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受験勉強に筋トレが効く?!学習に及ぼす筋トレのチカラ
合格を勝ち取るまで、長期にわたって続く受験勉強。しかし、誰しも常に集中し続けることは難しいものです。また、勉強疲れから、ふとしたタイミングで体調を崩してしまう……なんていうこともあるでしょう。
そこで、受験勉強に疲れを感じたら、軽く筋トレをしてみませんか?
「疲れているのに筋トレなんて、逆効果じゃないの?」といった驚きの声があがるかもしれません。しかし実は、筋トレには受験勉強に効くさまざまなチカラが秘められているのです。
受験勉強の合間に筋トレを取り入れる4つのメリット
それでは具体的に、筋トレが受験勉強にどのようなメリットをもたらしてくれるのかを見ていきましょう。ここでは、期待できる4つの効果についてお伝えします。ぜひ、ご自身の状況や課題などを照らし合わせながらご覧ください。
1.ほど良い息抜きとなってストレス解消につながる
机に向かって長く勉強ばかりしていると、次第に気分が滅入ってくることがあるでしょう。あるいは、スムーズに問題が解けず、ストレスが溜まることだってあるかもしれません。そんなとき、筋トレで思い切り身体を動かすと、ストレス解消につながります。そもそも「一旦、勉強から離れる」という行為そのものが、ほど良い息抜きとなり、身体を動かすことで酸素や血液が全身を巡って、心身ともにリフレッシュできるはずです。
2.体調不良や身体的なトラブルを予防できる
筋トレといえば「身体を鍛える」という印象が強いでしょう。これもまた、受験勉強に大きなメリットを与えてくれます。例えば、体幹部を鍛えることで正しい姿勢を維持できるようになり、肩こりや腰痛などを予防できます。また、筋トレによって免疫力が高まれば、風邪などにかかりにくくなるはずです。つまり、身体的なトラブルに悩まされず、継続的に長く受験勉強へ取り組める、ということ。もちろん、これは受験本番にも活かされます。
3.食欲が湧いて食事から十分な栄養を摂取できる
筋トレはエネルギーを消費します。すると、空腹感が生まれ、しっかり食べられるようになるでしょう。もちろん食事内容にも配慮が必要ですが、結果的に適切な栄養を食事から十分に摂取することができるようになります。実のところ、身体を動かしていなくても、勉強をしていれば脳の活動によってエネルギーが消費されているのです。栄養が不足した状態では脳が働かず、勉強もはかどりません。
4.頭が冴えて集中力・記憶力を高められる
筋トレによって血流が促進されると、脳にも十分な血液が巡るようになります。これが刺激となり、筋トレ後は集中力や記憶力がアップするといわれているのです。つまり、学習効率が向上します。長時間ずっと勉強するより、軽い筋トレを挟みながら取り組んだ方が、結果的に質の高い勉強ができるかもしれません。
受験勉強の休憩中に実践したい筋トレ3選
1.腹筋
姿勢維持に大切な腹筋は、ゆっくりと行いましょう。特に身体を倒す際、腹部を意識しながらゆっくりと動かしてください。回数を重ねる毎に、筋肉がプルプル震えて鍛えられていることを実感できるでしょう。激しい腹筋は、脳まで揺らしてしまいますし、姿勢が崩れやすいので避けたほうが無難。不慣れな場合は、脚をベッドの下に入れたり、机の柱を挟んだりすると、下半身の支えによって少し楽に行えます。
2.背筋
腹筋を行ったら、背筋も忘れずに。上体の前後がバランス良く鍛えられることで、真っ直ぐでキレイな姿勢を自然と維持できるようになります。うつ伏せの上体で両手を頭の後ろに乗せ、身体を浮かせる際には少し反るような意識で行ってください。このとき、顎が上がると首から先だけが反ってしまい、背筋があまり鍛えられません。目線を地面に落とし、顎を引いた状態でしっかり背中を意識しましょう。
3.腕立て伏せ
ずっと鉛筆を持ち続けていると、血液が滞留したり筋肉が凝り固まったりしがち。そこで、腕をポンプのように動かしましょう。ただし、激しい運動は禁物。腕から肩にかけてダルくなり、かえって勉強に集中できなくなるかもしれません。背筋を伸ばして頭から一直線になるよう心がければ、体幹部も鍛えられます。女性なら膝をついて行うのでも良いでしょう。
いずれの筋トレも、20回程度を目安に2~3セット繰り返してみてください。つい力が入り過ぎて無呼吸になってしまう人がいますが、しっかり深く息を吸って吐きながら行いましょう。十分な酸素が巡らないと、苦しくなってしまいます。
筋トレによって受験勉強の効率を高めることを目的に
受験勉強中の筋トレは、あまり激しくない運動として取り組むのが基本。やり過ぎて疲れ果て、勉強中に居眠りしてしまうようなことがないように気をつけてください。
継続することで身体は鍛えられますが、それ以上に、筋トレによって受験勉強の効率を高めるのが目的であることを忘れないようにしましょう。1時間勉強したら10分筋トレをするなど、ルーチンで時間を区切るのもメリハリが生まれて良いかもしれません。
監修:三河賢文/スポーツライター
2005年、大学在学中にライター活動を開始。大学卒業後、会社員経験を経て2010年に独立する。事業を法人化し、2013年にナレッジ・リンクス(株)を設立。現在は会社経営を行いつつ、“走る”フリーライターとしてスポーツ領域で取材・執筆・編集などを手がける。その他、東京都内の中学校で陸上競技部コーチ、マラソンのパーソナルトレーナー等を兼務。独立後に始めたマラソンはサブ3達成、100km以上のウルトラマラソンも多数走破。3人の子を持つパラレルワーカー。