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中学3年生で習う英語の範囲は?勉強のポイントもチェック
中学校3年生には高校受験が控えています。なかには夏を前にある程度の学習を終えて受験の準備に切り替えた人もいるかもしれません。今回は中学校3年生で学ぶ英語の内容を網羅的に解説します。抑えるべきポイントが押さえられているかが今回の記事を読めばザックリと確認できるでしょう。ここで苦手な点が見つかったらむしろラッキーです。苦手なポイントを見つけて克服を図りましょう。
中学3年生の英語の範囲
中学校3年生の英語の授業で扱う範囲をひと通りおさらいしておきましょう。それぞれの概要や訳とあわせて例文も載せてみました。それぞれチェックして、苦手な単元があればぜひ復習しましょう。
現在完了
[基本形]
have+過去分詞(Vp.p.)
[訳(意味合い)]
・〜した経験がある(経験)
・ずっと〜している(継続)
・いま〜したところだ/〜してしまった(完了)
[概要]
時制のひとつで、経験・継続・完了の意味を示すときに使います。また文中に使われる特定の単語が、意味を区別するヒントになる場合もあります。継続のときにはfor・since・How long、経験のときにはonce・twice・three times・before・ever、完了・結果のときにはalready・just・yetなどです。
[例文]
I have met Saori twice. サオリと2回会ったことがあります。(経験)
He has lived in Kyoto since 2010. 彼は2010年からずっと京都府に住んでいます。(継続)
Naoki has already left for Tokyo. ナオキはすでに東京に出発してしまいました。(完了)
不定詞
[基本形]
to+動詞の原形
[訳]
・〜すること(名詞的用法)
・〜するための(形容詞的用法)
・〜するために(副詞的用法)
[概要]
名詞・副詞・形容詞のように動詞を使いたいときの用法です。とくに中学3年生では応用的な構文が登場して覚えるように指導されたのではないでしょうか。「ask+目的語(O)+不定詞(toV)」や「It is+形容詞+[for名詞+]+不定詞(toV)」・「too+形容詞+不定詞(toV)」などをまず覚えましょう。もしくは名詞的・形容詞的・副詞的用法のいずれかに該当するため、基本形のルールに即しながら構文の解釈をしても良いかもしれません。
[例文]
I asked Mika to open the window. 窓を開けてと私はミカに頼みました。(ask+目的語(O)+不定詞(toV))
It is hard for me to get up early. 私にとって早起きは大変なのです。(It is+形容詞+[for名詞+]不定詞(toV))
The beans are too hard to eat. その豆は食べるには硬すぎます。(too+形容詞+不定詞(toV))
分詞(現在分詞・過去分詞)
[概要]
動詞の変化形のひとつです。現在分詞・過去分詞ともに形容詞的用法になって名詞を修飾するほか、過去分詞は受け身・現在完了、現在分詞は進行形の用途(動詞的用法)で用いられます(分詞の副詞的用法は「分詞構文」とよばれ、高校で勉強する単元です)。また過去・現在とついていますが、時制のズレをかならずしも表現するわけではありません。たとえばbe動詞+過去分詞で受け身の表現ができますが、be動詞がisやareで現在の時制を示せばそれに従います。
[例文]
Don’t touch the broken glass. 割れたガラスに触れてはいけません。(過去分詞の形容詞的用法)
・ずっと〜している(継続)
I know the boy running over there. 向こうで走っている少年を私は知っています。(現在分詞の形容詞的用法)
English is spoken in the United States. アメリカ合衆国では英語が話されています。(be動詞+過去分詞→受け身)
Kenta has lived in Aomori for 20 years. ケンタは青森県に20年間住んでいます。(have+過去分詞→現在完了)
We are watching TV now. わたしたちは今テレビをみている最中です。(be動詞+現在分詞→現在進行形)
間接疑問
[基本形]
主節(S+V+…)+疑問詞+従属節(S+V+…)
[概要]
疑問詞は、語尾の「?」と合わせて、文のあたまに置かれて疑問文をつくるときに用いるのが一般的かもしれません。しかし間接疑問では、節(名詞節)をつくるために主語や述語と一緒に疑問詞を用います。できた節を動詞の目的語(O)として利用するのです。
[例文]
I don’t know what you mean. あなたの意図していることが分かりません。
Please tell me how many books you have. 本を何冊持っているのか教えてください。
※間接疑問を使って2つの文を一文にする書き換えなども問われます※
・What does Kenzo want? ケンゾーは何を欲しがっているのですか。
・I don’t know that. 私はそれが分からない。
→I don’t know what Kenzo want. ケンゾーは何がほしいのか、私は分かません。
付加疑問
[基本]
肯定文+be動詞or助動詞の否定形+主語をしめす代名詞+?
否定文+be動詞or助動詞+主語をしめす代名詞+?
[訳]
〜ですよね?
[概要]
「〜ですよね?」と念を押したり確認したりする場面は日本語でもあるでしょう。同じような表現が英語でもあり、付加疑問と呼ばれます。表記は、前の文章に応じて変形しますが、一定のルールがあるので覚えてしまいましょう。
[例文]
You like milk, don’t you? あなたは牛乳が好きですよね? (前が肯定文のため否定形がつく)
You don’t like milk, do you? あなたは牛乳が好きではないですよね? (上とは逆に、前が否定分のため肯定形がつく)
You had a good sleep last night, didn’t you? 昨夜はよく眠れましたよね? (前が過去形なら後ろも過去形に)
You are a doctor, aren’t you? あなたは医者ですよね? (前がbe動詞なら後ろもbe動詞)
You can eat them all, can’t you? 全部食べられますよね? (前がcanなどの助動詞なら後ろも同じ助動詞)
※不可疑問文への返答は、肯定ならYes・否定ならNoで答えます。質問のnotにとらわれず、下の文では「中華料理が好きか」を聞かれて、好きならYes・嫌いならNoと答えるのです。会話のキャッチボールの感覚が英語と日本語で違うのを理解しましょう。※
You don’t like Chinese food, do you? あなたは中華料理が好きではないですよね?
→Yes , I do:いいえ、好きです。
→No , I don’t:はい、好きではありません。
関係代名詞
[基本形]
名詞+疑問詞(関係代名詞)+従属節(S+V+…)
[概要]
名詞の補足説明するための表現のひとつです。修飾される名詞(先行詞)が人を表すときはwho・人以外のもののときはwhich・どちらのときでも使えるthatの三つが中学校の授業では登場するでしょう。間接疑問と同じように、2つの文を合体させてひとつにする書き換え問題にも対応できるように演習をこなしてください。
[例文]
The man who played the piano is my uncle. ピアノを演奏したのは私の叔父です。(先行詞man=人→who)
This is the pen which I lost yesterday. これは私が昨日無くしたペンです。(先行詞pen≠人=もの→which)
※関係代名詞を使って2つの文を一文にする書き換えなども※
Yoko sent a love letter from Canada. カナダからラブレターをヨウコは書きました。
I got a love letter. 私はラブレターを受け取りました。
→I got a love letter which she sent from Canada.
形容詞
[概要]
「名詞を修飾する」か「動詞の補語(C)になる」かしている単語を形容詞といいます。“形容詞的用法”と何度か書きましたが、形容詞の2つの用途で分詞や節を用いるときの呼び方です。名詞を修飾するときはaやtheなどの冠詞と名詞の間におくのが一般的といえます。動詞の補語(C)になるときは第2文型(S+V+C)か第5文型(S+V+O+C)の“C”の箇所に置かれるので、見分けられるように訓練をしましょう。また注意が必要な形容詞として数量を表すものが挙げられます。数えられる名詞(可算名詞)につくときと数えられない名詞(不可算名詞)につくときで使い分けが発生するのです。
[例文]
You are beautiful. あなたは美しい。(動詞の補語(C)としての形容詞)
He has a rare dog. 彼はめずらしい犬を飼っています。 (名詞[dog]を修飾するための形容詞)
There are many dogs in this pool. このプールには犬がたくさんいます。(dog=数えられる名詞→たくさんを表す形容詞はmanyを使います)
There is much water in this pool. このプールには水がたくさん入っています。(water=数えられない名詞→たくさんを表す形容詞はmuchやa lot ofを使います)
副詞
[概要]
副詞とは、動詞や形容詞もしくはほかの副詞を修飾するための単語です。簡単にいえば、名詞以外を修飾するのが副詞です。副詞の種類は数多く存在します。時(today・tomorrow・yesterday・now・then)、頻度 (often・always・sometimes・usually)、強調(very・so・too)、場所(here・there・anywhere・abroad)、様態(fast・slowly・early・well)など挙げ出せばきりがありません。
[例文]
He was reading the book then. 彼はそのとき本を読んでいました。(then:時をあらわす副詞)
Tomoko played the piano there yesterday. トモコは昨日そこでピアノを弾きました。(there:場所をあらわす副詞)
Mike can sing very well. マイクはとても上手に歌えます。(very:強調をあらわす副詞、well:様態をあらわす副詞)
中学3年生の英語を攻略するための勉強のポイント
中学3年生は、中学3年間の総復習を行ったのち受験でその理解度を試される学年です。1・2年生の単元からつまずいている人は、英語は積み重ねが重要な科目ですので、ひとつずつ単元の苦手を克服するようにしましょう。まずは単語の暗記から始めて、派生させて関連する単語や熟語を覚えていってください。
基本的な例文を覚えたら、上で紹介したような文法事項を抑えましょう。疑問文・否定文・時制・三単現など、例文のなにか一つの要素を変えたときにほかに何を変えなければいけないのかを丁寧に確認していくのがおすすめです。
教材はべつに新しいものを買う必要はありません。まずは教科書の例文をしっかり理解して、学校で配られた問題やワークを繰り返し解けば大丈夫です。何冊もやるよりも、一冊を完璧に終わらせるのを優先してください。また今は動画などでも解説に触れられます。どうしてもわからない単元があれば、解説をした動画や記事をぜひネットで調べて参考にしながら最後まで解決するように努めましょう。
チェックできていない・忘れているポイントは即復習!
中学校3年生で習う単元・ポイントを今回は簡単にまとめました。チェックできていない・忘れてしまっているポイントがあれば、すぐにでも復習してください。問題や解説をより詳しくまとめた記事などがネットにはたくさん出ています。分かるまで徹底的に復習するようにしましょう。