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「いざか族」が増えている!!子どもを連れて居酒屋に行くことのメリットと注意点
居酒屋は、仕事帰りのサラリーマンや遊びたい盛りの若者たちのたまり場。こういった従来のイメージを覆すような現象が近年、発生しています。居酒屋とは縁遠い存在といっても過言ではない"子連れ"のパパママが居酒屋に足を運ぶことが増えてきている、というのです。「いざか族」という呼称をされるまでに多くなってきた子連れでの居酒屋の利用。そこにはどのような背景があり、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
居酒屋がファミリー層向けのサービスを展開
いざか族が増えてきていることの背景として、主にチェーン展開を行っている居酒屋が、ファミリー層を顧客として取り入れるための様々な取り組みを展開し始めていることが挙げられます。
例えば、小さい子どもでも利用できるイスを用意するといった小さな取り組みもあれば、子どもたちが遊べるようなキッズスペースや家族連れでも気兼ねなく食事ができるようなファミリールームを設置するといった大掛かりな取り組みを行っている居酒屋もあります。また、居酒屋といえばお酒の肴として楽しめるよう濃い味付けの料理が多いイメージですが、最近はあえて小さい子ども向けのメニューを用意するなどして、家族みんなで食事を楽しめるよう工夫がされ始めています。このように多方面からの工夫を盛り込んで、ファミリーにも優しいお店作りをする居酒屋が増えてきているのだそうです。
ファミレスではなく居酒屋を選ぶ2大メリット
いざか族のメリットとしてどのような点があるのでしょうか?お店などによる違いはもちろんありますが、たとえば下の2点が挙げられるでしょう。
ファミリーレストランと比較して個室を備えたお店が多い
特に子どもが小さいうちは、周りへの迷惑を考えて外食を控える家庭も多いです。居酒屋の個室を使えばそういった心配なく家族で外食を楽しめます。
ファミリーレストランなどでは行われていない居酒屋独自の家族向けサービス
最近の居酒屋の中にはカラオケを備えた個室を設けているお店もあり、いざか族が団体で誕生日会やお食事会などのイベントを開けるようなサービスを提供していたりします。ファミリーレストランにもパーティプランがないわけではありませんが、周りを気にせず気兼ねなく子どもたちを遊ばせるのに、居酒屋の家族向けサービスはとても便利だというわけです。
いざか族が注意しておくべきこと
一方で、いざか族を楽しむ際には注意しておくべき点がいくつかあります。例えば居酒屋の多くは喫煙が可能です。店によっては分煙をしていたりしますが、ファミリーレストランほどには受動喫煙対策が整ってはいません。大人がタバコを吸っている場に子どもを連れていくことのデメリットは説明するまでもないでしょう。
また、元々の利用者である大人たちにとっては、居酒屋だからこそできる話もあるでしょう。そういった会話が気兼ねなくできることこそ、大人にとっての居酒屋の利用価値だったりします。中には子どもには聞かせたくない内容の会話もあるかもしれませんが、そういった会話を控えるよう居酒屋に求めるのは筋違いでしょう。そういった会話が子どもの耳に届かないように配慮するのは、従来の利用者ではなく親であるべきです。
居酒屋は、その名のとおり、お酒を飲む場所です。時期や時間帯によっては、酔いが回った大人たちが盛り上がっています。大人にとってはその場にいれば楽しい場ですが、子どもが見たら、日常で知っている大人のイメージとは全く違う様子は心地いいものではありません。時間が遅くなればなるほど、このような状況に出くわすことが増えますので、利用時間を考慮することは、自分たちにとっても、他の利用客にとっても大切と言えます。
居酒屋はあくまで大人の場!求められるのは親の「大人のモラル」
様々なサービスが充実してきているとはいえ、居酒屋はあくまでお酒を楽しむ大人をメインターゲットとしているお店です。ファミリーレストランにはないメリットも享受できるとはいえ、一方で気を付けなければならない点もあります。
ファミリーが居酒屋をうまく活用するためには、下に挙げたようなことを意識するとよいでしょう。
・早い時間帯に来店する
・大人で込み合う時間までに退店する
・個室を活用する
・混み合いがちな曜日は避ける
大人としてのモラルをわきまえた「いざか族」を心がけてください。
監修:佐藤めぐみ
ポジティブ育児研究所 代表 & 育児相談室「ポジカフェ」主宰 イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの検定事業、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。