する必要があります。そこで、世界中の軍・警察の関係者から一般人にまで広く実践されている戦闘術「クラヴ・マガ」の中から、誰でも実践できる護身術を状況別にご紹介したいと思います。
●手首をつかまれてしまった場合
突然不審者に、あるいは悪質なナンパなどに手首をつかまれてしまった場合に腕を引き抜く方法です。
①つかまれている腕の掌をパッと広げる(相手がつかみづらくなる)
②親指の方が相手の掴んでいる指の間にくるように、腕をひねる
③相手の親指とその他の指との間をすり抜けるイメージで腕を引き抜く
●後ろから抱きつかれてしまった場合
後ろから抱きつかれた場合には、持ち上げられたり倒されたりするとより危険です。そうなる前に相手をひるませて逃げ出しましょう。
①倒されないように脚を前後に広げて踏ん張る
②利き腕と逆方向に腰をずらし、相手の下腹部めがけて腕を打ちつける
③相手がひるんで離れていくまで何度も反撃する
●前から抱きつかれてしまった場合
不審者や変質者は死角である後ろから抱きつくことが多いです。しかし、前から抱きつかれると踏ん張りが効かないために倒れやすくなってより危険です。
①相手の肋骨あたりを掌の底の固い部分で押しながら腰を後ろに引いて身体を離す
②相手を押している方の腕を伸ばし、相手との距離を十分にとる
③相手の下腹部めがけて思いきり膝を打ちつける
●押し倒されてしまった場合
押し倒されてしまうとかなり危険です。とにかく全力で抵抗してください。
①両腕で顔をガードする
②ガードしている状態から肘を振り下ろすようにして相手の下腹部を打つ
③相手がひるんだ隙に相手の目を抑えるようにして顔面をつかむ
④利き腕と逆の足で相手の足を引っかけながら、相手を横に転がすように利き腕と逆方向に倒す
⑤相手を倒したら体を押さえつけながら立ち上がり、下腹部を踏みつける
護身術はあくまで「身を守る術」。いざという時のためだけに使おう
今回ご紹介した護身術は、あくまで不審者や変質者などに遭遇して身の危険を感じたときの対処法です。友達などとふざけあって試してしまうと危険です。練習をしたい場合には必ず親や教師に相談し、例えば専門のジムに通うなどするようにしてください。
また、繰り返しになりますが、護身術を使うような状況を作らないことが最も重要な安全対策です。危険が増す夜中に出歩くことは極力避けるなど、節度ある生活を心がけましょう。
監修:クラヴマガ・ジャパン 川畑勇人/中村康之
イスラエル軍や米国政府機関で正式に採用されている戦闘術「クラヴマガ」。短期間のトレーニングで性別・年齢・体格・体力を問わず、誰でも高いレベルの護身スキルを習得できるため護身術としても評価の高い。そのクラヴマガを国内でも普及すべく、2004年に「クラヴマガ・ジャパン」が設立。東京都内(市ヶ谷・青山)や大阪府・愛知県でジムを運営するほか、政府機関や民間警備会社などに招かれて多くの指導実績を積み重ねる。