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受験の1点は大きな差!数学での「計算ミス」を無くす方法まとめ
計算ミスはしょうがない。あなたもそう思って諦めている一人かもしれません。小さなミスだと軽く思っていて、いざ受験や大事なテストのときに痛い目を見るのはあなたです。計算ミスは誰でもするものではありますが、無くしたり減らしたりはできます。どのような方法で計算ミス対策をしていくのか、まとめてみてみましょう。
計算ミス対策は日頃の勉強から
日頃の勉強での意識改革が計算ミス対策につながります。具体的な方法を4つ紹介しましょう。
■数学の勉強時間を増やす
計算ミスをする理由として、時間が足りずに焦ってしまうのが挙げられます。時間が足りないのは、解法や公式が頭に入っていないため考えるのに時間がかかっているからではないでしょうか。勉強時間を増やして基礎を固めてください。
■基礎的な計算結果を覚える
頭に入れたいのは解法や公式だけにとどまりません。計算をするからミスをするのであって、覚えてしまえばミスが減らせて、時間も節約できます。九九は言うまでもなく、11×11=121や12×12=144……と、十の段の二乗程度まで覚えておきましょう。
■きれいに書く
暗記した基礎知識を組み合わせて複雑な計算をする際は、筆算や計算過程をきれいに書くように意識しましょう。「=」を揃える、ゆとりをもってスペースを使う、字を丁寧に書くなどしてみてください。
■計算ミスを記録する
ミスはたまたましてしまうものかもしれませんが、何度も同じような問題の同じような箇所でミスをしてしまう可能性があります。ミスをまとめたノートを作って自分の癖や傾向を把握してみましょう。
テストや受験のときは落ち着いて丁寧に
テストや受験などの実戦では、時間も限られてあなたも緊張しているでしょう。下のポイントを意識しながら、解答してみてください。
■途中式や計算過程を簡単な問題でも書く
日頃の勉強でも行いたいポイントですが、途中式や計算過程を書くのは計算ミスをなくす基本です。簡単だと思い込んで頭のなかだけで計算してしまっていませんか? ミスしやすくなるだけでなく、あとから見直そうと思ってもどこでミスしているのかが確認できなくなってしまいます。
■きれいに見やすく書く
日頃の勉強だけでなく、実践でもきれいなに見やすく書くように意識しましょう。見直しがしやすくなるだけでも、ミスを無くすのには有効です。
■簡単な計算になるように工夫する
難しい計算や面倒くさそうな計算は誰だってミスしやすいでしょう。約分や因数分解を活用すれば、計算式をシンプルにでき、計算ミスも減らせます。
■解答模索と計算を分ける
解法が思いつかないまま、計算や式変形をなんとなくしているのは危険です。回答としてあり得る数値の範囲や解法の方向性を最初にイメージしてから、そのイメージ沿った形で計算だけをあとから集中して行うとミスも減らせるでしょう。ただ、すべての問題で最初から解法がイメージできるわけでもありません。解法を模索しながら行った計算は意識して見直すようにしてください。
すべての問題を解き終えたら「見直す」
テストなどのときにとくに重要な「見直し」については丁寧に解説します。まずは解くだけに必死にならず、見直しの時間を確保するところからです。10分程度は必ず確保できるようになりましょう。また、解きながら怪しいと思った問題には印を付けておいてください。見直す際に優先的に確認ができるようになります。
見直しをするときは“必ずどこかにミスがある”と意識してください。たとえば下のポイントを意識してみましょう。
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●計算をし直す:因数分解を展開して元に戻るか/確率が1(100%)を超えていないか/方程式や不等式に解答を代入しても計算が成り立つかなどをチェック
●答案を見直す:計算以外で、定義の覚え間違えなどをしている場合もある
●解答の仕方を見直す:解答の書き方が不適切であったり、一部しか書けていない場合がある。単位・符号・絶対値などの書き忘れをチェック
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見直しは客観的に行う必要があります。すべての問題を解き終えてから見直しを最初の問題から行うと、解いてから時間が経っているので冷静に見直せて有効です。
また面積や確率・極限値などを求める問題では、おおまかな解答が予想できる場合もあるでしょう。自分でイメージした解答と矛盾を感じる答えが計算で出た場合は計算ミスを疑ってみてください。
計算ミスの1点にも日頃からシビアになろう
テクニックの紹介もしましたが、計算ミスの原因は精神的な問題が大半といえるでしょう。面倒くさがって途中式を省いたり、焦ってしまって余裕がなくなったり。日頃から途中式を書いて丁寧に勉強していれば、計算ミスにつながる精神的な乱れもケアできるのではないでしょうか。
また、テストが始まったら集中力を一気に高める訓練も大事です。開始の合図とともに、周りの音が聞こえなるくらい集中できるように日頃のテストから意識しましょう。
受験本番であれば、計算ミスによる1点が大きな差となります。ケアレスミスだと軽く見ないで、日頃から意識して計算ミスにはシビアに対応していきましょう。
監修:東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海
東大勉強計画研究サークル、通称「東大BKK」のBKKとは「勉強,計画,研究」の頭文字を意味します。「自分では勉強計画を立てられない受験生の力になりたい」という気持ちのもと、受験生のみなさんが勉強計画を立てるご支援をしています。現役東大生の「受験期の勉強計画ノート」を集めてサイトで公開し、また書き込んでそのまま使えるオリジナルテンプレートを開発して広くみなさんに向けて公開しています。