思春期ならではの行動と理解！「厨二病」の子どもへの対処法

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中学生悩み(勉強法) 2019.10.24



「厨二病」というネット用語をご存知でしょうか？ 思春期まっただ中"中二"のような言動がみられる人たちを表した言葉なのですが、実際にお子さんが厨二病(「中二病」の表記も)のような言動をあなたにしてくるかもしれません。厨二病とはどういった言動で、どのように対応すればいいのかをまとめてみましょう。


ラジオ発進から広まる中で“中二”から“厨二”になった

「厨二病」の語源は、深夜ラジオのコーナー名で使われた「中二病」に由来します。感じは、ネット掲示板やSNSでネット用語として使われていく間に「厨二病」へと変換されていきました。
以後、厨二病・中二病に関する創作物も登場します。特徴をまとめた書籍『中二病取扱説明書』(著者：塞神 雹夜、出版社: コトブキヤ)が2008年に出版。2011年にはタイトルに「中二病」の文字が入ったライトノベル『中二病でも恋がしたい』(著者：虎虎、出版社：京都アニメーション)が出版され、2012年にテレビアニメ化、2014年に映画化もされました。


不良型や背伸び型など、厨二病のさまざまなタイプ

厨二病は病気ではありません。中学2年生ごろの思春期にみられる、背伸びした言動を自虐する用途で使われ始めました。男子でいえば「カッコつける」、女子でいえば「ませる」という言葉で言いあらわせる言動でしょう。そこから思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄するための用語に変化したのです。
思春期ならではの感性の現れではありますが、自分の個性を出しすぎてしまって“痛く”なっている人といってもいいかもしれません。タイプもさまざまで、下のように分類できます。
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            ●不良型/DQN型：不良がかっこいいと感じている。暴力的。

●サブカル型/背伸び型：他人とちがう趣味がかっこいいと感じている。周りの人を小さく見ている。世の中のすべてを知ったような気になっている

●孤立型：「サブカル型/背伸び型」がひねくれてしまったタイプ。周りと交わるのを嫌がり、気だるそうにしている

●邪気眼型/真性型：不思議なキャラクターを演じている。妄想が現実を侵食してしまっている

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タイプ別で言動に違いがでてくる

次にタイツ別でことなる特徴をまとめてみました。お子さんの言動だけでなく、ご自身が学生だったときの様子も照らし合わせてみてください。あなたも下のような言動をしていた時期があるのではないでしょうか。
【不良型/DQN型】

・ヤンキーのような服装をする

・自転車のハンドルを曲げてバイクみたいに乗る

・タバコを吸うなど非行行為に走る

・自分を強く見せようと、嘘をついたり、周りを威嚇したりする　など

【サブカル型/背伸び型】

・コーヒーを飲んでいると周りに風聴する

・洋楽を聴き始めたとアピールする

・新聞を持ってきて、政治や経済の話などをしたがる

・英語が筆記体になる　など
【孤立型】

・周りの人たちと距離を置くような言動をする

・しょうがなくやっている/付き合っている雰囲気を出す　など
【邪気眼型/真性型】

・マンガやアニメなどのセリフを使う

・眼帯や十字架のネックレス、ドクロの入った服などをファッションに取り入れている

・自分は周りと違う力を持っている/神の生まれ変わりである/特殊能力を使えるなどと話す　など


見守ったり過ちを正したりするのが親の役割

厨二病の人は発言だけが大きくて行動が伴わない場合がほとんどです。これ見よがしに批判的になるのではなく、思春期ならではの一時的なもので、成長の一環だと受け止めてあげましょう。厨二病的な言動を心の底から肯定していない子も多く、大学生ごろになるとみんな落ち着いていきます。
また、お子さんが興味を持っている分野について勉強して興味を持つのも良いでしょう。否定されるのではなく、むしろ親御さんも好きになってくれたら、自分に興味を持ってくれているとお子さんも喜びます。
ただ不良型/DQN型の場合は、他人に危害がおよばないように節度を弁えさせるのも親御さんの役割です。ほかにも孤立型の子はイジメや不登校につながる危険性もあります。思春期で誰しもが通る道だからこそ、踏み外さないようにフォローしてあげてください。


大人になっても厨二病の人もいる

あなたの周りには、大人になっても厨二病的な言動をしている人がいるかもしれません。起業家や成功している人の中には自分の理想や世界観を持って、それを具現化して偉業を成し遂げている人も多いのではないでしょうか。個性の現れであり、厨二病的な要素がない人は逆に面白みに欠ける人ともいえるかもしれません。
また、お子さん世代はネットをよく見ています。自分がやっている言動が厨二病的であり、恥ずかしい言動だと理解して抑えてしまう子も多いようです。行きすぎた場合に止めてあげる必要はありますが、厨二病は誰もが通る成長の道で必ずしも恥ずかしいものではありません。個性を磨く手伝いをぜひしてあげてください。