中学国語の得点源!「文法」の覚え方や勉強方法は?

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中学国語の得点源!「文法」の覚え方や勉強方法は?

国語のテストで得点アップを図りたい人は、文法を勉強しましょう。漢字の読み書きと同じように、覚えれば問題に答えられる単元です。しかし“分からない”とつまずく人が多いのも現実でしょう。英語がペラペラしゃべれる人でも英文法が苦手なように、日本語がしゃべれても国語の文法は勉強しないと理解できません。今回まとめた情報をチェックして、文法問題を得意にしましょう!

国語の文法とは言葉の組み立て方のルールや決まり

国語の文法とは言葉の組み立て方のルールや決まり

文法とは、言葉の組み立て方のルールや決まりです。文法に則って単語が並べられ、読み手が文(単語の羅列)を文法に則って解釈することで情報伝達が可能になります。文法を無視して好き勝手に発信者が並べた単語の羅列は、解釈できず情報伝達に役立ちません。

日本語だけでなく、英語や中国語など世界中で使われている言語には文法があるのが基本です。たとえば日本語は述語が語尾にきますが、英語では先頭の方にくるのを中学生であれば知っているでしょう。このような文法の違いから、人種・民族のルーツを辿れるともいわれます。文法とはそれほど普遍的なルールなのです。

文節の役割と呼び方
中学校でおこなわれる国語(日本語)の文法の授業では、文を文節に分けてそれぞれの役割や単語の種類(品詞)を分析します。

文節とは、意味が通じる範囲で分割された文の最小の単位です。自立語(単独でも文節を構成でき、一語だけで特定の意味を示す単語)から次にくる自立語の直前までに「/(スラッシュ)」を入れて文を文節で分割する作業を授業でおこなった人も多いでしょう。万能ではないとの意見もありますが、「ね」「さ」「よ」を間に入れても意味が成り立つ箇所が区切る位置といわれます。

また文節の役割によって呼び方が変わります。下に呼び方とその役割をまとめました。おさらいしておきましょう。

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●主語:人間・物体・生き物などの単語がきて、“誰が”・“何が”を意味する文節。日本語では省略される・書かれない場合がある。
●述語:動作・状態・性質・作用・存在を示す文節。訳すと“どうする”・“どんな状態・性質だ”・“何だ”にあたる。最後の文節として置かれるのが日本語では一般的。
●修飾語:ほかの文節をくわしく説明する役割を果たす。“どんな”・“どんなに”などの意味を示す。体言(名詞)を修飾する「連体修飾語」と、用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する「連用修飾語」がある。
●接続語:直前までと直後に続く文のつながり方や関係性を示す文節。
●独立語:感動・応答・提示・あいさつ・呼びかけなどの役割を果たす文節。ほかの文節との直接な関係がなく、文字通り独立している。

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主な品詞10個をチェックしよう!
品詞とは、文法的な機能によって分けられた単語の区分けの呼び方です。学説による違いがありますが、品詞を下の10個とする説があります。品詞の呼び方と機能をチェックしておきましょう。

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【活用する自立語】
●動詞:動作・作用・存在・状態・性質を示す自立語。終止形がウ段の音で終わるものが多い。
●形容詞:状態や性質を示す自立語。言い切るときに「〜い」(文語の場合は「〜し」)で終わる。
●形容動詞:状態や性質を示す自立語。言い切るときに「だ」(文語の場合は「〜なり・〜たり」)で終わる。

【活用しない自立語】
●名詞:ものや場所などの名称をしめす自立語。「体言」とも呼ばれる。活用がなく、文の主語になれる。代名詞や数詞を含む。
●連体詞:ほかの言葉をくわしく説明する役割をはたす自立語。活用がなく、後につづく体言を修飾する。
●副詞:ほかの言葉をくわしく説明する役割をはたす自立語。活用がなく、後につづく用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾するのがメイン。
●接続詞:直前までと直後に続く文のつながり方や関係性を示す自立語。活用がない。
●感動詞:感動・応答・提示・あいさつ・呼びかけを示す。自立語で活用がなく、ほかの文節から独立的に用いられる場合もある。

【付属語(一語だけでは意味を成さず、前にくる自立語とセットにしないと機能しない単語)】
●助動詞:叙述を助けたり意味を加えたりする。付属語のうち、活用するもの。
●助詞:叙述を助けたり意味を加えたりする。付属語のうち、活用しないもの。

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つまずきやすいのは「助詞」の扱い

つまずきやすいのは「助詞」の扱い

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【活用する自立語】
●格助詞:おもに名詞の後について、ほかの語(動詞・形容詞もしくはほかの名詞)との意味関係を示す。
[例]君“の”器、君“と”僕、本“を”読む など
●接続助詞:直前の文の述語の後について、後につづく文との関係性を示したり意味を付け加えたりする。
[例]目覚めた“ら”顔を洗う、梅雨になる“と”蒸し暑くなる など
●副助詞: 特定の品詞にかぎらず多くの語の後について、特別な意味を付け足す。
[例]卵“は”好き、卵“も”好き、卵“だけ”好き など
●終助詞:文末に現れて、情報伝達に伴う態度を示したりする。
[例]元気です“ね”、元気です“か”、元気です“よ” など

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助詞の覚え方のコツは?

助詞の覚え方のコツは?

例を書いて解説しましたが、助詞がまだ分からない人もいるでしょう。そんな人は、理解するよりも覚えるのに頭を切り替えてみると良いかもしれません。たとえばゴロ合わせを使って覚えてみましょう。格助詞にあたる語は全部で10種類だけです(を・に・が・と・よ・り・で・から・の・へ・や)。10個を覚えやすく並べた「鬼が戸より出、カラ(空)の部屋」が広く知られています。鬼が扉を開けて外に出ていく姿をイメージできるでしょうか。声に出して復唱して頭に入れましょう。

また学校の授業と同じく、文を文節ごとに分解する練習を繰り返して慣れるのも大事です。文節ごとに分解して品詞を考えると助詞も見分けやすくなります。目についた文を文節ごとで小さく整理してから、どの役割か・どの助詞かを考える癖をつけてみても良いでしょう。

[例]
今回補欠だったけど、次こそはレギュラーになれるようにもっとがんばるね。

*文節ごとに分解*
今回/補欠だったけど、/次こそは/レギュラーに/なれるように/もっと/がんばるね。/

*文節を品詞ごとに分解* ※助詞がある文節だけ紹介しています
補欠だった/けど → けど:接続助詞
次/こそ/は → こそ:副助詞(強調)・は:副助詞 ※このように助詞が連続する場合もあるのに注意
レギュラー/に → に:格助詞
もっと → 副助詞(強調)
がんばる/ね → ね:終助詞

文法のルールを覚えて国語のテストの得点アップ!

文法のルールを覚えて国語のテストの得点アップ!

普段から自然と話せていたとしても、日本語の文法が理解できているとは限りません。帰国子女の人でも英文法に苦戦するのと同じです。さらに漢字ばかりのなじみがない用語が出てきて、それだけで文法の単元は混乱している人もいるでしょう。

ただし文法は覚えてしまえば読解力なども必要ないため、テストでの得点に結びつきやすいといえます。文節・品詞の役割や呼び方を今回はメインで紹介しましたが、活用の仕方などと合わせて問題演習を繰り返して理解を深めてください。