記述式試験の攻略にむけて!! 東大生が実践していた「論述対策」まとめ

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記述式試験の攻略にむけて!! 東大生が実践していた「論述対策」まとめ

センター試験が終わると、いよいよ国公立大学の二次試験や私立大学の一般試験がスタートします。これらの試験ではマーク式のセンター試験とは異なり、自分の言葉で回答することが求められ、特に受験生の悩みのタネとして数百字の文章で答える「論述問題」が挙げられるでしょう。今回は特に対策が難しいとされる「日本史・世界史」と「数学」の論述対策について東大生監修のもとご紹介していきます。

過去問を研究し論述問題の姿かたちを理解する

過去問を研究し論述問題の姿かたちを理解する

対策としてどの科目でも必要なことは、自分が志望する大学の過去問を研究し、論述問題の姿かたちを理解することです。国公立大学の二次試験及び私立大学の一般入試はそれぞれの大学が独自で作成するのでクセがあります。どのような分野から出題され、どのような内容の記述が求められるのか、何文字書かなければいけないのかなどを研究し、出題のクセを捉えた上で対策をしましょう。

また、論述問題を回答する上でのポイントとして以下の3点が挙げられます。

①問題で問われていることを素早く正確に理解する

②自分の持つ知識から何が書けそうかをイメージする

③回答の流れとなる骨格を素早く構築する

時間との勝負になりますので、特に③の「回答の骨格を考える」ことを意識するのが大切です。回答に含める要素を箇条書きで書き出してその因果関係を矢印でつなぐなどし、回答の全体像を考える時間を、書き始める前に必ず確保すると良いでしょう。試験本番はもちろん、勉強段階からこういった意識をもって勉強方法も工夫してみてください。

日本史・世界史の論述対策

日本史・世界史の論述対策

●歴史の流れを徹底的に頭に入れ込む

日本史・世界史といった歴史科目については、まずは歴史の流れを徹底的に頭に入れ込んでください。この際、ただ元号や人物名・出来事などを無機質に暗記するのではなく、必ず一つ一つのストーリーを理解するようにしましょう。ヒントのない状態では、そういったストーリーやエピソードに乗っかった知識でないとなかなか想起することができません。歴史はあくまでドラマであり、登場人物にはそれぞれ立場や感情があることを常に意識しましょう。

●参考書等を見ながら問題を解き論述の回答に慣れる

知識のインプットがある程度進んだら、過去問や問題集などで実際の論述問題を解いてみましょう。ここでの目的は論述の回答に慣れることです。始めは参考書等を見ながらで良いのでひたすら問題を解き、論述の回答に慣れていってください。

●模範解答と比較して自分の回答を磨き上げる

論述問題に対する自分の回答を磨き上げるために、模範解答と比較して自分の回答を分析・添削しましょう。模範解答で使われている用語が自分の回答でも押さえられているのか、歴史の流れの解釈は正しいか、文字数は適当かなど、あらゆる観点から自分の回答を厳しく分析・添削することで回答の精度を上げていってください。

また、論述の添削は可能な限り学校や塾の先生に見てもらうようにしましょう。書くべき要素については自分で採点できても、文章としてのまとまりや印象は他人に見てもらい、フィードバックを受けることが重要です。

数学の論述対策

専門職大学・短期大学の仕組み

●数学の論述問題は「方向性」の探り当て

数学の論述問題は、まず問題の意味をしっかり理解し、回答にたどり着くまでの方向性を思いつくところから始まります。この時、解法になり得る公式を思いつくためには、しっかり基礎レベルの公式が頭に入っていることと、問題文を論理的に解釈して方向性を絞り込んでいく力の両方が必要になります。

数学の論述問題は上記2点が最大のポイントであり、回答の方向性さえ分かってしまえばあとはミスなくそれを記述していくだけなのです。

●典型的な問題を解けるようにしてから取り組む問題のレベルを上げていく

数学の問題は、難しそうに見えるものでも、高校範囲の公式を組み合わせて必ず解くことができます。問題を見て何の公式を組み合わせていけばいいか分かるようになるためには、まずは典型的な問題をしっかり解けるようになることが大切です。教科書の「例題」として出てくる典型問題をひたすらこなし、そうした問題に関しては見た瞬間に解法がわかる、といったレベルを目指しましょう。

入試本番でも、まずは型通りで解ける問題を素早く処理し、その上で難しい問題を分解していく、といった心構えが大事になります。

●「あがく回答」を心がける

これは対策というよりも回答のコツですが、数学の論述問題は「あがく回答」を心がけましょう。あがく回答とは「自分がこの問題や数学的知識を理解している」ことをアピールする回答です。

数学の論述問題は部分点が貰えることもあります。ですから100%の回答ができなくともある程度までは解への道筋が見えているならば、それがしっかり採点者に伝わるように記述してください。途中式も書くことはもちろん、図やグラフ、表を使うことも効果的です。

とにかく問題をたくさん解いて論述回答を頭に浸透させよう

とにかく問題をたくさん解いて論述回答を頭に浸透させよう

今回ご紹介した内容はあくまで論述対策の道筋です。論述対策として最も重要なことは、問題文を見ただけで回答が出てくるように、とにかく問題をたくさん解いて論述問題の回答を頭に浸透させることです。

おすすめの勉強方法は、ノートを見開きで取り、問題のコピーを左上に貼って回答をその下に書き、抜けていた知識やポイントなどをノートの右ページに書いていくといった方法です。これなら、一問一問の振り返りをしやすいのでぜひ試してみてください。

このような論述問題の対策は、早くから始めることをオススメします。論述問題の勉強を通じてその他の形式の問題の理解にもつながるからです。そのためにも早くから志望校の目途を付けて赤本を手に取って、問題の雰囲気に触れてみてください。

東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海

監修:東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海

東大勉強計画研究サークル、通称「東大BKK」のBKKとは「勉強,計画,研究」の頭文字を意味します。「自分では勉強計画を立てられない受験生の力になりたい」という気持ちのもと、受験生のみなさんが勉強計画を立てるご支援をしています。現役東大生の「受験期の勉強計画ノート」を集めてサイトで公開し、また書き込んでそのまま使えるオリジナルテンプレートを開発して広くみなさんに向けて公開しています。

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