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教育にはお金がかかる!いざという時に頼りたい「教育ローン」と「奨学金」の特長と違いを知っておこう
子どもの教育には、お金がかかる。特に大学へ進学する場合には入学金や授業料だけではなく、生活費や教科書代などもかかれば、そもそも大学受験自体にも受験料が必要です。そういった教育面におけるお金の不安を少しでも解消するに、「奨学金」や「教育ローン」の制度を利用している家族も多いが、実際にその違いまでご存知でしょうか? 今回はそんな「奨学金」と「教育ローン」の特長と違いをまとめ、実際に利用するときの注意点についてご紹介します。
奨学金と教育ローンでは、借主が違う!
まず「奨学金」と「教育ローン」の大きな違いの一つに借主の違いが挙げられます。奨学金は子どもが借りたりもらったりするものであるのに対して、教育ローンは親が借りるものという違いがあります。特に奨学金は学生本人が借りるものですから、卒業したら返済していかなければいけないことを本人に自覚してもらうことが大事になります。
奨学金と教育ローンとではその他にも返済開始日や利息などに違いがあります。
●奨学金と教育ローンの違い
奨学金と教育ローン、それぞれの使い道は?
同じお金・同じ金額のように感じるかもしれませんが、奨学金と教育ローンでは使い道で以下のような違いが出ます。
●奨学金の使い道
奨学金の使用目的は基本的には「進学が決定した後に必要となる入学金や授業料、生活費」となっています。しかし、例えば日本学生支援機構の奨学金の場合、毎月一定金額が振り込まれるのを受け取れるだけで、奨学金の使途について報告をする必要がありません。あくまで学生本人の自主性に任せるというスタンスをとっているものが多いといえます。
●教育ローンの使い道
教育ローンの場合には利用する制度によって使用目的がかなり異なります。奨学金のように進学後に必要となる費用のみにしか使用できないものもあれば、受験費用などの進学のために必要な費用などにも使用できるものもあるので、ご家庭の状況に合った教育ローンを選択する必要があります。
特に私立大学の場合には、受験費用はもちろんのこと、滑り止めとして受験・合格した場合でも、本命の国公立大学の入試結果が出る前に入学金を支払わなければならないこともあります。そのため、受験する大学の数によっては数十万円ものお金を準備しなければなりません。教育ローンはこのような場合の費用としても使えるという利点があります。
奨学金と教育ローンを利用する際の注意点とは?
では、利用するみなさんはどういった点を注意する必要があるのでしょうか。大きく二点ほど紹介しますので、利用する前にぜひ頭に入れておいてください。
●利用目的を明確にする
先に述べたとおり、奨学金と教育ローンはそれぞれ利用する制度によってお金の使い道が異なります。進学準備や通学など、どのようなお金がどのくらいの金額で必要になるのか、その内のどの部分までを奨学金や教育ローンで賄うのかをよく検討して明確にして、利用する制度を選びましょう。
●奨学金と教育ローンは「返済義務のある借金」だということを忘れない
奨学金(給付型以外)と教育ローンは借主こそそれぞれ異なりますが、いずれも返済する必要がある借金だという点は変わりません。返済開始日はいつからか・どのようなペースで返済していくのか・利息はどうなっているのかなどをしっかりと調べて無理なく計画的に返済できる範囲で利用するようにしましょう。先述のとおり利息についても、奨学金の場合は上限こそ3%となっているものの実際は1%以下と低くなっているのに対して、教育ローンは4%前後と、大きく異なることも覚えておいてください。
大学によっては独自の奨学金制度を持っているものも
大学によっては独自に奨学金の制度を整えている学校もあります。特に規模の大きい大学の場合には大学自身が提供している奨学金のほか、民間企業がその大学の学生に対象を限定して提供する奨学金制度もあり、これらの中には返済の必要がない受給型のものも存在します。いずれも各大学のホームページなどに情報が掲載されているので、受験を予定する大学の奨学金制度は前もって調べてみるといいでしょう。
監修:税理士法人 イデアコンサルティング代表 伊東大介
東京都の恵比寿と高田馬場に拠点を構える税理士事務所。ベンチャー企業や若手の起業家を中心に、幅広い業界の顧客を抱える。税務・会計といった基本的な経理業務から、コストカットやマーケティングにコンサルティングまで、経活動の総合的なサポートを多岐に行っている。
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