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手や表情で気持ちや考えを伝えられる!! “こんにちは”・”ありがとう”などの「手話」を覚えて使ってみよう
みなさんは「手話」というものを知っていますか?耳が聞こえない人などが使う言葉であり、手の動きや表情で相手に気持ちを伝えられる、すてきな言葉です。
今回は「あいさつ」の仕方などかんたんな手話をいくつかごしょうかいします。手話は声を出さなくても伝わるので、ひみつの合言葉としても使えます。ぜひ友だちと練習してみてください。
まずは「あいさつ」から覚えてみよう
友だちと会ったときには、まずはあいさつをしますよね。そこでまずは、色々な「あいさつ」の手話でのやり方を覚えてみましょう。
■おはよう
① 片手をグーにし、顔の横に当ててから、下におろします。
②両手をにぎって人さし指だけのばしてから、のばした指を曲げます。
①の動きは「朝」という意味の手話で、②は人と人との「あいさつ」という意味の手話です。この2つを組み合わせると「朝のあいさつ」、つまり「おはよう」という意味になります。
■こんにちは
① 片手を、人さし指と中指をのばして顔の前まで上げます。
② 両手をにぎって人さし指だけのばしてから、のばした指を曲げます。
①は、「昼」という意味の手話です。②は「おはよう」のときと同じ「あいさつ」という意味なので、「昼のあいさつ」で「こんにちは」という意味になります。
■こんばんは
① 両方の手のひらを相手側に向け、顔の前にもってきます。上から下へ交差するように動かして、闇に包まれている様子を表現しましょう。
② 両手をにぎって人さし指だけのばしてから、のばした指を曲げます。
①は、「夜」という意味の手話です。②は「おはよう」のときと同じ「あいさつ」という意味なので、「夜のあいさつ」で「こんばんは」という意味になります。
■さようなら
① 片手を広げて、顔の横でふります。いつもやっている「バイバイ」と同じです。
気持ちを伝える手話を覚えてみよう
あいさつができたら、次に相手に自分の気持ちを伝える手話を覚えてみましょう。
■ありがとう
① 片手を、手のひらが下になるように、むねのところまで上げます。
② 上げた手をもう片方の手でチョップするようにポンとたたきます。
「ありがとう」の手話は、おすもうさんが勝ってしょう金をもらうときにする「手刀(てがたな)」という仕草が由来だといわれています。
■ごめんなさい
① 片手の親指と人さし指をつかって、眉毛のまん中あたりをつまみましょう。反省している気持ちを眉間にしわをよせる動きで示しています。
② 片手を立てたまま、顔の中央あたりに持っていき、前方へ下げます。ごめんなさいという気持ちを表情にもこめて表現しましょう。
■わかりました
① 片手の平を胸に当てたまま下に移動させます。わかりました、と伝わるように顔もニコッとしてみましょう。
わかりません
① 片手で、自分のかたをサッと2回はらうようにします。わかりません、と伝わるように、こまったような顔もしてみましょう。
■楽しい・うれしい
① 両手の手のひらを左右のむねに当てます。
② 手を上下に2回動かします。片方が上の時もう片方は下にくるようにします。
■おこっている
① 両手の指を軽く曲げて胸に当て、両手同時に勢いよく上げます。表情も加えておこっている気持ちを表しましょう。
② 腹から感情が沸き上がるようすを表します。
■悲しい
① かをつまむように片手の親指と人さし指をくっつけて目の下にあてます。
② つまんだ手を左右にゆらしながら下に動かします。指で、なみだがこぼれ落ちる様子を表しています。
自分の名前をいえるように「指文字」をおぼえよう
自分の名前や物の名前をいうためには、「あいうえお」の50音をそれぞれ指であらわす「指文字」を使います。
■「たなかゆうま」というとき
■「さとうはるな」というとき
50音全てを覚えるのは大変かもしれませんが、まずは自分の名前を、指文字を使っていえるようにしましょう。本やインターネットなどを使って、自分の名前の指文字を調べてみてください。
友だちといっしょに練習してみよう
手話は、相手が見てきちんと分かるようにすることが大事です。ですから、友だちといっしょに手話をやり合ってみて、ちゃんと相手に伝わるように練習してみましょう。
今回みなさんにしょうかいしたのは、手話の中でも基本的な会話です。手話にはもっとたくさんの言葉がありますから、覚えれば覚えるほどたくさんの会話ができるようになります。友だちとのひみつの合言葉として使ってみるのも楽しいと思うので、ぜひ手話をやってみてください。
監修:手話アーティスト/岡本かおり
日本一のおもしろさを追求する手話タレント「かおりん」。デフリンピックにバレーボール選手として4回出場し、優勝経験もある。2001年、25歳の時、聴覚に障がいのある人のための放送局「目で聴くテレビ」で手話キャスターとしてデビュー。以後、講演、映画出演、企業研修、手話パフフォーマンスユニット「HANDSIGN」手話監修など、デフタレントとして、多彩でアクティブな活動をしている。