春休みの宿題は計画的にやった方がいい?それとも後回しでも大丈夫?

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春休みの宿題は計画的にやった方がいい?それとも後回しでも大丈夫?

小中高豆知識 2019.03.19

お子さんの長期休み。親御さんの悩みの種のひとつに、まとめて出される宿題が挙げられるかもしれません。家庭によって取り組み方の違いはあるでしょう。例えば、計画的に取り組む場合と、最後の数日間に集中して終わらせる場合。この二つでは、どちらがお子さんにとって良い取り組み方といえるのでしょうか!? 今回は、長期休みの宿題の進め方を3パターンに分けて解説します。それぞれのメリットとデメリットをみてみましょう。

結局終わらせられればOK!?「駆け込み型」のメリット・デメリット

結局終わらせられればOK!?「駆け込み型」のメリット・デメリット

まず、最後の数日間に集中して宿題を終わらせる「駆け込み型」。長期休みスタート当初こそ、親御さんもお子さんも「宿題は計画的にやる!」という高い目標を持っていることでしょう。しかし、ふたを開けてみれば結局は長期休みの終わりまで宿題を貯めこんでしまっていた。そんなご家庭も多いかもしれません。

「駆け込み型」は、学習内容を身につけることよりも、とにかく宿題を早く終わらせることに意識が集中してしまいます。そのため、書き方が雑になったり、ケアレスミスをしたりと学習面でのメリットはあまり期待できません。漢字や計算など、コツコツと時間をかけて知識を身につけていくタイプの学習には不向きと言えるでしょう。またその様子を横で見ているママはどうしてもイライラしてしまいます。

あえてメリットを挙げるとすれば、宿題をやらない分で空いた時間を他の活動に当てられる点は挙げられるでしょう。「宿題を後回しにしてでもお子さんに経験させたいことがある!」あるいは「塾の講習を優先させたい」というご家庭もあるかもしれません。そういったお考えのご家庭であれば、あえて駆け込み型にする意味が出てくるでしょう。

イヤなことは最初に済ませる!?「スタートダッシュ型」のメリット・デメリット

イヤなことは最初に済ませる!?「スタートダッシュ型」のメリット・デメリット

どうせやらなければいけないならば早いうちにさっさと終わらせておこう! このように「スタートダッシュ型」で臨むご家庭もあるかと思います。自由研究のように時間がかかるものや、日記のように早めに終わらせることができないものを除けば、集中すれば宿題は数日で終わらせられるものです。そのため、最後まで貯めこんでストレスになるよりは、早いうちに終わらせてしまう方が良いと考えるご家庭もあると思います。

タイムリミットが迫る中で焦りながら宿題をこなす「駆け込み型」と比べれば、「スタートダッシュ型」は時間が十分にある分だけ集中して宿題に取り組めるメリットがあります。一方で、「駆け込み型」と同様に「終わらせられれば良い」という意識で臨んでしまうと、おざなりになってしまう可能性もあります。例えば漢字の書き取り練習などは、早く終わらせるために書き順や書き方が適当になってしまうと学習の意味合いが薄れてしまいます。スタートダッシュ型で臨む場合にも、宿題を「終わらせる」のではなく「取り組む」という意識を大事にしましょう。

コツコツは大事だけど息切れに注意!!「マラソン型」のメリット・デメリット

コツコツは大事だけど息切れに注意!!「マラソン型」のメリット・デメリット

ここまで、数日完結の2パターンをご紹介しましたが、長期休みにおける宿題の取り組み方は、しっかりと計画を立てて取り組んでいく「マラソン型」が理想的と考えるご家庭が多いのではないでしょうか。小学生のうちに日常的な勉強の習慣を身につけさせることには、将来の受験や社会生活を見据えた上でも大きな意味があります。

マラソン型で気を付けてほしいことは、お子さんが途中で脱線や息切れをしないように親御さんがペースを見守ってあげることです。長期休み当初に立てた計画は、実際には理想論であることも多く、数日でズレが生じてしまうこともよくあります。計画は、立てるのは簡単、実行するのが難しいものです。そのため、まずは計画に無理がないかを確認し、お子さんが取り組みやすいペースとなるように配慮しましょう。

長期休みの宿題は勉強習慣が身につくチャンス

長期休みの宿題は勉強習慣が身につくチャンス

以上、3つのパターンをお伝えしてきましたが、宿題の内容に合わせ、短期集中型と長期コツコツ型を組み合わせるのもおすすめです。たとえば、工作のように、何らかの作品を作り上げるような場合は、アイデアを練って、何を作るか決め、その後材料をそろえ、作り出す…、と子どもの気持ちが盛り上がっている間に、親のサポートを得ながら一気に進めるのが向いていると思います。

一方、漢字ドリルや計算ドリルのようなタイプの宿題は、日々短時間でもいいので繰り返すことで、定着しやすい知識です。このように、工作系は短期集中型、ドリル系は短時間でコツコツ型という進め方もいいでしょう。

なお、短期集中型と長期コツコツ型のうち、親子ともに難しいと感じがちなのが、ドリルなどを継続的に続けるプロセスです。特に小学校低学年のうちは、お子さんが自発的に勉強に集中することは難しいかもしれません。そのような場合には、10〜15分でもいいので、できる範囲内で親御さんが隣で宿題を見守ってあげる時間をつくっていき、お子さんが集中して宿題に取り組める環境を整えてあげましょう。

監修:佐藤めぐみ

監修:佐藤めぐみ

ポジティブ育児研究所 代表 & 育児相談室「ポジカフェ」主宰 イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの検定事業、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。