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将来やりたいことがわからない。高校生のための進路の考え方
進路を考える時期になって、「将来、やりたいことがわからない」「夢が見つかっていない」と困ってしまう高校生は少なくありません。
そこで今回は、やりたいことがわからない高校生のために、進路の考え方についてアドバイスします。
こんなはずじゃなかったのに。後悔しない進路選びをするには
高校生の進路は、主に大きく2つ。大学、短期大学、専門学校等への「進学」と「就職」です。「なんとかなるだろう」と高をくくっていると、あっという間に時間は過ぎて3年生に。しっかりと考えずに進路を決めてしまうと、進学であれ就職であれ、卒業後になって「こんなはずじゃなかったのに……」と思いがちです。
後悔しないためにも、進路を考える方法を知っておきましょう。ポイントは、以下の3つです。
1.自分自身を知る
2.進学先・就職先を知る
3.社会を知る
それでは、具体的に見ていきましょう。
進路を考えるうえで押さえておきたい3つのポイント
1.自分自身を知る
自分自身というのは、知っているようで意外と知らないものです。進路を考えるのを機に「自分の歴史」を文章にしてみましょう。
生まれてから現在に至るまでの出来事や体験を個別に挙げてみます。そして、それぞれの出来事や体験を通じて「感じたこと」「学んだこと」を書き添えてください。それらを見れば自身の「興味・関心事」として浮かび上がってきます。その「興味・関心事」を活かす進路を検討することが、ひとつの方向性となってくるのです。
2.進学先・就職先を知る
どのような進路に進むにしても、入学する学校や就職する会社について徹底的に知る必要があります。進学を検討するなら、オープンキャンパスに足を運び、模擬講義を受けてみるのも良いでしょう。また、複数の学校の入学案内を取り寄せて比較検討すれば、どの学校・学部が自分の「興味・関心事」に近いかを把握することもできます。
3.社会を知る
社会を知り、課題から進路を考えるのもひとつの手立てです。例えば、これからますます高齢化が進む社会状況を踏まえ医療・介護の従事者を目指す、などです。ただ、いくら社会のニーズが高いものであっても、自分の「興味・関心事」にマッチしないと「こんなはずじゃなかったのに……」と思ってしまうかもしれません。
まだ自分でも気づいていない「新しい自分」に出会えるかも
今回、進路を考える際の3つのポイントを見てきましたが、土台となるのは「自分自身を知る」ことです。まずは自身の「興味・関心事」に目を向けてみましょう。
難しく考えすぎず、まだ自分でも気づいていない「新しい自分」に出会うつもりで楽しく取り組んでみてくださいね。
監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師
関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。