無理やり引き離すのは正解!?子どもがゲーム・スマホと上手く付き合っていくためのルール

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無理やり引き離すのは正解!?子どもがゲーム・スマホと上手く付き合っていくためのルール

小中高教育 2018.10.17

スマホやゲームに夢中になっている子どもを見ると、ずっと使わせているのは大丈夫かと心配になることでしょう。かといって簡単に使用禁止にしてしまうのが正しいことなのかどうかも分からない。そんな親御さんのためにスマホやゲームを子どもに使わせるときのルールの作り方のポイントを考えていきましょう。

時間のルールを決めよう

時間のルールを決めよう

スマホやゲームは「楽しい」という刺激が強いため依存しやすく、子どもの時間をあっという間に奪ってしまいます。かといって一切禁止とすると、子どもにとってストレスの原因になってしまうかもしれません。そこで、子どもが夢中になり過ぎないようにスマホやゲームで遊べる時間のルールを決めましょう。

【例1】時間帯を決める:「夜9時以降は使用禁止」
門限のように、使える時間帯をシンプルに制限してしまう方法です。使用禁止の時間帯は親がスマホを預かったり居間で充電したりして物理的に使えなくする、あるいはスマホなどの場合には時間制限アプリを使用するなど、ルールを守りやすくする環境を整えましょう。

【例2】時間の上限を設ける:「1日1時間まで」
最終的には、自分で利用時間を制限し、利用のコントロールができることが目標となります。そのためにはだらだら使わせるのではなく、時間の上限の目安を設けたり、「食事時間は利用しない」など利用して良い場面や悪い場面を決めておくことも有効です。こちらもスマホやゲームの一部などには上限時間を設定できるアプリや機能があるので活用してください。

悪質なサイトやアプリへの接触を遮断しよう

悪質なサイトやアプリへの接触を遮断しよう

スマホだけでなくゲーム機もインターネットに接続できてしまう機種が増えました。そのため、悪意あるウイルスへの感染や不正請求をされるなど悪質なサイトへの接触を遮断することも重要です。携帯電話サービス大手3社やメーカーはいずれも子ども用のフィルタリングサービスを提供しています。加えて、ゲーム機にも専用のフィルタリングサービスが用意されています。子どもだけでは悪質なサイトの見極めは難しいため、必ず親がフィルタリングを設定しましょう。

悪質なサイトやアプリへの接触を遮断しよう

スマホやインターネットを正しく扱える力を身に付けさせよう

スマホやインターネットを正しく扱える力を身に付けさせよう

小学校高学年になると、フィルタリングを外すように子どもからお願いされる場合も出てくるかもしれません。フィルタリングサービスは小学生向けだけでなく、中学生向けや高校生向けなど学齢別の設定ができるため、本来は高校卒業まで有効なものです。極力解除しないことが安全ではありますが、万が一解除する場合には以下のようなルールを徹底することで、スマホ(やインターネットなど)を正しく扱える力を身に付けさせましょう。

●少しでも怪しいと感じたサイトにはアクセスしない
悪質なサイトの被害に遭わないためには、アクセスしないことが一番です。「無料」や「タダ」などの言葉が多用されていたり、電話番号や住所などの情報を求められたりするなど、少しでも怪しいと感じた場合にはすぐにそのサイトから離れることを徹底させましょう。

●見知らぬ人とつながったり個人情報を入力・送信しない
TwitterなどのSNSサービスは13歳未満は使用禁止となっています。そのため子どもにはアカウントを作らせないでください。LINEでは年齢確認機能で18歳以上ではないユーザーは一分機能が制限されます。スマートフォンでは利用者情報を登録する際に、正しい年齢で登録しておきましょう。その上で、SNSやメッセージアプリに限らず、見知らぬ人とは連絡をとらないことを親から徹底させた方が好ましいです。特に住所・電話番号・氏名などの個人情報は絶対に教えないこと、顔写真などは送らないことを厳守させましょう。

●何か問題が発生した場合には親に相談する
何かしらのトラブルが発生した場合には、すぐに親に相談することを徹底させてください。怒られるそうだと子どもが感じた場合、親に報告せずに自分で解決しようとして余計にことを荒立ててしまう事が多いです。事態の悪化を防ぐためにも「トラブルが発生したら叱る」のではなく、あくまで「相談に乗り一緒に解決する」というスタンスを親は子どもに示すようにしてください。

「上手く付き合っていく」ことが大事

スマホやゲームを子どもに与える際に大事なことは、それらのメリット・デメリットまたリスクをしっかりと理解させ、上手な付き合い方を身に付けさせることです。それを手助けしてくれるサービスもたくさん提供されています。親もしっかりと勉強して子どもと一緒にスマホやゲームと付き合っていきましょう。

ITジャーナリスト/高橋 暁子

監修:ITジャーナリスト/高橋 暁子

LINE・Instagram・TwitterなどのSNSなどのウェブサービス、10代のSNS利用実態、情報リテラシー教育などを専門とする。一児の母であり、元東京都教員の経歴をもつ。『ソーシャルメディア中毒(幻冬舎)』『できるゼロからはじめるLINE超入門(インプレス)』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本(日本実業出版社)』『Facebookで就活に成功する本―ソーシャルメディアを活用して希望の会社に入る法(自由国民社)』など著書も多数。