暗記は回数と頻度を上げる! 正しい勉強の仕方を学んで成績UPを目指そう

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暗記は回数と頻度を上げる! 正しい勉強の仕方を学んで成績UPを目指そう

“勉強に関する悩みがない人はいない”といっていいかもしれません。テストの点数が上がらない・勉強する気がでない・勉強内容がそもそもわからない……など挙げれば切りがありませんが、「勉強の仕方がわからない」とつまずいている人も多いのではないでしょうか。

仕方が分かればあなたも勉強が楽しくなり、成績も上がってくるでしょう。今回は科目別の勉強の仕方に加えて、メンタルを向上させる方法も合わせて紹介しています。すぐにできる方法が中心ですので今日からぜひ試してみてください。

要注意!こんな勉強法はNG

要注意!こんな勉強法はNG

まず見直してほしいのが、今のあなたの勉強法です。勉強法の基礎ができていなければ、科目別で方法を工夫しても効果が薄れてしまいます。たとえば下にあげる4つに心当たりはないでしょうか。

●勉強ノートを作っただけで満足してしまう
きれいで見やすいノートを作るのは悪くありません。ただ、見やすいノートも見直さなければ意味がないのです。ノートを作るのがゴールになってしまって、知識をインプットするゴールまでたどり着けていないのでは本末転倒と言ってもいいでしょう。

●間違った部分を放置している
問題演習の量をこなすのは大切です。こなしている間に問題のパターンが頭に入ってくるのも期待できます。しかし、一問一問を丁寧に解けているでしょうか。間違った部分は、あなたが理解できていない弱点です。解説を読み、先生・講師に質問して間違えた原因を1問ずつ丁寧に突き詰めてみましょう。

●暗記を避けている
とくに数学・算数では、公式や解法を覚えているかで差がつきます。暗記していれば当てはめるだけで解ける問題も、一から十まで計算していてはテストで時間が足りなくなってしまうからです。理科や社会などの暗記科目だけでなく、国数英でも暗記で即答できる問題は落とさないように努めてください。

●短期間で暗記しようとして繰り返さない
人は繰り返しによって物事を暗記します。間違いの原因追及もしない・量もこなさないでは、知識が定着しません。とくにテスト試験前の一夜漬けが習慣になっている人は要注意です。時間をかけての繰り返し学習を身につけましょう。

自分の現状を理解するのも勉強の基本

自分の現状を理解するのも勉強の基本

次に勉強前の準備、とくにメンタル面について紹介します。中には勉強方法はあっていても、気持ちがのらずに勉強が進まない人もいるかもしれません。気持ちが乗らない人は、「自分の現状(レベル)を理解する」ところから始めましょう。

周りを気にしていても、机につき問題を解くのはあなたです。自分に必要な勉強は何なのか、いまどれくらいのレベルにあって、なにから始めればいいのかを冷静に考える時間を取ってみてください。

その次は「勉強に集中する環境/習慣を作る」段階です。気が散ってしまうスマホ・漫画・TV・ゲームはもちろん、使わない教科書や参考書が机の上に載っていたりしないでしょうか。勉強に集中するために、机をきれいにする習慣を作ってみてください。

なにか作業をしていると勝手に集中する「作業興奮」と呼ばれる性質が人間にはあります。机の上をきれいにするところから勉強と思ってもいいでしょう。ここまで来てようやく「科目別に勉強方法を変える」段階に至るのです。

やる気を出す・勉強に集中する方法

やる気を出す・勉強に集中する方法

「作業興奮」や娯楽物(スマホ/ゲーム/TV)を近く置かない以外にも集中力をあげる/やる気を出す方法はあります。例として3つ紹介してみましょう。

●目的・目標を決める
マラソンや長距離走のようにゴールが明確だと、プロセスを工夫できます。しかし、ゴールが分からず永遠と走らなければならない長距離走でやる気になる人はいない(参加したい人すらいない)のではないでしょうか。
勉強も同じく志望校や点数などのゴール(目標)を決めてみましょう。ゴールが決まれば勉強のプランも立てやすくなります。日常生活での学習では受験に向けた長期プラン、テスト期間では直近のテストでいい点を取るための短期プランで考えてみるのも有効です。

●環境を変える
人によっては、勉強する場所を変えてみると集中力が増す人もいるでしょう。とくに家族がいるリビングなどで勉強している人は、テレビの音や家族の会話で集中力が削がれている場合があります。カフェやファミレスでお金を払う必要はありませんので、学校や公営の図書館・塾の自習室など落ち着ける環境を探してみてください。

●疲れたら休む
また体が疲れていたらできるものもできません。テスト前日の一夜漬けはもちろん、日頃から夜遅くまで勉強するのは避けて1日7時間は寝るようにしましょう。さらに昼間に仮眠をとるのも有効な休憩のひとつです。夜の眠りに影響がでないように午後3時まで・20分以内で済ませるのも忘れないでください。

科目別で勉強の仕方を工夫しよう

科目別で勉強の仕方を工夫しよう

準備が整ったら、いよいよ「科目別に勉強方法を変える」のを意識していく段階です。主要5科目でどのような点を意識すればいいのかをまとめてみます。

●理科・社会:時間をかけた分だけ伸びる暗記科目
理科と社会はテストの得点が上がりやすい科目といえます。理由は、暗記が中心で、以前の内容を理解していなくても覚えれば正答できるからです。暗記のメカニズムや効果的な方法は後述しますので、そちらに従って時間をかけて量をこなしてください。

●英語・数学/算数:暗記が半分、テクニックが半分
テクニックが必要な応用科目のように感じているかもしれませんが、英語や数学・算数は単語や公式をしっかり暗記しただけでも得点アップが狙える科目です。
英語であれば「音読」をしてみましょう。授業で扱った文章などで良いので、1日3回を1週間毎日まずは続けてみてください。1週間経つ頃には、スラスラと読めるようになるだけでなく、英語にリズムがあるのを体感できるでしょう。英語に“慣れた”といってもいいかもしれません。感覚が掴めてきて、テクニックが必要な長文問題も理解しやすくなるでしょう。
また数学・算数は、問題のパターンが限られています。暗記というよりは、パターンを覚えるまで何度も繰り返して解き直してください。一度解いた・解けたからと安心せず、公式やパターンが身に付くまで時間をかけて演習しましょう。

●国語:インプット+要約+アウトプットを習慣づけて考える力を養う
もっとも得点が伸びにくい科目が国語といえます。漢字や文法などの暗記で加点できる問題もありますが、大半が読解力・文章力を必要とした長文問題だからです。読解力・文章力は身につける具体的な勉強方法として、自分の目にしたものを要約して誰かに説明するのがおすすめです。小説・漫画・ドラマ・映画・アニメなんでもかまいません。情報を読み取って(インプット)、頭で整理(要約)し、答えを表現する(アウトプット)のです。インプット+要約+アウトプットの習慣がつけば、論理的思考や理解力が向上します。国語以外の教科の成績が上がるのも珍しい話ではありません。

基本を理解して効率的な暗記を目指そう

基本を理解して効率的な暗記を目指そう

最後に効率的な暗記の方法について勉強しましょう。まずは仕組みを知るところからスタートです。新しい記憶ほど忘れやすい性質が人間の脳にはあります。上のグラフは記憶が頭の中にどれぐらい残っているのかを表した「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれます。覚えた内容の2/3は次の日には頭から忘れてしまうのです。

そこで、同じ内容を何度も復習して記憶を脳に定着させるのが重要になってきます。復習をすれば記憶は印象強くなり、頭に残る期間も長くできるのです。また間隔を空けて再び確認すると暗記の効果があげられると言われています。1回の復習に時間をかける必要はありませんので、5分程度でできる復習を何度も繰り返していきましょう。

さらに夜中の寝る前が暗記をするのには向いている時間帯だといわれます。夜中には、単語カードなどを使った単純な暗記作業や音読を繰り返してみるといいでしょう。教科書に暗記ペンで色を塗り、赤い下敷きを載せて覚える方法でもかまいません。同じ内容に使う時間ではなく、回数と頻度を上げるように心がけてください。

先生や塾の講師・家庭教師にも勉強の仕方を相談してみよう

先生や塾の講師・家庭教師にも勉強の仕方を相談してみよう

勉強の仕方が分からない人は参考になったでしょうか? 勉強の仕方の工夫も大事ですが、取り組み方やメンタルの状態に目を向けて準備の段階から見直すのもぜひ試してみてください。

また学校の先生はもちろん、塾や家庭教師を利用している方は講師に勉強の仕方を相談してみるのもいいかもしれません。あなた個人にあった勉強の仕方についてアドバイスをもらえることでしょう。

子育てアドバイザー/道山ケイ

監修:子育てアドバイザー/道山ケイ

親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。 HP:https://tyugaku.net/