個別指導塾スタンダードのお役立ち情報
板書を写すだけではダメ!成績アップにつながるノートの取り方
授業に集中し、真面目にきちんとノートを取っているのに、なんだか今ひとつ成績が上がらない……。そう思い当たる人、意外と多いのではないでしょうか。もしかしたら、日々の授業での「ノートの取り方」に原因があるのかもしれません。
今回は、成績アップにつながるノートの取り方をご紹介します。
ただ書き写しただけのノートはテスト勉強に活用できない?
「授業には真面目に取り組んでいる」。そう自覚している生徒に多いのが、「先生が黒板に書いたことを、ただただ綺麗にノートに写している」というパターンです。真剣にノートに書き写している間、先生の話が右から左へ流れてはいませんか?
書き写すことにだけに意識が集中しすぎると、その意味合いや大切なポイントなどを聞き逃してしまいがち。そうなれば、中間テストや期末テストといった試験前に自分が書いたノートを見直してみても、「一体、どのあたりが重要なのだろう?」「なぜ、この文章にラインを引いたのか、いまひとつピンと来ない」となり、テスト勉強に活用することができなくなることも……。真面目に取り組んでいるだけに、もったいない話です。
先生の話も逐一メモ。
授業に対して積極的に考えながらノートを取る
この問題点は「先生が黒板に書くこと“のみ”が重要」とばかりに“書き写すことだけ”に一生懸命になっていること。もっといえば、ただ受身的に書いているだけ、ということです。成績をアップさせたいなら、受身的ではなく、主体的にノートを取る必要があります。では、どうすれば主体的なノートの取り方となるのでしょうか。
【例】
・授業の板書のみならず、先生が話したこともなるべくメモを取る。
・先生の話をメモをした中で特に大切な箇所には、自分なりのマーク(☆印や波線、四角囲み、イラストなど)や文字の色分けをし、見直したときに内容を思い出しやすくする。
・聞いただけではわかりにくかったこと、初めて聞いたことなどもメモをし、後で先生に質問できるようにしておく。
・ノートの見開き左側に授業の内容を書き、右側は空けておいて復習する際に活用する。
このように、先生の話も逐一メモをし、授業に対して積極的に考え、疑問を持ち、ノートを取っていく。このような姿勢が「主体的なあり方」と言えます。
ここで留意したいのは、少しでも短時間で素早く書ける術を身に付けておく、ということ。そのためには、「時間がかかる言葉は文字数を減らす(自分なりの省略語にする)」「画数の多い漢字はひらがなで書く」「記号や英語を使ってさっと書く」といったように工夫すると良いでしょう。素早くノートを書けるようになれば、先生の話にも集中できるようになります。
なお、復習の際には、空けておいたノートの右側を有効活用していきましょう。可能であれば、その日のうちに、授業をあたかも再現するかの如く、ノートを整理していきます。先生が「重要」と話した内容はもとより、先生の身振り手振りが大きくなったところなども見逃せません。ノートの右側にも強調して書いておくと良いでしょう。
主体的に取ったノートは復習時に大いに役立つ
「ノートの取り方なんて、特に教わらなくとも……」と思わず、この機会に改めて見直してみませんか?
主体的にノートを取ることで授業により集中できますし、何より復習するときに大いに役立ってくれますよ。
監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師
関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。