刺されるピークは9月下旬!!「蚊」に刺されない工夫を考えよう

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刺されるピークは9月下旬!!「蚊」に刺されない工夫を考えよう

小学生その他 2018.08.24

「ぷ~ん」と耳元で飛んできたり、人の血を勝手に吸っていったり、とにかく困った夏の厄介者「蚊」。「あ!かゆい!やられた!」と気づいたときにはもう遅く、蚊は「ごちそうさま!」なんて思っているのだろうなと考えると、なんだかムカついてしまいますよね。そこで今回は、蚊について勉強しながら、蚊に刺されないための工夫を考えてみましょう。

蚊はどうして刺してくるの?

蚊は世界でおよそ3,000種が存在しており、そのうち日本にいるのは100種ほど。その中でもヒトの血を吸う蚊は約30種いるのですが、実は血を吸うのはメスの蚊だけで、産卵のためのエネルギーとして血液を利用するために吸血をしています。お腹いっぱい血を吸っている蚊を見ると、まるで食事をしているようにも見えますが、蚊の本当の食事は花の蜜や植物の汁などで、ヒトから吸った血液はほとんど全て産卵のために使われているのです。

かゆくなる理由はアレルギー反応

「蚊に刺される」という言葉のとおり、蚊は吸血をするときには針を刺してきます。ところが、蚊に刺されるときには痒くはなるけど痛くはないですよね。それはどうしてでしょうか。

これは蚊の針の細さに秘密があります。蚊の針は非常に細く、皮膚を切り裂く部分はノコギリ状になっています。そのため、皮膚に当たる面積が小さく、ヒトの皮膚にまばらに存在する痛点(痛みを感じる点)に当たることが少ないために、蚊に刺されてもほとんど痛くないのです。

ところが、蚊は吸血する際に、血液が固まらないように唾液を出してきます。この唾液に対してヒトの身体は軽いアレルギー反応(ヒトの免疫が体の中に入ってきた異物を攻撃しようとして自分の体も攻撃してしまう反応)を起こします。このアレルギー反応によって刺された部分が膨らんだり、痒くなったりしてしまうのです。

蚊に刺されないための工夫5か条

あまり痛くないとはいえ、やはり蚊に刺されたくはないですよね。では、どうすれば蚊に刺されないで済むかを5つまとめてみましょう。

●蚊取りグッズを使う
飛んでいる蚊を退治するグッズを有効に使ってみましょう。となると「蚊取り線香」がまず頭に思い浮かぶ人も多いかもしれません。蚊取り線香には「ピレスロイド」という殺虫成分が含まれていて、蚊取り線香が燃えるときにピレスロイドが空中に広がっていき、蚊やコバエなどを退治してくれる、という仕組みになっています。蚊取り線香を使う時には、ピレスロイドが部屋中に広がっていくように風上に置くと効果的です。また、机や棚などではなく床に置くことで、床から天井までまんべんなくピレスロイドが広がっていきます。

蚊に刺されないための工夫5か条

他にも、蚊取り線香の臭いが苦手な人向けに、臭いを抑えた蚊取り線香やアロマの香り付きのプッシュスプレー、蚊取り機能付き空気洗浄機、電撃タイプの殺虫器などあらゆるグッズが販売されているので好みや用途に合わせていいものを探してみるのもおもしろいでしょう。

●扇風機やうちわを使う
蚊は体が小さく飛行能力もあまり高くはないために、少しでも風があるとうまく飛ぶことができなくなってしまいます。そのため、扇風機を回したりうちわであおいだりすることも、蚊に対して有効な対策になります。

蚊に刺されないための工夫5か条

●汗の処理をしっかりする
蚊は皮脂のにおいや汗に含まれる乳酸という成分に反応します。特に運動後などはとても蚊に刺されやすい状態となっているので、シャワーを浴びるなどして汗をかきっぱなしにしないようにしましょう。

蚊に刺されないための工夫5か条

●黒いものを身につけない
ほかにも「黒いものに近づく」習性を蚊は持っています。そこで、黒い服はなるべく身につけないようにするとよいでしょう。

●水たまりを無くす・避ける
蚊を発生させないようにする工夫も大事です。蚊は水中に卵を産み、卵からかえった幼虫は水中で育ちます。例えば家の庭などに水のたまったバケツや容器、タイヤ、鉢受け皿などがあると、そこでも蚊は繁殖します。たまりっぱなしの水はそのままにせずに、空っぽにしたり雨のかかる場所に置かないようにしましょう。

蚊に刺されないための工夫5か条

蚊は暑いのが苦手って本当!?あなたの街の蚊をよく観察してみよう

蚊に刺されないようにするには、蚊の生態や習性をよく知ることで、蚊を発生させなかったり、近づかせなかったりする工夫が有効です。10月下旬ごろまでは卵を産むために活動している蚊もいますが、蚊が人を刺す時期は9月下旬までがピークとされていますのでまだまだ注意がいるでしょう。

ただ、今年の日本は猛暑に悩まされており、各地で40度近い気温が記録されていました。猛暑で降水量が少ない地域は、幼虫が育つ水溜まりが干上がったり、水が溜まらなかったりして幼虫が少なくなり、成虫が少なくなります。加えて、蚊は高温では吸血意欲が減少してしまうため、「今年は猛暑だからあまり蚊に刺されないのかも」という声もあるようです。あなたの街の蚊たちはどうでしょうか? 観察して確かめてみるのも面白いかもしれません。

有限会社モストップ 取締役 害虫防除技術研究所 所長/白井良和

監修:有限会社モストップ 取締役 害虫防除技術研究所 所長/白井良和

京都府京都市出身。 蚊・ゴキブリ・ユスリカ・チョウバエ・コイガ・カメムシなどの害虫の専門家。研究・試験はもちろん、『蚊の知識が身につく 蚊のチェックポイント71』など蚊についての書籍出版なども行っている。

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