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東大生7割が受験期に愛用!?「ボールペン」が勉強向きな理由やメリットを解説
東京大学に、受験時期に勉強でつかっていたペンについて周りの学生100人を対象にアンケートした生徒がいました。 100人中29人はシャーペン、残りの71人はボールペンを使っていたとの結果が出たそうです。『高校生でボールペンを使っていたの?』と意外に思われた方もいるかもしれません。しかしボールペンで勉強するのは、実は理に適っているのです。ボールペンが勉強に適している理由や選び方をチェックしてみましょう。
ボールペンが勉強におすすめな4つの理由
ボールペンが勉強に適している理由は多くあります。今回は代表的なものを4つまとめてみました。ひとつずつ解説していきましょう。
書きやすい
シャーペンや鉛筆は、芯を紙にこすりつけてちびらせながら色をつける仕組みのため抵抗が発生します。抵抗が大きいと手が疲れたり痛くなったりするでしょう。ボールペンは、ペン先のボールが回りながらインクを出して色をつけます。ボールが紙の上を回っているのをイメージしてみましょう。この仕組みによって抵抗が減り、力をいれなくてもスラスラ書ける利点がボールペンにはあります。
芯を削ったり補充したりする必要がない・芯が折れない
シャーペンの芯を補充する・鉛筆を削るのを手間だと思いませんか。タイプによってキャップを取る作業が手間だと思う場合もあるかもしれませんが、ボールペンなら一度ペン先を出せばずっと書き続けられます。鉛筆やシャーペンの芯のように折れる心配もありません。
書いた文字などが見やすい
ボールペンを使えば文字などがはっきり書けます。ペン先の太さも一定で、にじみにくいのでキレイな状態で筆跡を残せるのはボールペンの利点です。インクの色も豊富で、色分けして情報を整理したり強調したりもできます。勉強であれば、解答は黒・答え合わせは赤・メモは青などと色分けしても良いでしょう。
消せない・消えない
一度書いたら消せない・消えないのもボールペンの特徴です。大事な情報をきれいに残すのはもちろん、間違えて消したくなる答えであっても、消せずに残っているからこそ印象的になって次の誤答を防ぐのに役立ちます。ボールペンで書き損じたとき、人に見せる場合は修正液や修正テープを使ってキレイに見せる場合もありますが、自分しか見ないのであれば二重線や斜線で消せば十分です。
シャーペンや鉛筆の方が向いている場合も
勉強にはボールペンを使うのをおすすめするのが今回のテーマではありますが、シャーペンや鉛筆の方が良い場合もあるのを補足しておきます。さきほど修正液について触れましたが、願書やビジネスにおける契約書などの正式な文章では使用が禁止されている場合があるのです。そのため修正液を多用するのをよく思わない方もいるのを頭に入れておくとよいかもしれません。最初にシャーペンや鉛筆で下書きしてから、ボールペンで清書すれば失敗も減らせるでしょう。間違えたら最初から書き直してもいいぐらいです。
またワークなどの提出物は先生がチェックします。書き直しが発生するもの・人に見られるものは、修正液を使わなくて済むように、最初からシャーペンや鉛筆で書くのがいいでしょう。二重線や斜線での訂正もない方が好ましいのは言うまでもありません。消す手間を惜しまずに、斜線や二重線すらなく相手が見やすい状態で渡すのを優先しましょう。
さらにテストはシャーペンや鉛筆で受けるのが一般的ではないでしょうか。書きやすく疲れにくいボールペンを普段は使っていたとしても、テストのときはシャーペンや鉛筆を使わざるをえません。ボールペンでないと字が書けない人はいないはずですが、シャーペンや鉛筆でも問題なく書けるように慣れておくのも忘れないでください。
勉強に向いているボールペンの選び方
どのようなボールペンが勉強に向いているのなのでしょうか。選ぶときのポイントを下記にまとめてみましたので参考にしてみてください。ただし最終的にはあなたが使いやすいかを優先しましょう。使いやすさは人それぞれです。下記の違いに着目しながら、最高の一本を選んでみてください。
インクの成分
シャーペンの芯に濃さや太さがあるように、ボールペンのインクも用途に応じて種類があります。特徴をまとめましたので、どのように使うかを考えながら選びましょう。
・油性:耐水性があって色移りしにくく、長時間きれいに残る。乾くのも早い。筆圧が強い人におすすめ。
・水性:油性よりもインクがサラサラしているので軽い力でも書きやすい。にじみやすいので書く書類を選ぶ。書き心地がなめらかで長く書き続けるときに向いている。
・ゲルインク:油性と水性のいいとこ取りをしたようなインク。耐水性にすぐれながらもにじみにくく書きやすい。乾きやすさも良好。ただしインクの減りが早いのに注意。
・フリクション:ボールペンでありながら摩擦で消せるインク。時間が経ったり、日光に当たったりすると消えたりする(正しくは透明になっているだけで、冷凍庫などで冷やすと戻る)。正式な書類では使用禁止とされる場合も。
形式で選ぶ
インクだけでなく、ペン先の出し方やインクの数などボールペンには多くの形式があります。特徴をチェックしておきましょう。
・ノック式:ボタンをノックする(押す)とペン先が出たり引っ込んだりするタイプ。キャップを外す手間や回す手間がなく、すぐ使える。
・キャップ式:ペン先がキャップで保護されているタイプ。インクが乾きにくく、ペン先を出したままにして服や手帳などを汚すのを防げる。
・回すタイプ:頭と胴体のパーツに分かれ、収納されているペン先をペン自体をひねる(回す)ことによって出すタイプ。キャップを取る手間がなく、すぐ使える。
・多色:複数のインクを格納できるタイプ。ノックや回転によって使用したいインクを出す。コンパクトで持ち運びに便利。持ち変える手間もない。
・多機能:複数のインクだけでなく、シャーペンまで格納できるものまで幅広い。インクをカスタマイズしてオリジナルな一本を作れる商品も多数。
芯の太さ
芯が太いボールペンは、しっかりした字が安定的に書けます。“書いて覚える”ときや計算式や英文を長い時間書き続けるときに向いているでしょう。芯が細いと、小さい字が書きやすいです。複雑な漢字を書くときや、一枚に暗記事項をビッシリ書いてまとめたいときに向いています。細いと紙にひっかかる感じは強くなるので、適宜使い分けましょう。
書きやすさ・持ちやすさ
ボールペンを持ってみて重さや書きやすさを体感してみてください。ペンを握る力や手の大きさ・ペンの持ち方は人それぞれ違います。男性であれば太め、女性であれば細めの方が持ちやすいかもしれません。重さでは、重い方が安定感があり滑らかに書け、軽い方が素早いペン運びが可能になる違いが生まれます。グリップの硬さやペンの太さも試し書きをしてチェックしましょう。
受験期に使ったボールペンをがんばった証として残す
ボールペンはインクがなくなると交換しなければなりません。それを手間だと捉える意見ももちろんありますが、受験生であれば消費したボールペンを勉強した証として残しておくのもいいでしょう。受験期は気分も不安定で、結果がでないで落ち込むときもあるかもしれません。しかし勉強で使ってきたボールペンが増えれば、がんばりが可視化され、モチベーションアップにつながるでしょう。いまシャーペンや鉛筆しか使っていない人は、用途やシーンによってボールペンも使い分けてみてください。