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小学校生活をスムーズに始めよう。新小学1年生に必要な心のケア
春は、入学の季節。初々しい新小学1年生の可愛らしい姿には、思わず微笑んでしまいます。ただ、こうした新1年生も新しい環境に馴染むまでにはいろいろな問題が起こり、親としては切ない気持ちになることがあるかもしれません。
今回は、新小学1年生が小学校生活をスムーズに始められるよう、必要な心のケアについて見ていきます。
小学校生活に慣れるまで、
子どもたちは大きなストレスを抱える
新小学1年生には、次のようなことが比較的多く見られます。
・学校へ行きたくないと泣く
・お腹が痛い、頭が痛いなどと訴える
・学校から帰るとイライラして怒りっぽい
・弟や妹に当たる
・友だちができず一人で遊んでいる
・何となく元気がない
小学校では、決められた時間に沿って勉強、給食、着替えなどをスピーディにやっていくことが求められます。子どもたちは「みんなに遅れないようにしなくちゃ」と思うだけで緊張するもの。中には、同級生からからかわれたり、先生に注意されたりすることもあるでしょう。また、「勉強がわからない」「言われていることがわからない」「物の使い方や置き場所がわからない」など困ってしまう場面も少なくありません。
このように、新しい生活に慣れるまでは、子どもたちは大きなストレスを抱えます。すると、上記のような反応を示すようになるのです。
親ができる子どもの心のケア。8つのポイン
1.他の友だちも同じだと教える
他の友だちも、同じように新しい環境に対してストレスを感じていることを教えてあげましょう。そうすると、子どもは気が楽になります。
2.気持ちを理解して頑張りを褒めてあげる
「疲れたでしょう。一日よく頑張ったね」などと言って、慣れない生活に馴染もうとしている子どもを勇気づけてあげましょう。
3.子どもとケンカをしてしまっても罪悪感を抱かない
イライラがたまり親子でケンカをしてしまったときは、「お互いに感情を発散できた」とよい方向に考え、罪悪感を抱かないようにしましょう。
4.子どもの性格に合わせたストレス解消法を取り入れる
活発な子どもなら、屋外で身体を使う遊びをしたり出かけしたりするとよいでしょう。反対に、おとなしい子どもなら、家の中で一緒に本を読んだりしてリラックスさせてあげてください。
5.子どもを早く寝かせる
新しい環境に慣れるまでは心身ともに疲れます。睡眠を十分にとれるように配慮しましょう。ぐっすりと眠ることで、その日の心身の疲れはかなり軽くなります。
6.子どもの訴えに過剰反応しない
親が過剰反応すると、子どもはその気になってしまいます。軽く受け止め、軽く流すくらいがちょうどよいかと思います。そして、学校に行くよう背中を押してあげましょう。
7.無理に聞き出そうとしない
子どもは自分なりに解決していく力があります。根掘り葉掘り聞き出そうとするのは止めましょう。無理に聞き出せば、親にも心配事が増え、不安な気持ちになるはず。そうなれば、親の不安が子どもにも伝わってしまいます。
8.親は肝を据わらせる
子どものことを思うなら、まず親が心配するのを止めて「何とかなる!」と肝を据わらせましょう。
きちんと心のケアをしてあげれば、
子どもたちはたくましく成長していく
小学校生活に慣れるまでの時間には個人差があります。ただ、親自身が過剰に反応せず、きちんと心のケアをしてあげれば、子どもたちは少しずつ新しい環境に慣れて、たくましく成長していくことができるでしょう。
監修:安藤はま子/心理カウンセラー
子育て中に心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。企業での新人研修、中学校での相談、民間会社での心理カウンセリング、公的機関での女性相談などを行い、2005年にカウンセリングルームミスタヴィスを開業。その後、世界の仕組みについての理論を学ぶ。2012年、サラカオル株式会社を設立。心理学と自己啓発理論、潜在意識などを取り入れたカウンセリングやセミナーを行っている。親子関係が改善し、人生の流れが良くなるカウンセリングと評判。著書に「親との問題~女性の心が楽になる生き方」(ギャラクシー出版)がある。