個別指導塾スタンダードのお役立ち情報
高校受験の面接を落ち着いて突破するための秘訣
最近では、高校受験に「面接」を取り入れる学校も増えてきました。当日、面接会場でパニックに陥らないようにするためにも、しっかりと臨みましょう。
高校受験で面接が実施される理由
高校側が、わざわざ面接を行うのは、学科試験や作文だけでは計り得ない受験生の資質を、直接会って対話し判断するためです。
なお、面接と一言で言っても、その形式はさまざま。受験生1人に面接官が1人、または複数で行う「個人面接」や、何人かの受験生に対して複数の面接官が質問をする「グループ面接」など。面接時間は5分から10分が一般的ですが、長ければ20分ほどになることもあります。
面接突破に欠かせない3つのポイント
では実際、面接にはどのようなことに気を配って臨めば良いのでしょうか。3つのポイントを挙げます。
1.身だしなみ
中学校の制服を正しく着こなしているかどうかを見られます。制服の無い私服通学の中学校であれば、面接時にはジャケットを着用するようにしましょう。そして、意外と忘れがちなのが靴。座ったとき、思いの外、目立ちますので、靴は綺麗に整えておきましょう。なお、身だしなみには「髪型(前髪が目にかかっていないか)」「爪(汚れていないか)」ということも含まれます。
2.動作
面接では、言葉と動作(お辞儀)を分離させる「分離礼」が求められます。動きながら「失礼します」「ありがとうございました」と発するのは、なんだか締まりのない印象を与えかねません。言葉を発してから、落ち着いて礼を行うことが大切です。普段から心がけ、自然にできるように身につけておきましょう。
3.言葉遣い
面接の相手は、大人の面接官です。友だちとの間で流行っているような言葉は、通用しないのはもちろんのこと、敬語が使えないというのは、やはり好ましくありません。例えば「お母さん・お父さん」という言い方も、幼稚な印象を与えます。「父・母」や「祖父・祖母」とスムーズに言えるようにしておくことも練習のひとつです。ただ、方言は問題ありません。要は、その土地での“敬語”を使いこなすことが肝要だということです。
また、語尾が「~でぇ」「~からぁ」などとダラダラと間延びした言い方も避けましょう。多少早口になってしまっても丁寧に話すことを意識してください。
面接は、準備を万端にすれば恐れることはない
これら3つのポイントを踏まえ、よくある質問への答え方を決めておきましょう。とはいえ、セリフのように丸暗記するのはおすすめしません。
例えば、最も聞かれる「なぜ、この高校を選びましたか?」という志望動機を問う質問には、学校のどの部分に惹かれたのか、どんな目的を持って受験をしているのかなど、要点を整理し、自分の言葉で話せるように繰り返し練習しておきましょう。ちなみに「はい。こちらの高校を選びましたのは、~という理由からです」といったように、「はい」と一言言ってから述べると、落ち着いて話すことができます。
他にも「中学校生活で一番の思い出は何ですか?」といった質問は、自己アピールにもつなげることができます。「はい、一番の思い出は~です。これは~という行事です。ここから私は、~ということを学びました」というように、答える順(思い出→その説明→学んだこと)を覚えておけば問題ないでしょう。
面接は、準備を万端にすれば恐れることはありません。面接当日は、落ち着いて臨みましょう。
監修:角野裕美/小論文指導講師・進路指導講師
関西圏の高等学校を中心に、小論文や志望理由書・自己推薦書の書き方を講演・指導。また、予備校講師として、東京大学、京都大学、大阪大学などの国公立大学や、 慶應義塾大学、早稲田大学といった名門私立大学に教え子を合格に導き、実績を上げている。さらに、キャリア教育の必要性を実感し、国家資格キャリアコンサルタントを取得。今では、自分史作成を軸にした「AO入試・推薦一般入試対策」「面接対策」をはじめ、進路アドバイスにも重きを置いている。