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現役東大生に聞いた!受験シーズン直前10〜12月の「秋」を攻略する勉強と準備
受験の天王山とも呼ばれる夏が終わり、気温も日に日に低くなる秋を迎えました。センター試験への出願を終え、迫り来る受験の本番を意識し始めるのもこの頃かもしれません。受験へのプレッシャーや焦りを感じ始める高3生は多いのではないでしょうか。
今回は、勉強をしなければいけないのはわかるが何をどうすればいいのかという人のために、10~12月の秋の時期に現役東大生が実際にやっていた勉強や準備についてヒアリングしてポイントをまとめて紹介したいと思います。
秋からでもまだまだ伸びる!
一般的に現役生が成績を伸ばす時期だと秋は言われています。習いたての分野が多く、演習が既卒生と比べて少ない現役生は、秋が力を伸ばすチャンスです。この時期からの頑張っても十分に力は尽きますので、勉学に励んでください。
ただ、勉強しなければならないからといって、やみくもに勉強するのは距離の設定がないマラソンを走るようなものです。途中で限界が来たり、科目で偏りがでたりしてしまいます。そこで、ある一定の目標を決められた短めの期間で達成する計画を立てましょう。
●計画を立てよう!
期間は一週間や一ヶ月ぐらいが見通しが立てやすくおすすめです。目標は、「この問題集を問題番号15まで終わらせる」、「参考書の苦手な分野のページを読んでおさらいする」など。自分にあった期間、目標をなるべく具体的に決めましょう。
●計画を実行したら見直しをしよう!
実際に計画に沿って動いたら、予定通りに目標が達成できたかを確認し、見直す機会を必ず作りましょう。予定通りにできたのならそのまま続けてください。もし予定通りに行かなかったのならば、計画に無理があった点を認識して、原因を考えて次の計画づくりでは修正する必要があります。
●計画通りにいかなくても
計画を立てても体調不良など予期せぬ理由で予定通りに進まないことはよくあることです。予備日を作る・次の期間の計画を一部変更して埋め合わせるなど工夫をするといいでしょう。
現役東大生が振り返って思う秋にやるべき勉強・準備
計画の立て方や実行の仕方の次は、秋の時期に「やってよかったこと」と「もっとこうすればよかった」という話から、ポイントをまとめてみました。
●英単語
英単語は英語を理解する上で最も基本的な要素です。英語が難しいとされる学校でも試験前は単語帳を開く受験生が多く見られます。基本的な勉強ですが、手をぬかずやりましょう。
●計算練習
因数分解や数学ⅡBの積分、二次方程式などはよく使うでしょう。これらの基本的な計算は、本番でのミスを無くすためにも、日頃から量をこなしておくことが必要不可欠。秋の時期にたくさん解いておくのがおすすめです。
●漢字
センター試験をはじめ、漢字の書き取り・読みの問題は配点が少ないことがほとんどです。しかし、小さな点数だからと軽視してしまうと、1点2点を争う受験においては致命傷になってしまうこともあります。漢字の書き取り・読みが出題される学校を受験する人は英単語と同様に漢字もしっかりと勉強しておきましょう。
●先生に頼る
英作文や小論文など自分では採点しにくいものの勉強で手を焼いている人も多いのではないでしょうか。これらの勉強は学校や塾の先生など客観的に見てくれる人に添削してもらいましょう。自分で気づかない弱点に気づけて有効です。
●苦手の克服
苦手分野の勉強は気が進まないもの。しかし、苦手分野の克服は安定した得点力につながります。苦手な分野は早いうちに対策しておきましょう。
やる気がでないときを乗り越えて、自信をつけよう
勉強しなければならない時期に集中できないのはプレッシャーや焦りを生みがちです。もしかしたら、やる気が出ないなんて時もあるかもしれません。そんなときは、下のようなことをしてみてはいかがでしょうか。
・勉強する空間と息抜きをする空間を分け、勉強に適した環境を作る。
・休憩するときは必ず時間を明確にきめ、短時間で勉強と休憩を区切るなどリズムを作る。
・まず机に座り、合格通知を手にする自分の姿など、近い将来のことを思い浮かべる。
計画がほとんどうまくいかなかったとしても『頑張った』という自信は本番で自分の背中を押してくれます。だからこそ思いつく限りやれることをやりましょう。秋を有効活用することで志望校合格に近づくことは間違いありません。『自分はよくやった』と納得できる秋にしてください。
監修:東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海
東大勉強計画研究サークル、通称「東大BKK」のBKKとは「勉強,計画,研究」の頭文字を意味します。「自分では勉強計画を立てられない受験生の力になりたい」という気持ちのもと、受験生のみなさんが勉強計画を立てるご支援をしています。現役東大生の「受験期の勉強計画ノート」を集めてサイトで公開し、また書き込んでそのまま使えるオリジナルテンプレートを開発して広くみなさんに向けて公開しています。