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かわいい制服も判断材料のひとつ!受験シーズン本番前に知りたい「志望校の決め方」
志望校、決まりましたか? 勉強をしてはいても、進学先が定まらないとやる気が出ないかもしれません。今回は志望校の決め方のポイントを紹介します。まだ決めていなくて決めたい人はもちろん、改めて考えてみたい人も読んでみてください。考えが改まるだけでなく、勉強のやる気も上がるでしょう!
高校3年間だけでなく、将来像を描くところからスタート
志望校を決めるとき、まずは自分の将来像を描くところから始めましょう。人生において高校は1つの通過点にすぎません。高校の3年間はもちろん、卒業後の進路も考えてみましょう。
ただ、将来像といわれてもうまくイメージできないかもしれません。悩んでしまった場合は、興味のある高校の見学に行ったり在学している先輩の話を聞いたりしてみてください。行動を起こせば、そこでの体験がもとになって将来像の輪郭が描けるかもしれません。
反対に、行きたくないと感じる嫌な体験をした場合は、嫌な体験を避けられる学校を探すヒントにしましょう。第一志望の学校がある場合も、第二志望以下の学校を見て考えを膨らませてみてください。
自分が行きたいかどうか頭で考えて条件整理
将来像や考えが持てたら、自分が行きたい学校を選ぶ段階に進みます。行きたい学校選びは条件を整理するところから始めてください。たとえば下のポイントを整理してみましょう。
■通学について 〜距離があると疲れのもと〜
遠くて通学時間が長くなると心身ともに疲れます。首都圏の場合は通勤ラッシュの電車で揉みくちゃにされるのも考えものです。遠くてもスクールバスが出ている学校もあります。
■進学実績/指定校推薦枠 〜環境や情報で差がつく〜
大学受験を考えている人は、進学実績や、周りも同じモチベーションで勉強できる環境かをチェックしましょう。国立や有名私大が当たり前なのか、一部の成績優秀者だけかを見て、学校全体のレベルを測ってください。また指定校推薦の枠を利用できるかも重要です。もちろん就職希望の人は、進学優先の学校では就職の情報なども回ってこないため、就職にも力を入れているかをチェックしましょう。
■学科 〜普通科・専門学科・総合学科を自分に合わせて選択〜
進学を考えている人は「普通科」で国数社理英の5教科を中心に学びます。勉強に集中したい人は、特進クラスを設けている学校もいいでしょう。就職を考えている人は「専門学科」の学校を選びましょう。商業・工業・農業など、職業に直結するノウハウを体得できます。また普通科と専門学科を合わせたような「総合学科」の学校も増えました。単位制で自分の興味のある科目を選んで履修できるため、進路を迷っている人にはよいかもしれません。
■学校の運営 〜性差を考慮した授業や内部進学などのメリットも〜
「国立」・「公立」は、学費が安く、校則もゆるくて自由度が高いといえます。「私立」では、校風や指導方針はもちろん、入試の仕方も多岐に渡ります。比較的学費が高くて校則も厳しいと言えますが、付属の大学があれば内部進学しやすいメリットなどもあります。
また「共学」か「男子校・女子校」かもチェックポイントの1つです。公立中学に通っている場合、雰囲気が似ている共学の方が溶け込みやすいかもしれません。男子校・女子校では、同性だけの気兼ねない生活が送れるほか、伝統のある学校も多いです。男女の違いを考慮して教育も工夫が施されているのはメリットといえるでしょう。
■そのほか 〜設備や制服・部活もチェック〜
学校見学に行った際に教室やトイレが清潔か、先輩生徒や先生の雰囲気が良好かなどをチェックしてみましょう。女子の場合は、制服がどういったデザインかを見ておくのも有効です。また部活動をやろうと思っている人は、成績だけでなく、実際の活動の様子も見学してみてください。練習がきつすぎたり、部員が多すぎたりして入ってから後悔する可能性も十分にあります。
整理した条件が好き・嫌いか心で考える
条件をしっかり整理できたら、自分がその条件を好きか嫌いかシンプルに考えてみましょう。遠いのは分かっているが、どうしてもそこの学校で学びたいなど、デメリットも理解した上で自分の価値観を優先するのは大切です。気持ちが固まれば受験勉強にも力が入るでしょう。
自分が行けるかどうか。点数は最後まで伸びる
志望校をいくつかピックアップできたら、実際に行けるかどうかを考える段階です。模試の成績や内申点を加味して、自分が合格する確率が高いのかを考えていきましょう。
ただ、学力は受験の直前まで伸びます。成績が出た早い段階で諦めたり、行けるところに行けばいいと投げやりになってしまったりしてはもったいないです。成績や学力ではなく、あくまで自分が行きたいかどうかを優先しましょう。
いくつか候補をあげて第一志望を諦める場合のショックを和らげる
最後は、志望校を選ぶときにやってはいけない項目をまとめてみます。まず、志望校をひとつにしぼってはダメです。受験に対するパワーは生まれますが、志望校を変えなければならなくなったときのショックが大きくなります。
いくつか候補を考えておいて「落ちたとしてもこの高校には挑戦したい。もし落ちたらおとなしく第2志望以下の高校に行こう」ぐらいの心持ちで十分です。
親や先生など他人の意見に流されてはダメ
そして、人の意見に流されてはダメです。友達が受けるから自分もと考える人もいるでしょう。しかし、友達にとって良い学校があなたにも良いとはかぎりません。親御さんの意見も同じです。通うのは、あなたです。
また先生もいろいろと言ってくるでしょう。とくに成績優秀者は、偏差値の高い学校を受けろと言われるかもしれません。進学率・合格率を上げるのも先生の仕事だから仕方ないと理解はしつつ、最後はあなたが意思をもって決めてください。
そして、高校受験にもし失敗したとしてもまだまだやり直しがききます。正しい選び方が決まっているわけではなく、自分が行きたいと思える学校をどういったポイントをみて判断するかが大切です。ぜひ上記を参考にして、自分が3年間通いたいと思える高校を選んでください。
監修:子育てアドバイザー/道山ケイ
親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。 HP:https://tyugaku.net/