志望校を変える?変えない?センター試験受験後の出願校選択で気をつけたい注意点まとめ

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志望校を変える?変えない?センター試験受験後の出願校選択で気をつけたい注意点まとめ

大学入試は今後の人生に影響をおよぼす大事なイベントです。特に国立大学の一般入試は前期と後期の2回しか受験できないことが多いために、センター試験後に出願校を選択する際には時間をかけてじっくり検討する必要があります。今回は、センター試験受験後に自己採点を終えてから出願校を決定する際の注意点についてご紹介していきます。

センター試験の難易度は毎年変わることに注意

センター試験の難易度は毎年変わることに注意

国公立大学の出願校選択の際には、センター試験の自己採点を行い、出願を検討している大学について過去のセンター試験の合格者平均点や最低点などと比較して判断するのが定石です。この際、まず大前提として「センター試験の平均値は毎年変化する」ということ、「科目によっては10点から20点も平均値が上下していること」に注意してください。

下の表は、平成27年度から4年間に実施されたセンター試験について、特に受験者が多かった科目の平均点(100点換算)の推移を一覧にしたものです。一番右の欄は過去4年間の平均点のうち最大値と最小値の差を表しています。

センター試験の難易度は毎年変わることに注意

※ライターが作成

これを見ると、センター試験の平均値は毎年変化していることが分かります。特に国語、数学Ⅱ・B、化学基礎、生物基礎、化学、生物、英語リスニングについては過去4年間でも平均点の最高値と最低値との差が10点以上も開いており、試験の難易度が年によってかなり異なる傾向にあります。自己採点の結果が良かったから、あるいは悪かったからといって、その結果にとらわれ過ぎないよう注意すべきでしょう。

予備校などのセンター試験判定サービスを必ず複数受けておく

また、センター試験直後には多くの予備校から「今年の難易度は〜〜であった。平均点はこれくらいであろう」といった予想が発表されます。それらを参考に、自分の相対的な出来具合を測ってみるのがおすすめです。

センターの結果は、自分だけで判断するのではなく、大手予備校の判定サービスを利用して良し悪しを考えてみてください。前述の通り、予備校はセンター試験の難易度が例年に比べてどうであったかを理解している上に、同じく判定サービスを利用する受験生の膨大なデータを持っています。

なるべく多くの判定サービスを受け、それらの結果を総合的に見た上で、改めて自分の志望校を変更する必要があるのかどうかを考えるようにしましょう。

センター試験と二次試験の配点割合や二次試験の試験形式を必ず確認する

センター試験と二次試験の配点割合や二次試験の試験形式を必ず確認する

国公立大学の場合にはセンター試験受験後に「二次試験(個別試験)」と呼ばれる各大学独自の試験を受けることになります。この二次試験は大学や学部によってセンター試験との配点割合及び試験内容、さらには定員なども異なるので、必ず確認しましょう。

前期試験、後期試験と二つがある場合もありますが、傾向としては「旧帝大」などの難関とされる国立大学の場合は前期試験のみの実施となっていることが多いです。配点割合としては二次試験の方がセンター試験よりも高く(=二次試験の結果の方がより重要となる)、また試験の問題内容は記述中心の筆記試験が多いと言えるでしょう。センター試験では知識の有無が問われるのに対し、二次試験では知識を組み合わせて問題を解く「思考力」も大事になってきます。

センター試験後に「センター利用」を出願できる私立大学もチェック

私立大学の受験で、センター試験の成績で受験できる「センター利用」は基本的にはセンター試験前に出願する場合が多いです。ですが、中にはセンター試験後でも出願できる大学もあります。センター試験の自己採点の結果次第では私立大学のセンター利用に出願するのも1つの手でしょう。

ただし、センター利用で偏差値の高い大学に行こうとすると8~9割程度の点数が求められることになります。大学のホームページを見たり、塾や学校の先生と相談しながら、センター利用に応募してみるかどうか判断すると良いでしょう。

志望校の決定はあくまで二次試験との相性

志望校の決定はあくまで二次試験との相性

ここまでセンター試験の点数をどう捉えるかについて紹介して来ましたが、やはり志望校決めに一番大事なのは、二次試験との相性です。センターから二次試験までの間も、受験生の実力はまだまだ伸びます。センター試験の結果をきちんと受け止めつつ、二次試験との相性、そして自分がどの大学に行きたいのかという気持ちなどを総合的に考え、悔いのない志望校選択をするようにしてください。

そして、志望校を決めてから二次試験までが本当のラストスパートです。適度に自分を追い込みながら、過去問演習を中心とした最後の詰めの勉強を頑張っていきましょう。

東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海

監修:東大勉強計画研究サークル 代表/関口大海

東大勉強計画研究サークル、通称「東大BKK」のBKKとは「勉強,計画,研究」の頭文字を意味します。「自分では勉強計画を立てられない受験生の力になりたい」という気持ちのもと、受験生のみなさんが勉強計画を立てるご支援をしています。現役東大生の「受験期の勉強計画ノート」を集めてサイトで公開し、また書き込んでそのまま使えるオリジナルテンプレートを開発して広くみなさんに向けて公開しています。

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